【指導者用】普通救命講習実施の手引き
18/21

・29ページをご覧ください。 ・熱中症は、炎天下での作業やスポーツなどで発症するだけでなく、高温多湿な室内で高齢者に発症したり、炎天下の乗用車内に残された子どもに発症したりすることもあります。 ・立ちくらみやこむらがえり、大量の発汗といった症状だけなら、傷病者を日陰などの涼しい場所に移動させて安静にし、スポーツドリンクなど塩分を含んだ飲み物で水分と塩分を補給しながら体を冷却します。 ・頭痛や吐き気、倦怠感がある時は、速やかに医療機関で受診してください。 ・意識がもうろうとしている、体温が極端に高いなどの症状がある場合は、ただちに119番通報し、救急隊が到着するまで体の冷却を続けてください。 ・体を冷却するには衣服を脱がせ、体を濡らし、うちわや扇風機で風を当てると効果的です。また、氷嚢や保冷剤で脇の下や太ももの付け根、首などを冷やすのも有効です。 ・30ページをご覧ください。 ・回復体位は、反応(意識)はないが普段どおりの呼吸をしている傷病者に適した体位です。 ・この体位は、横向きに寝た姿勢にして、のどの奥の空気の通り道が狭まったり、吐物で詰まったりすることを予防します。 ・回復体位では傷病者の下になる腕を前に伸ばし、上になる腕を曲げ、その手の甲に傷病者の顔を乗せるようにします。 ・横向きに寝た姿勢を安定させるために、傷病者の上になる膝を約90度曲げ前方に出します。

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る