【指導者用】普通救命講習実施の手引き
4/21

・次に、3ページをご覧ください。 ・応急手当の重要性、つまり応急手当を実施する目的を考えていきましょう。 ・健康そうに見えていた人が、ある日突然、急死してしまう原因の大半が「心臓突然死」であり、日本では毎年約7万人が亡くなっているといわれています。 ・心臓突然死で命を落とす人たちを助けるためには、事故直後や発病直後の早い段階で適切な応急手当が行われ、この図のような「救命の連鎖」が開始されることが重要です。 ・「救命の連鎖」は4つの輪がつながる事によって完成します。つまり、4つの輪が途切れる事なくスムーズに流れることで、助かる命を助けることができるということを表しています。 ・まず1つ目の輪「心停止の予防」ですが、突然死を予防するためには、未然に予防することが大切であり、あわせて日頃から生活習慣病のリスクを低下させるとともに、「おかしいな!」と思ったら早期に医療機関で治療を受けることも大切であることをあらわしています。 ・また、小さなお子さまならば、浴槽での溺水やのど詰めといった、いわゆる不慮の事故が原因となることが多いとされています。 ・小さなお子さまの場合であれば、大人がしっかり様子を見てあげることが重要ですので、特に注意してください。 ・ところで、大阪市の救急件数は毎年増加しており、高齢化の傾向から今後も増加しつづけると予想されます。 ・その中でも少しの注意で、けがや病気を未然に防ぐことができれば、救急車で病院に行く必要がなくなります。 ・33、34ページをご覧ください。 ・安全であるはずの家庭内にも危険が潜んでいると考え、日ごろから対策を考えておくことで、未然に防げるけがも多いのではないでしょうか。 ・少しの注意と心がけを持つ事により、未然に救急事故を防ぐ行動や意識を持つことを「予防救急」といいます。 ・たとえば、転倒・転落による事故を防止する為に、階段や浴室に手すりをつけたり、室内を整理整頓し、床面につまずくような物を置かない事や、熱中症予防の為に、クーラーを活用したり、こまめに水分補給することも、予防救急のひとつです。 ・大阪市消防局では「ボジョレーに教わる救命ノート」(www.119aed.jp)というホームページを運営しており、こちらにアニメで学べる予防救急に関するコンテンツも掲載しておりますので、是非ご覧ください。

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る