愛犬手帳
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- 8 - 問題行動とは むだ吠え、咬み癖、人の食事中に食べ物をほしがるなどのほか、散歩のときに自分の行きたい方向に引っ張る、飼い主に対してうなる・咬む…少々手を焼かせる程度なら、と思っても、黙認しているとエスカレートし、口による破壊的行動、攻撃的行動など危険な状態になることもあります。 しかし、あたかも犬が人に迷惑をかけているようにとられるこれらの行動は、実は犬にとってはまったく異常ではない、まともな行動かもしれません。犬があまりに身近な動物であるが故、その精神や行動に対して充分に理解しているつもりで、独自のしつけを強要し、犬が悪くなると犬自身の問題としてとらえる場合が多いようです。 問題行動の根本原因のひとつには「犬にとって問題となる人の行動」がありますが、これを認識している人は極めて少なく、相変わらず問題行動を呈する犬に強制、体罰を強いている場合が多いようです。 体罰や強制は、一見短時間に効果をあげることができるように思われがちですが、根本的に改善することは困難で、さらに、二次的な問題行動の原因となります。 その原因は? 病気や遺伝、生まれつきのもの・・・ 例えば、視力や聴力に異常がある場合や、ホルモンの関係でとても支配欲や縄張り意識、防衛本能が強くなってしまっているもの、等です。 このような原因の場合、獣医学的な対応や治療が必要です。 犬の体に異常がない場合、原因は飼い主の側にある場合が多いようです。 飼い主が飼っている犬の種類による特性を理解していない場合。 十分な運動量が必要な犬種なのに、あまり運動させていない、神経質な犬種なのに、小さな子供がさわるのを放っておいた等が原因となります。 もう一つは、犬という動物そのものの特性を理解していない場合。 子犬のときに正しいしつけをせずに甘やかしたり、 吠えるたびに要求を聞き入れるなどして、飼い主がリーダーシップをとっていなかったばっかりに、犬たちが飼い主を「アルファ(リーダー)」と認めておらず、犬のほうが飼い主より上位であると勘違いしてしまう、いわゆる権勢症候群の症状を現したもの。4.問題行動について 犬の問題行動の原因の多くは、病的なものを除いては、飼い主が犬の習性を正しく理解していないこと、おかれている環境と成長期のしつけにあります。接し方を変えれば解決可能です。犬の問題行動は、犬が生活している群れ全体、すなわち家族の問題であり、飼い主の責任です。

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