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中央区人権啓発推進事業「人権講演会」を開催しました

2020年1月9日

ページ番号:490625

ジェフ先生のおトクなお話!!~異文化コミュニケーションのすすめ~

京都外国語大学教授のジェフ・バーグランドさんをお招きし、自分とは違う文化や背景を持つ人とどう付き合うか?お互いおトクな関係をどう創るか?文化の違いを受け入れ認め合い、一人ひとりの個性を尊重することの大切さや他者とのコミュニケーションのあり方について、たっぷりお話をしていただきました。

開催日

令和元年12月10日(火曜日) 午後2時~3時30分

会場のようす

ジェフ先生の講演会のようす
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テレビでもお馴染みのジェフ・バーグランドさんですが、とてもユニークな形で講演会が始まりました。その内容と会場の様子の一部を紹介します。

手話通訳者紹介の中で

手話通訳者の紹介のようす
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まず、手話通訳者の紹介をしてくださいました。その後、ジェフ先生は、会場の皆さんに「拍手をしてください」と呼びかけます。会場内は、パチパチと両手をたたいた音が響きます。
次に、聴覚障がい者の拍手を紹介しました。この拍手は、手のひらを広げ、両手を上に挙げて、手首を左右に回します。
会場の皆さんに、この拍手をしてもらうと会場内は、音ではなく皆さんの両手がフロアーいっぱいに挙がりました。
目に見える感覚のすごさに、会場内では「オー」という声が響き渡りました。
自分の感覚と違うと「すごい」という気持ちになる。これが、大切だということを冒頭から教わりました。

驚きの共有

さて、ジェフ先生は、日本に来て50年近くになります。昭和44年6月に初めて日本に来られました。当時は、20歳。ジェフ先生が、日本に来た頃の驚きを会場の皆さんと共有しました。

1つめは、傘のお話。ジェフ先生は、日本に来て初めて傘を使ったそうです。なぜかというと、生まれ育った国(アメリカのサウスダコタ州)では、雨がほとんど降らないからです。飲み水にもとても困る、生活用水は地下から。そして、どこにでも住めるわけではなく、掘って水が出るところにしか住めない。それほど、乾燥した地だったので、傘の必要性がなかったようです。

2つめは、初めて新宿に行ったときのお話。たくさんの人が歩いているのに、人と人がぶつからないように、自分の目的とする場所に向かって、一途に進んで行く姿に驚いたそうです。生まれ育ったところは、隣の家の距離が3キロメートルと離れているのですから、人と会うことは珍しく、人と街で出会うと知らない人とでも「Howdy」とあいさつする文化があるそうです。「やあ!」とか「元気にしてた?」という意味です。

3つめは、食文化のお話。初めて目にした旅館の朝食で出た生卵に驚いたそうです。今まで生卵を食べる文化ではない国で育ったため、生卵を見て旅館の人がゆでるのを忘れていると思ったとお話しされました。

また、アメリカでは、1か月に1回ほどしかお米を食べないようで、日本の白米のきれいさに驚かれたようです。旅館の人のすすめる卵かけごはんをしてみたら、きれいな白米にきれいな卵をかけ、そこに醤油をかけて食べる感覚が、汚い食べ方に映ったようですが、食べたらすごく美味しかった!とお話ししていました。

また、日本に来るまで頭付きの魚を食べた経験がなかったそうです。海から2600キロメートルも離れているところに住んでいたため、魚が身近な食べ物ではなかったようです。

日本では、生卵はもちろん、生野菜、新鮮な生魚を食べる文化があります。その食文化などの話から、まったく今までになかった違和感が入ってくる。ジェフ先生は、違和感をどんどん受け入れ、新しい自分を創ってきたと述べられました。

「違い」と「違和感」

ジェフ先生が、会場の皆さんに「両手のひらを合わせて組んでみてください」といいました。右手の親指が上になった人、左の親指が上になった人の割合は、半々。これは、どちらが正解というものではありません。

「では、次に今と反対になるように同じように両手を組んでください」というと大半の人は、自分の手を見ながら組んでいました。それは、これでいいのか確認していたということ。そして「違和感を持ちませんでしたか?」と聞くと、会場からは、一斉にうなずきの声がありました。

