整理番号 | 98F0000086 |
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原語 | 日本語 |
執筆年 | 1996 |
和文標題 | 注目される吸着技術の話題 廃タイヤ活性炭の製造とその性能向上 |
英文標題 | - |
著者名 | 中野重和 |
団体著者名 | - |
所属機関名 | 大阪市立工業研究所 |
資料名 | ケミカル・エンジニアリング |
ページ | PAGE.304‐309 |
ジャンル | -,工業研究,リサイクル |
抄録文 | 廃タイヤの資源再生方法の一つにこれを熱分解しその残さから活性炭を得る方法がある。熱分解残さを水蒸気を用いて活性炭化する方法はケミカルリサイクルと位置づけることができるが,熱分解時に回収されるガスと油を熱源として使用するのでサーマルリサイクルも組み合わせた方法といえる。水蒸気賦活法により得られる廃タイヤ活性炭の性状には,従来その含有成分であるカーボンブラック(CB)と亜鉛華に起因する問題点が見られた。すなわちCBは難賦活性であり,より高温・長時間の賦活を必要とし,また亜鉛華の含有は酸性の液相で利用するときの溶出の問題がある。これら二つの課題を解決するために,前者では表面の酸化処理を,後者では酸による除去を試みた。硝酸及び空気加熱による酸化処理は廃タイヤ活性炭の製造を容易にし,水蒸気加熱法によって工業製品に匹敵する吸着性能を持つ活性炭が得られた。また,酸処理により亜鉛分が不純物溶出量としての規格を満たす活性炭が得られた |