平成20年2月13日 大阪市長会見要旨 |
【環境局の裏金報道について】本日の新聞朝刊で、環境局のリサイクル施設費に関する報道が出ておりまして、今日はまず、その件から少しお話をさせていただこうと思います。 次に本日の項目でございますけれども、東成区における市民協働の拠点としまして『ひがしなり区民参画協働センター(仮称)』を来月3月23日にオープンいたしますので、その説明をさせていただきたいと思います。 そして、もう一つ、これもちょっとコマーシャルになってしまって申し訳ないのですが、『こどもとおでかけ「ぴあ」の発行』についてご説明いたします。 記者 先ほどの環境保全部のプール金に関して質問をしたいのですが、2つあります。先週の金曜日に一報を聞いた時の感想と、今後、その環境保全部に関してどういう調査をしていくのかの2点について教えてください。 市長 感想ですが、本当に一報でございましたので、どういう形で何のお金かというのが、その時点では分かりません。早急にその調査をするようにという指示をするのが精一杯の段階です。見つかった経緯等も私が聞いた段階では、不適正資金が本当に有るのか無いのかという調査を全庁に出したその経緯で、「あれっ、預かった通帳があったような気がする」ということで探してみたら出てきたというようなことです。それが1300万円ということを聞いて、新聞でも読んで、びっくりした次第でございます。第一報でも1000万円を超えているという情報があったようには記憶しております。 今後、もちろん徹底した調査をすると同時に、一体どういった性格のお金であったのか、本来どこに流れるべきお金であったのか、あるいは、不正なプールであったのかということを徹底的に調査したいと思っています。 記者 1300万円というのは、結構な大金だと思いますが。 市長 すごい大金です。 記者 この管理のあまりにもずさんな在り方について、どう思いますか。 市長 どう思うも何も、これが何のお金か、今は全く性格がつかめていないので、本当にきっちりと調査をした上でご報告をさせていただきたいと思います。どうしてそんなお金がそこにあるのかという部分では本当にびっくりしました。それから3連休に入りましたので、昨日から現地調査に入ったと聞いております。 記者 今の段階で、どういった目的でプールされて、どういった目的で支出されていたのか、どこから収入があったのかということについては、どこまで調査が進んでいるのでしょうか。 市長 それは環境局長から答えてもらいます。 環境局長 先ほど市長が申しましたように、昨日からヒアリングを開始しておりまして、今の段階で私どもは、このお金は資源再生業に関する共同作業場の管理運営費の一部ではないかと推測をしております。この共同作業場につきましては、本市が管理業務を委託しております。従いまして、その委託の経費がこの通帳の中にあったのではないかと思っております。 市長 その通帳の動きですけれども、何年何月から(お金が)動いていないとかという情報は入っていますか。 環境局長 通帳は4冊ございます。解約されたものが3冊、現在使用できるものが1冊でございまして、期間が平成9年5月15日から平成15年3月16日でございます。最終の引き出しは平成15年1月27日でございます。 記者 支出先は。 環境局長 支出先については、その委託経費の目的に従って、共同作業場に関わっての人件費であるとか、物件費に関わってのものに支出されていると理解をしておりまして、その点で、この通帳の項目につきまして現在、項目ごとに精査をしている最中であります。 記者 通常、そうした市の管理運営費というのは、職員の個人口座に預金するものなのでしょうか。 環境局長 それは私どもも、同じように疑問を抱いております。この流れにつきましては、現段階で明確に申し上げることはできませんが、この点につきましては当時の担当者も含めまして、どうしてこんなお金の流れになったのかといったことも含めて確認をしていきたいし、また、確認を今、しているところでございます。 市長 一言付け加えますと、私自身もこういう話を聞く時間がなかなか無かったということで、そういう情報を特に現場で今集めつつある状況です。まとまった形でお出しできないというのは、申し訳ないと思いつつ、現在調査中であるということはご了解いただいきたいと思います。それと、これに関しても、これから先についても、それから先週から言っておりますようなお金の流れについても、本当に、一切隠す気はございませんので、すべてきちっとご報告できる時点でお出ししますし、途中経過という形ででも、皆さんの納得のいく形でお出ししたいと思っています。ただ、やはり市役所としましても、日常業務等がございますので、その取材が殺到することによって、日常業務に影響が出るという部分をやや恐れている部分はありますが、その一方で、本当に隠すつもりはございませんので、どういう形で皆さんの前に情報をお出したらいいのかというのも、いろんな形で意見交換等をさせていただきたいなあというのが私の本音でございます。 記者 現時点で他はどうなのでしょうか。 市長 それは明日、ご報告することになると思います。 記者 これですべてではないということでしょうか。 市長 これが、前に調査を指示しました裏金にあたるのかどうかという性格自体が分かっておりませんので。数件、報告は来ています。でも、それをまとめるのは今日がデッドラインです。ですから、今日の何時を締め切りにするのか分かりませんが、現場で今、一生懸命集めて、なおかつ、それを精査する作業を、中間報告できる材料を今、整理しているところですので、明日の会見までお待ちいただきたいと思います。 