整理番号 | 98F0000053 |
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原語 | 日本語 |
執筆年 | 1996 |
和文標題 | 紙・フェノール樹脂銅張積層板廃材の再利用 |
英文標題 | - |
著者名 | 松本明博、長谷川喜一、大塚恵子、福田明徳 |
団体著者名 | - |
所属機関名 | 大阪市立工業研究所 |
資料名 | Filler |
ページ | PAGE.29‐35 |
ジャンル | -,工業研究,リサイクル |
抄録文 | 銅張積層板の端材の銅は回収再利用されているが,紙基材フェノール樹脂硬化物は焼却処理されている。そこで本研究では,この紙基材フェノール樹脂硬化物の有効再利用を図ることを目的とした。まず,銅張積層板の端材を粉砕後,粉砕物を各粒径に分級し,さらに,この分級品を静電分離により銅粉と紙基材フェノール樹脂粉末に分離した。この分離した紙基材フェノール樹脂粉末をノボラック型フェノール樹脂の充填材として用い,その流動性,硬化挙動,および硬化物物性について従来の木粉充填ノボラック型フェノール樹脂と比較検討した。その結果,成形材料の流動性は前者の方が優れていた。また,成形材料の硬化速度も前者の方が速かった。硬化物物性は特に,粒径の細かい紙基材フェノール樹脂粉末を充填材として用いた系で,曲げ強度,衝撃強度,破壊靭性値,耐水性,および電気抵抗率が優れていた |