2018年版 大阪の経済
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【各指標の動きについて】〔為 替〕 1985年のプラザ合意以降、95年頃まで円高基調が続き、100円/ドルを割るまでに上昇。その後は10年余り100~130円の横ばいで推移。 2008年のリーマン・ショック以降、相対的に安全資産とされる円に資金が集中し、円高基調で推移し、一時80円を割り込んだ。 13年以降、日本銀行による積極的な金融緩和策等が影響し円安に振れ、15年に120円を突破し、17年は110円台前半で推移。〔株 価〕 バブル経済の影響から、日経平均は1989年に3万8,915円の史上最高値を記録。バブル経済が崩壊し、92年に最高値の半額以下まで落ち込んだ。 90年代後半はIT社会の到来を背景に米国でITバブルの様相となり、日経平均も上昇し始めたものの、ITバブル崩壊後は下落基調となり、1万円を割り込んだ。  03年以降、上昇基調となるも、リーマン・ショックや円高により反転下落となり、09年には一時7,162円の史上最安値を記録。12年以降は上昇基調となり、15年春に2万円台を一時回復。16年は景気減速の影響で低迷が続いたが、17年は景気が回復し、11月にはバブル経済崩壊後の最高値を一時更新するなど、極めて高い水準。〔国内総生産(GDP)(名目)〕、〔市内総生産(GRP)(名目、大阪市)〕 GDPは、バブル経済崩壊後も1997年まで増加を続けたが、アジア通貨危機や消費増税があった97年を機に、2002年まで緩やかな減少基調で推移。 03年からは増加基調に転ずるも、08年のリーマン・ショック以降、GDP、GRPともに大幅に減少し、GDPは500兆円を、GRPは20兆円を割り込んだ。 12年からGDPはゆるやかな増加基調に転じ、16年には07年をも凌ぐ537兆円にまで回復。他方、GRPも12年度を底に、僅かに持ち直し基調にあり、14年度に19兆円台に乗せたが、07年度の水準とは8%以上の開きがある。 【近年の主な経済史(年表)】1985 プラザ合意1987 バブルの始まり  1989 消費税の導入(3%)   日経平均株価3万8,915円の史   上最高値1990 バブル経済崩壊1997 アジア通貨危機   消費税率改定(5%)2000 米国ITバブル崩壊2001 日本経済のデフレ認定   (内閣府:月例経済報告閣僚会議)   米同時多発テロ   日経平均株価が17年ぶりに1   万円を下回る2008 リーマン・ショック2009 民主党へ政権交代(鳩山内閣発足)   日経平均株価が7,162円の史   上最安値2010 中国のGDPが日本を抜き世   界第2位に2011 東日本大震災   日本の貿易収支が31年ぶりの赤字2012 自民党へ政権交代(第2次安倍内閣)2014 消費税率改定(8%)2016 マイナス金利の導入(日本銀行)   イギリスのEU離脱決定2017 民泊新法(住宅宿泊事業法)   が成立、18年6月に施行   日経平均株価の年末終値(2   万2764円94銭)として26年ぶ   りの高値23

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