平成18年7月12日 大阪市長会見要旨 |
【選挙管理委員会事務局長の更迭について】
(市長) (市長) (市長) (記者) 中山選挙管理委員会事務局長の更迭について、「不適切」という表現があったが、 具体的にどの部分が不適切だったのか。 (市長) 病院を存続させなければならないという思いは分かるのですが、医療事業振興協会からいったん健康福祉局長個人名義の口座にお金を振り込ませたり、社会福祉協議会に対して補助金を上乗せして交付して事後に精算するなどという一連の事務処理は、コンプライアンスに反し、異常で不適切だと言わざるを得ません。中山局長は法令順守を特に強く求められる選挙管理委員会事務局長というポストにはふさわしくないと判断して、更迭を決定しました。 本件の詳細については、監査委員会の方で調査してもらっていますが、大阪市としても徹底的に調査したいと思います。 (記者) 市長はこのような一連の事務処理がされていたことを知らなかったのか。 (市長) 詳しい流れについては報道されるまで知りませんでした。ただ、知らなかったですまされる問題ではないと思っています。そういう意味で私にも責任はあると思っています。 (記者) 一連の処分の中には、市長自身も含まれるのか。 (市長) もちろん含まれます。全体像を把握した上で、関係者全体の処分を8月中をめどに行いたいと思います。中山局長については、選挙管理委員会事務局長というポストに考慮して処分に先立って異動を決定しました。 (記者) 今日内示を受けた中山局長はなんと言っていたか。 (市長) 「よく分かりました。内示に従います。」と言っていました。 (記者) 芦原病院への債権放棄の同意を求める議案は引き続き提出するのか。 (市長) この議案は継続審議の扱いとなっており、現在でも審議中です。今回の件を受けて、新たな議論もあるかと思いますが、議会の審議に委ねたいと思います。 (記者) 飛鳥会をめぐる一連の捜査が終結したことに対する市長の所感は。 (市長) この事件は大阪市にとって非常に重い事件でした。事件の全容がすべて明らかになったわけではありませんが、市職員が逮捕されていることもありますので、今後は二度とこのようなことが起こらないように市の組織の変革を行い、ガバナンスを確立していきたいと思います。 (記者) 飛鳥会にかかる大阪市の調査の結果は公表するのか。 (市長) 指摘を受けている事案については、事実確認を現在行っていますが、その調査結果は最終的には「地対財特法期限後の事業等の調査・監理委員会」に報告します。その後、しかるべき時期に公表します。 (記者) 社会福祉協議会に裏金があったという報道があったが、これについての所感は。 (市長) その件については、現在調査中です。 (記者) 生野区をはじめとする複数の区で、民間団体から受け取ったお金を慶弔費などに充当しているという報道があったが、市長の見解は。 (市長) 公金外現金の扱いについてははっきりとさせる必要があります。例えば、新しい区役所庁舎の完成に伴い、応接セットの寄付を区友会からもらうといったようなことは以前からもありましたが、これらは寄付として書類上もきちんと処理されてきています。今回の報道のように日常的な寄付を受けていた現状については、対応の仕方が各区でばらばらでもあったようでもありますので、その収受の仕方、使途が適切であったかも含めて、一度きちんと整理をしたいと思います。 公金外現金については、以前から調査を行う方針でしたが、今回のような友好団体からの支援についても含めて検討していきたいと思います。相手方は好意でやっていただいているわけですが、受ける方は公務員ですから、コンプライアンスも必要ですし、市民への説明責任もあります。できるだけ共通したルールづくりをしたいと思います。 |
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