大谷 玲子(おおたに れいこ)

平成14年度 音楽部門(ヴァイオリン)

【略歴】
桐朋学園大学音楽学部首席卒業、同大学研究科修了。ブリュッセル王立音楽院大学院に留学、文化庁在外芸術家研修員として学び、最優秀賞を得て首席卒業。
ヴァイオリンを東儀祐二、曽我部千恵子、原田幸一郎、小栗まち絵、江藤俊哉、イーゴリ・オイストラフの各氏 に師事。
また、ヘルマン・クレバース、イフラ・ニーマン、ルジェーロ・リッチ、フランコ・グッリ、イダ・ヘンデル、イゴール・オジム、アナ・チュマチェンコら各氏の教えを受ける。
‘93年日本音楽コンクール第1位、増沢賞、海外コンクール派遣特別賞等を受賞。’96年ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで最高位他、数々の主要な国際コンクールに入賞。
これまで、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、 九州交響楽団、メニューイン指揮=シンフォニア・ワルシャワ、ベルギー王立フランダース・フィルハーモニー、ハノーヴァー放送交響楽団、オランダ室内管弦楽団をはじめ、日欧の数多くのオーケストラと度々共演。
ポーランド・ショパン音楽祭でのリサイタルをはじめ、日本、ロシア、ヨーロッパ、アジア各地でリサイタルを行うなど、活発な演奏活動を展開している。99年ザルツブルク市長賞を受賞し、ザルツブルク音楽祭に出演。
2000年には、アムステルダム・コン セルトヘボウ大ホールにおいて、フィリップ・アントルモン指揮=オランダ室内管弦楽団と共演する。
帰国した2002年には、音楽クリティック・クラブ奨励賞、ABC音楽賞・クリスタル賞、さらに、大阪市より咲くやこの花賞をそれぞれ受賞。
また、室内楽に対する関心も高く、アメリカのサンタ・フェやラ・ホヤ室内楽音楽祭に出演。2002年に室内楽グループ“Opus1”(オーパス・ワン)を結成、大きな注目を集めた。
2005年~2010年では、東京シティフィルハーモニック管弦楽団、大阪センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団等の各定期演奏会のソリストとして共演した他、ハンガリー・フランツ・リスト室内管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪シンフォニカー交響楽団、京都市交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、大阪フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団等と共演。
2008年6月、デビューCD「イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ全6曲」をリリースし、レコード芸術誌上で特選盤に選ばれた。
2000年創設時よりいずみシンフォニエッタ大阪のメンバー、2001年より毎年サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーを務め、2004年ヨーロッパ・ツアーにも参加、2010年ニューヨーク・カーネギーホール公演ツアーにも参加予定。現在、相愛大学、兵庫県立西宮高校音楽科の非常勤講師。
(2010年現在)