片岡愛之助(かたおか あいのすけ)

平成9年度 演劇・舞踊部門(歌舞伎)

【略歴】
屋号 松嶋屋
昭和47年3月4日大阪生まれ。 魚座。 血液型B型。
5歳のとき、「松竹芸能」の子役オーディションを受け、子役としてテレビや大衆演劇等に出演。
昭和56年12月、十三代目片岡仁左衛門の部屋子となり、南座「勧進帳」の太刀持で片岡千代丸を名のり初舞台。
平成4年1月、片岡秀太郎の養子となり、大阪・中座「勧進帳」の駿河次郎ほかで六代目片岡愛之助を襲名。
平成6年、名題昇進。
平成7年、12年国立劇場奨励賞。9年咲くやこの花賞。平成12年、十三夜会賞。平成14年国立劇場優秀賞。
平成15年、大阪舞台芸術新人賞。
平成17年、国立劇場優秀賞。
平成18年、松尾芸能賞新人賞、日本映画批評家大賞主演男優賞 他多数受賞
歌舞伎の本拠地が上方から江戸へ移り、現在では数少なくなった関西在住の歌舞伎役者の一人。若手実力派の役者として、近年では関東でも人気がでている歌舞伎の明日を担うホープ。一般家庭に生まれながらその実力を認められ、歌舞伎界の御曹司としての道を選んだというその生い立ちは、伝統芸能の世界において異彩を放つ。実力はもちろん、さわやかな風貌とそのあたりの柔らかさ、それに調子にも恵まれ、幅広いファン層を持つ。
もともとは父・秀太郎より女方の基本を仕込まれるが、最近では線の太い敵役から和事の柔らか味をもった若旦那役まで幅広い立役をこなす。
平成14年よりは、父・秀太郎とともに「平成若衆歌舞伎」を旗揚げし新作にも積極的に取り組み、平成17年には宝塚月組と共演し、日本演劇史始まって以来の宝塚と歌舞伎の歴史的コラボレーションを実現する。舞台での活躍は高い評価を受けている一方、関西での歌舞伎隆盛に積極的に活動、後身の育成にも励んでいる。
平成15年にはフジテレビ系列「夜桜お染」にレギュラー出演、また平成16年には映画「シベリア超特急5」で主演、平成17年にNHK教育テレビ「歌舞伎入門教室」に案内役として出演、さらに、平成18年NHKお正月時代劇「新撰組!!~土方歳三最期の一日」に準主役ともいえる榎本武揚役として出演する。 平成19年「Beauty」「宮城野」、平成20年には「私は貝になりたい」といった映画に立て続けに出演、「築城せよ!!」では主演も勤める等、舞台以外にも活躍の場を広げている。

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