内藤裕敬(ないとう ひろのり)

昭和63年度 文芸・その他部門(戯曲)

【略歴】
1959年栃木生まれ。高校の時に状況劇場『蛇姫様』(作・演出/唐十郎)を見て芝居の道へ。1979年、大阪芸術大学(舞台芸術学科)に入学。4年間、秋浜悟史教授(劇作家・演出家)に師事。その間、“リアリズムにおけるインチキの仕方”を追求。1980年、南河内万歳一座を『蛇姫様』(作・唐十郎/演出・内藤裕敬)で旗揚げ。以降、全作品の作・演出を手がける。現代的演劇の基礎を土台とし、常に現代を俯瞰した作品には定評があり、劇団外での作・演出も多数。世界的ピアニスト・仲道郁代企画の異色コンサート『仲道郁代のゴメン!遊ばせクラシック』全国ツアーでの構成・演出。2000年OMSプロデュース『ここからは遠い国』(作・岩崎正裕)演出で、読売演劇大賞・優秀演出家賞受賞。2005年『調教師』(作・唐十郎 出演・椎名桔平・萩原聖人・黒木メイサ 他)を演出し、東京シアターコクーン・兵庫県立芸術文化センターにて上演。2007年兵庫県立ピッコロ劇団『モスラを待って』(作・鄭義信)を演出し文化庁芸術祭優秀賞受賞。2008年は、仲道郁代との再タッグで、『4×4』(演奏・仲道郁代・古川展生 出演・萩原聖人・倉科カナ他)で音楽と演劇のコラボレーション作品を作・演出する。俳優としても、唐組・兵庫県立ピッコロ劇団等客演多数。2003年本拠地となっていた扇町ミュージアムスクエア閉館後、ウルトラマーケット(大阪城ホール・西倉庫)の演劇活用に邁進。演劇の他は、競馬コラムを担当。釣りと競馬が趣味。憧れの人は、映画『大脱走』のスティーヴ・マックィーン。著作に『内藤裕敬/劇風録其之壱(内藤裕敬・処女戯曲集)』『青木さん家の奥さん』がある。