整理番号 | 95F0000126 |
---|---|
原語 | 日本語 |
執筆年 | 1993 |
和文標題 | 廃タイヤからの活性炭の製造と水処理への応用 |
英文標題 | - |
著者名 | 中野重和 |
団体著者名 | - |
所属機関名 | 大阪市立工業研究所 |
資料名 | 造水技術 |
ページ | PAGE.35‐38 |
ジャンル | -,工業研究,リサイクル |
抄録文 | 廃タイヤの乾留残さを原料として活性炭の製造を試みた。850℃にて水蒸気法により1‐6時間賦活することにより,表面積322‐780m└2┘/gの活性炭を得たが,原料中に含まれる酸化亜鉛は活性炭中に残留し,これを液相で有効利用するには残留する亜鉛分の溶出が障害となる。そこで原料(乾留残さ)及び賦活品(廃タイヤ活性炭)について塩酸処理による亜鉛除去を試みた。いずれも亜鉛分の減少が認められたが,塩酸濃度,処理温度,浸漬撹はん時間,粒径などにより亜鉛及び灰分の減少傾向には差がみられた。賦活品よりは原料に対して塩酸処理したほうが亜鉛除去の効果は大きく,これは賦活過程で塩化亜鉛の一部が気化するためと考えられた。得られた廃タイヤ活性炭の性能も原料に対して塩酸処理するほうが優れていた。本実験条件で得られた活性炭は亜鉛溶出試験にも合格したが含有率試験には合成しなかった。液相吸着性能は比較評価に用いた市販活性炭の1/2‐1/4程度あることが確かめられた |