記者 ちょっとしつこくて申し訳ないのですが、数件というのは、今回の2件を除いて数件あるということですか。 市長 そうです、はい。 記者 ばくっとした金額は。 市長 それは聞いておりません。まだその報告はあがってきておりません。一報という形で入ってきておりますので。それを私は法務監察室に任せておりますので。法務監察室が14日に発表するということで、13日締め切りという形で今、精査する段階に入っておりますし、そこから先の調査もまた進めていかなければなりません。ですから明日、総務局長のほうから中間報告をさせていただくということです。 記者 段取りとしては、今日発表していただくと非常にありがたいのですが。 市長 法務監察室にもそれを言ったのですが、やはり、全部集める日程を今日という日付にしていますので、各区役所からどういう情報があがってくるのかも含めて何時まで待つんだということもありますが、一応明日のつもりでおります。(総務局に対して)今日出せるとしたら何時に出せる?区役所の集約状況をまとめないといけないから分からないでしょ。 総務局長 今日出すとしても深夜になります。 市長 深夜になりますか。それでもいいですか。 記者 一番段取りがいいのは、今日、市長が数件とおっしゃっているので、その把握されている分、市長が聞いていらっしゃる分についてだけでも(教えていただいて)、後からまた補足で、夜遅くに、「こういう件がありました」というのが一番いい。おっしゃった以上はそうしておくのが一番スムーズだと思いますけれど、それは市の判断ですから。 市長 (総務局に対して)出せるとしたら何時ぐらいに出せますか。 総務局長 今日締め切りますので、すべて(を今日発表すること)は無理だと思います。今、市長に報告している分についても、中身がまだ分かりません。そういうものでよろしければ。今晩、何時頃になるのかは、実務もありますから聞いてみないと分かりませんけれども。 市長 本当に隠すつもりはないのですが、こちらとしてはやはり、あがってきた情報が本当に今回調査を指示した裏金と呼べる性格のものなのかどうか、そしてなおかつその金の流れ、動きをどこまで遡れるか等の状況もある程度つかんだ上で、ご報告したいと思っているのですが。(総務局に対して)22時ぐらいに可能ですか。 総務局長 ただ、全貌は無理ですが。 市長 それなら例えば、明日の記者会見を今日に早めるというつもりで、可能ですか。 いかがですか。夜(遅く)になってもいいですか。 総務局長 市長、ちょっと無理ではないかと思うのですが。 市長 無理?やっぱり?きちんとした形でお出しできる自信がないということなので。数件というふうに私が言ってしまったのが間違いだったのですか?そうは思わないんですよ。本当にきちんとした形でお出ししたいという部分はあるんです。 記者 要は、言い方として、職員の個人口座、個人名義の口座で保管されている金額がこれぐらいあるとか。 市長 いや、だから、それが口座なのか現金なのかも分からない。 記者 現金かどうか分からないけれども、そんなに難しい話ではなくて、その裏金かどうかを精査していく作業はこれからすると。要は数件とおっしゃったのが何件ぐらいでどれぐらいの規模なのかを発表していただいたほうが確かな正確な報道になるのではないかということです。 市長 私は金額等細かいことをまだ聞いておりませんので、その報告をまとめるのが今晩だという気持ちでおりますから、明日、まとめてきちんとした形でご報告させていただく。中間発表です。まだ最終発表ではございません。出てきたこと自体、私は「まだあったのか」というのが正直なところです。これはやはり、徹底してやるという号令を出したことによって出てきたことでもあると思いますので、今後、一切緩めることなく、調査は続けていきたいし、調査をしたうえで、本当に不正なお金の流れである、責任を追及できるということであれば、厳しく責任も追及していきたい。このように思っております。これで今晩、どうしてもという部分については、総務局長が自信がないということですので、申し訳ありませんが、明日の予定どおりやらせていただけませんか。 記者 一度、記者クラブで調整をしてみて、要望するのであれば、改めてしたいと思います。 市長 私が「数件と聞いている」ということを言ったがために混乱を生じさせたのなら申し訳ないです。 記者 いや、別に混乱ではないですが、「今の段階ではここまでしか分かりませんけど出します」という部分では、正確になるのであれば、できるだけ出していただきたい。 市長 環境保全部の1300万円の話についてもそうなのですが、結局、私も知らない情報が、ああいう形で先に出てしまうという部分と同じで、ある程度情報がまとまったところでお出ししたいというのが正直なところなのですが、ばらばらと、いろんな形で出ても逆に現場が混乱するだけという部分もあります。これは市役所の言い分じゃないかというご指摘を受けるかもしれませんが、これは徹底してやりますので、そこを信じていただきたいということと、本当に事務能力的にも今、職員はぎりぎりいっぱいのところでいろんな調査を、ヒアリングも含めてやっております。そうしたヒアリングの成果みたいなものも集約していくわけですから、今日がデッドラインであると決めた以上、明日、中間発表をするということになりますので、それから先の細かい調査という部分も並行してさらに深い調査に入っていくわけですから、それは猶予をいただきたいというか、時間的にこちらのスケジュールも考えていただきたいというのが正直なところです。その上でクラブ側のほうからまたご要望があれば、お聞きするということでよろしいでしょうか。 |
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