愛犬手帳
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- 19 - 消化管内に寄生虫が寄生すると、食欲不振、食べるのに痩せている、下痢、血便、嘔吐などの症状が見られますが、症状が全く見られない場合もあるので見過ごされがちです。しかし、人にも寄生する「人獣共通寄生虫」については、飼い主・家族への感染を防ぐため、積極的な診断と治療が必要です。 寄生虫の有無は検便ですぐにわかるので、定期的な検便をすることが第一の予防法です。内部寄生虫については、動物病院で診察を受け、駆虫薬を内服又は注射することで、簡単に駆虫することができます。 ノミやマダニなどの寄生虫は、外部寄生虫と呼ばれ、皮膚や被毛、耳など体の表面に寄生します。犬にとって痒みの原因になるだけでなく、皮膚病の原因や、様々な病気や寄生虫(瓜実条虫)を媒介します。 犬の体についているノミの成虫はノミ全体の5%に過ぎず、残りの95%はカーペットなどの中に住み着いている幼虫やサナギです。サナギの近くに犬や人が近づくと、その振動でサナギの殻が割れ、ノミが生まれます。体のノミだけでなく、環境の卵を孵さない、幼虫やさなぎを成虫にさせないことが駆除のポイントです。ノミやマダニの寄生がみられたら、総合的な治療と駆除方法を動物病院で相談しましょう。 犬回虫 (人獣共通) 最もよくみられる内部寄生虫。白あるいはピンク色で胃や腸に寄生し、10cm程になる。子犬でも母犬の胎内で感染していることが多い。腹部の膨満、貧血、嘔吐、下痢などの症状をおこす。ヒトにも感染するので、便に触れた手はよく洗うこと。 犬<瓜実>条虫 (サナダムシ) (人獣共通) 小腸に寄生し、体長50cm以上にもなる。成熟すると卵を含んだ部分がちぎれ、便とともに排泄される。この卵をノミが食べ、媒介する。下痢、食欲不振、体重減少などが起こる。 犬鉤虫 (犬十二指腸虫) カギのような歯で腸粘膜に食い込んで吸血する。下痢、血便、貧血を引き起こす。 コクシジウム 口から侵入して腸に寄生する。下痢が続いて血便や粘液便になり、進行すると貧血や脱水症状などが起こる。

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