【指導者用】普通救命講習実施の手引き
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・31ページをご覧ください。 ・子どもは熱が高くなるとけいれんを起こす場合があります。熱が高い場合はできるだけ早めにご近所のお医者さんに診てもらうなど、けいれんを起こさないようにすることが大切です。 ・しかし、それでも急な発熱のためにけいれんを起こすことがありますが、頭や首・脇の下を氷などで冷やし、体は毛布で温めて、けいれんが治まるのを待ってください。 ・子どもを横向きに寝かせ、口の中に溜まっただ液などを外に出しやすくしてください。なお、けいれんが起こっても口には何も入れないでください。息ができなくなる恐れがあります。 ・けいれんが起こったら、何時何分から何分間けいれんがあったか覚えておいてください。(病院に連れて行ったときに、医師が診察の参考とするため)また、けいれんが長く続くようでしたら、救急車を呼んでください。 ・次に搬送法についてです。 ・けが人や病気の人を搬送することは、その方々を助けるための方法として、もっとも一般的でかつ、重要なもので、決して慌てて、乱暴に搬送してはいけません。 ・背負い搬送は、けが人や病気の人を比較的遠くまで搬送する場合に用いる方法です。意識障害や骨折、内臓損傷のある傷病者には用いることができません。 ・徒手搬送は狭い場所、狭い階段など二次的な事故の発生危険が大きい場所などで、担架等を使用することができない時に限り、ごく短い距離の搬送に用いる搬送方法です。 ・けが人や病気の人を担架で搬送するときは、運ぶ前に通路が確保されているか確認しておくことが大切です。 ・担架を持ちあげるときは、一人が声をかけ同時に行うことが必要で、搬送中は担架が水平になるように心がけてください。 ・担架の動揺と振動は、けが人や病気の人の苦痛と不安を感じさせるので、慎重に搬送してください。なお、搬送中も傷病者の観察を続けて行うことが重要です。

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