「発信者責任型文化」と「受信者責任型文化」について

ジェフ先生が言うには、アメリカ人は「発信者責任型文化」であり、日本人は「受信者責任型文化」であるそうです。どういうことかというと、アメリカ人は、「誰が」「何を」ということを、はっきり言わなくては会話が成立しない。日本人は、言葉を受ける人が、人の顔色や場、間を読みながら理解する。1を聞いて、10を知る。世界一のコミュニケーション能力がある。受診力は、世界一ある。しかし、発信力(自分を出す)が少ないという言葉が印象深かったです。

人と人の距離感の違い

日本人の人と人の距離感は、約1メートルであり、その距離はお辞儀をしても頭があたらない距離。それ以上、相手に近づかれると違和感を持つようです。

それに対し、アメリカ人の距離感は、80センチメートル。これは、握手するのにぴったりの距離感だそうです。

日本人からすると、80センチメートル近づかれると、相手と自分の距離が近すぎて違和感を持つ。逆にアメリカ人は、1メートルの距離感に対して、「日本人は人との距離が遠くて冷たい感じがある」と思うようです。

お互いの距離感は、文化の違いから生まれてくるものであるが、人は知らず知らずに相手を評価する。無意識のうちに、相手を評価するところに問題があるとお話されました。

時間の感覚

日本人は、時間を守ることで世界的にも有名である。新幹線が10分遅れただけで、ニュースになる国。しかし、世界からすると、10分だけ?といった感じだそうです。例えば、日本人と「10時に会いましょう」と約束をする。たいていの人は、5分前には着く。しかし、国によっては10時に家を出る感覚のところもある。そして約束の場所に到着するのが10時45分といったことが普通にあるという具合です。

日本人が遅れたときの理由は、「電車が遅れた」といったことで延着証明を持ってくる。国によっては、電車が遅れたということが、理由にならない。なぜなら、電車が遅れることは、しょっ中よくあることだからそれは遅れる理由にならないというわけです。では、どういう理由だと納得してもらえるかというと、「ばったり従妹と出会った」などとなるそうです。

ジェフ先生から教わったこと

今回のお話からたくさんのことを教わりました。

  • Observeは観察するという意味。Borrowは借りる・取り入れるという意味。そして、Integrateは統合する・吸収すること。自分と違った常識・価値観を知る。広く五感から入るものを意識的に取り入れる。そして、統合、吸収し最終的に新しい自分を創るプロセスが大事だということ。
  • 受診力があることは、とてもすばらしいことであるが、自分を出すこと、つまり発信力も大事である。そこには、摩擦が起こることもある。しかし、摩擦がなければ火を起こせないし、料理も作れない。そう考えると、摩擦は必ずしも悪いものでないと言える。多すぎるとケンカになるが、いい具合の摩擦がここで起こることは、違う価値観・常識を知るチャンスであること。
  • 違和感を持ったら、おトク!!違和感を持ったときこそ何か勉強になる。普段と違った常識をここで学ぶことができるということ。嫌いとすぐ評価するのではなく、しっかり観察する。そうすると、味付け、距離感、時間の感覚の話のように文化の違いが見えてくる。その常識・価値観を自分の中に取り入れ、新しい自分を創る。

自分の常識や価値観が正しいと思っている自分の個性だけでなく、相手も正しいという相手の個性も認めることが人権の第一歩ではないでしょうか。

アンケートから

  • 自分の価値観で物事を捉えることが当たり前になっていることに気付かされました
  • 外国文化を理解する大切さを気づかせてもらった
  • インバウンドにより外国人が来ているが、異文化を受け入れて共生できればいいと思う
  • 日本文化の生活に流されていると忘れている違いを気づかせてくれました
  • 価値観の多様性が日常の生活環境の相違からでてくることが理解できました
  • 人と人のつながりの大切さがわかった
  • 手話通訳の位置が自らのお隣にというところがステキでした。音が聞こえない私にとってうれしく思いました。
  • 自分が無意識のうちに、相手を評価していることが分かったので、今後は観察を大切にしたい
  • 日常、何も感じていなかったことが、見方を変えることによって新鮮に思えた
  • わかり合おうとする気持ちは、大切だと思いました
  • 日本の社会が国際的になっていく中、各々の国の感覚を理解して尊重することが大切だと感じた

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