【指導者用】普通救命講習実施の手引き
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・11ページをご覧ください。 ・胸骨圧迫の方法ですが、胸の真ん中(胸骨の下半分)に片方の手のひらの付け根を置き、もう片方の手をその上に重ねます。この時、指が肋骨にかからないように意識して指を組むか指を上にそらせます。 ・胸骨圧迫を実施する人の姿勢ですが、肩は倒れている人の体の真ん中に位置するようにして、両肘を伸ばして、まっすぐ下へ垂直に約5㎝、1分間に100~120回の速いテンポで連続して強く、早く、絶え間なく圧迫します。 ・圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、十分に力を抜き、胸が元の高さに戻るようにしてください。 ・小児の場合は両手または体格に応じて片手で、胸の厚さの約3分の1が沈むまでしっかり圧迫します。 ・乳児の場合は指2本で胸の厚さの約3分の1が沈むまでしっかり圧迫します。(訓練人形を用いて展示する) ・胸骨圧迫につきましては、交代が可能な場合には、たとえ実施者が疲れを感じていない場合でも、1~2分間を目安に交代するようにしてください。 ・また、胸骨圧迫のトレーニングは、訓練用人形で行い、決して生きている方に対してやらないようにしてください。 ・次に胸骨圧迫を実施した後に、気道確保と人工呼吸を実施します。 ・12ページをご覧ください。 ・反応のない人は、舌の筋肉が緩んでしまい、空気の通り道をふさいでしまうことがあります。このため、空気の通り道を開けてあげる必要があります。これを気道確保といいます。 ・気道確保の方法ですが、頭側の手を倒れている人の額にあて、頭を後ろにそらします。そして、足側の手の人差し指と中指であご先を持ち上げます。 (必要に応じて気道模型や訓練人形を用いて気道確保の要領を展示する)

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