森村泰昌(もりむら やすまさ)

平成2年度 美術部門(現代美術)

【略歴】
1951年大阪生まれ。京都市立芸術大学美術学部卒業。
絵画、童話、版画、モノクロ写真などによる試行錯誤を経て、1985年、ゴッホの自画像にみずからが扮して撮影するという、セルフポートレイト手法による大型カラー写真を発表。現在に至るまで、一貫してセルフポートレイト表現を追求してきた。
1988年、ベネチアビエンナーレ/アペルト部門に選ばれ、一躍注目される。以降、海外での個展、国際展にも多数出品するようになる。古今東西の有名絵画の中の登場人物になる「美術史シリーズ」、映画女優に扮する「女優シリーズ」などを手がけるほか、映画や芝居、パフォーマンスにも参加する。また宝塚歌劇のポスターのディレクションやイッセイミヤケのプリーツプリーズ/アーティストシリーズの第一弾をてがけるなど、作品制作のノウハウを活かして、多方面に活躍中。著作も多数ある。

【受賞歴】
大阪市 咲くやこの花賞(1990年)
東川賞(2002年)
織部賞(2003年)
京都府文化賞功労賞(2006年)
芸術選奨文部科学大臣賞(2007年)