愛犬手帳
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- 9 - 問題行動の予防 犬の性格は、遺伝と環境に影響されます。特に社会化期や思春期までにどう扱われ学習したかにより、その後の問題が発生します。温和で従順な性格に育て、問題行動を予防するには、次のような点に留意しましょう。 社会化期(3~12週齢)に適切に社会化(P11の表を参照して下さい)を心がけることが重要です。犬を日常生活にとけ込ませるために、人間の生活を一から教えましょう。 人間が主導権をもつ:犬が喜んで、アルファとして人を尊敬するには知性的な面で主導権をとる必要があります。日常生活で4ページに示したようなアルファとなるためのポイントを実施し、犬が何を望みどうしたいかを感じとる人側の知性を育てることが重要です。 体罰の禁止:犬が理解していないうちに不都合な行動をとっても体罰は厳禁。信頼関係の構築に支障をきたします。 咬みつきの抑制 「咬む」ことは、犬の正常な伝達手段、自己表現です。咬む原因としては、下表のようなものがあります。 1 支配性 2 恐怖 3 テリトリー性 4 捕食性 5 遊びとしての攻撃 6 疼痛 乳歯が生えそろい永久歯に生え変わる頃までに、咬む加減を習得させましょう。子犬が手や服にじゃれついて咬みついたら、無視して黙って退却し、咬むことは嫌われることだと気が付くまで続けます。 次に、咬んだときに「イタイ!」と大声で叫ぶ。子犬との生活の中で一番大きな声を出すことで、咬むことはいけないことだと気付かせましょう。子犬とはいつも穏やかに接し、「イタイ!」という声に敏感に反応するようにします。 咬みつき抑制のトレーニング法 第一段階:アイコンタクト 第二段階:マズルコントロール (犬の口吻を上からそっとつかむこと) 第三段階:頭をなでる (1) 犬の正面に座り、上から見下ろすようにして頭をなでる。(これは本来は攻撃姿勢であるので、普段から信頼関係を強固なものにしておかないと難しい) (2) 犬の目を見つめ、両手で頭を包み込むように、静かにゆっくり優しくなでる。(恐怖心の強い犬は、目をそらし、顔を伏せ横になってしまう。からだ全体をなでながら『ええこやね~』等と好意的に話しかけ、心を和ませるとよい) (3) じゃれて落ち着かない場合は、混乱し悩んでいるためである。生活全般を再検討し、原因を探る。(先には進まない) 第四段階:唇を上げる 第五段階:口をあける

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