平成20年4月1日 大阪市長会見要旨 |
【新年度にあたって】
よろしくお願いします。平松です。先週金曜日、夜遅くまで皆さんにお付き合いいただきまして、「やっと」という思いで20年度予算が成立いたしました。選挙以降、限られた時間の中で、また大変に苦しい財政状況の中で、私自身の思いもある程度職員が表してくれた予算ではなかったかなと思います。
今回新たに市長直属という形で、政策企画室、情報公開室、市政改革室の3つの組織を設置することができましたし、人事異動も係長級以上の体制もほぼ固まったわけです。そして今日、こうして皆様方に20年度がスタートしましたというご報告をできるわけです。情報公開室に設置いたしました『市民協働チーム』、これは大阪市役所始まって、初めての『チーム』という名前のついた形の組織になるのかなと思っていますが、この『市民協働チーム』と街に出て、市民の皆さんの声を直接お聞きする中から、市政に活かしていきたいとずっと言い続けておりますので、必ずこれを実現したいと思っています。また、ちゃんと市政の情報を伝えていきたいとも思っております。何しろ、前向きに前向きに市政を進めていくんだという思いを、市民の中に入り込むことによって肌で感じていただきたいと思っております。この動きは自分でも非常に楽しみにしております。
初めて新年度を迎えるわけですが、今日は20年度でどんなことに取り組むのかということについて、ご説明しなければなりませんが、実は、本日発表しておりますこの『大阪市政だより』の4月号でございますけれど、各新聞に折込で入っておりますけれど、そのことが掲載されておりますので、『市政だより』の宣伝もかねて、内容を紹介させていただきます。 トップページには市民協働チームと取り組む『なにわ元気アップ会議』について説明しております。2ページ目には、4月からの制度の変更などが紹介されております。見開きの4ページ、5ページには20年度予算のコンセプトとして掲げました『3つの元気づくり』の取り組み内容を掲載させていただいております。最終ページの8ページには、大阪市をいかにセールスしていくのかということも、私自身に課したテーマで積極的に取り組んでいきたいという姿勢のもとに書かせていただいております。その一環として、市民の皆さんからいただきました『大阪市ええとこアンケート』の結果をもとに大阪の『ええとこ』を紹介してまいりたいと思っています。 この市政だよりですが、新聞折込で各家庭にお届けしておりますけれども、新聞を月ぎめ購読されていない方もおありかと思いますが、そういう方はぜひ区役所にお問い合わせいただいて、登録していただきますと、送らせていただいておりますので、ぜひ、新聞は定期購読していないけれども、ポスティングしてほしいというご希望がございましたら、遠慮なく区役所に「市政だよりがほしい」とおっしゃっていただきたいと思います。 20年度で問題がすべて解決したというのではなくて、まだまだ問題は山積しております。特にいわゆる裏金、不適正資金の問題については最優先課題として、不適正資金問題調査検討委員会を設置し、本日15時に初会合を行う予定になっております。新たな調査の方法、関係者の聞き取り、関係資料の調査・確認、責任問題など、柏木副市長を中心に、早急に対処してまいりたいと思っております。 それから、職員団体のチェックオフを見直す条例案についてでございますけれど、これが3月28日の本会議で可決されました。私に対しましては、大阪市労働組合連合会、市労連より地方自治法第176条に基づく市長の再議権を行使することを求める要請が出されております。結論といたしまして、今回の改正条例案に対しまして、再議権の行使は行わないことにしました。この課題につきましては、違法性があるかないかということにつきましては、様々な意見がございます。未だ確定的な結論に至っていないというのが法的な解釈状況であり、不当労働行為だとか、いやそうではないとか、本当に議論が両方からぶつかっているという状況です。この課題でございますけれども、労使間におきましては大変重要な問題でございます。しかし、その市民生活と直結しない労使間に限られた問題でございまして、再議権の行使によりまして、市民生活に関わる他の重要な課題の推進に混乱をきたすような状況を招くことは、私が望むことではありません。したがって、今回の改正条例の提案趣旨を真摯に受けとめるとともに、議会から与えられました来年4月1日の施行日までの1年間において、人事委員会の意見にもありますように、円滑な実施が図られるよう、労使間で十分に協議を行っていきたいと考えております。 私からは以上でございます。 それでは新所属長から自己紹介と簡単に抱負、意気込みなど、一言ずつ挨拶をお願いします。
政策企画室長
政策企画室長を拝命いたしました山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。市長のトップマネージメントの補佐役として尽力してまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。
情報公開室長
情報公開室長の鍵田でございます。今回、新しい組織ということで、情報公開を積極的に行うことで、市民と市政の間にいい情報の流れを作りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
市政改革室長
市政改革市長の杉本でございます。市政改革のさらに強力な推進と、改革の推進につきまして市民が実感できること、それから職員の一人ひとりに改革の趣旨を徹底することが重要であると考えておりますので、強力に取り組んでまいりたいと思います。また、WTCとATCにつきましては、この間、議会や特定団体再建検討委員会で議論されてまいりましたが、重要な時期を迎えていると考えておりますので、所管局と連携して引き続き取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
危機管理監
危機管理監を拝命いたしました深堀でございます。危機管理監はもとより、非常に大きな自然災害をはじめ、事故、事件等、市民の生命、身体、財産に対する被害が発生する事態が生じた場合に全局を調整いたしまして、指揮し、少しでも被害の拡大を防ぐよう、市民の皆様のために全身全霊で取り組んでまいりたいと考えております。もちろんそのためには、常日頃の市民の皆様方の防災意識の高揚が非常に重要であると考えておりますので、そちらの方につきましても、地域防災力を高めるために、いろいろな事業を通じまして、取り組んでまいりたいと考えております。どうぞ皆様方のご協力も、よろしくお願い申し上げます。
総務局長
総務局長を拝命しました村上です。どうぞよろしくお願いします。市政改革の中で特に行財政改革の部分については、市政改革室とともに手を携えまして、強力に進めてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。
市民局長
市民局長を拝命いたしました京極でございます。どうぞよろしくお願いいたします。市民局におきましては、コンプライアンスを早急に徹底いたしますとともに、区政改革につきまして、区役所と協働して進める、あるいは、関係各局とコラボレーションを進めることによって、市長が提唱されております『地域が元気』という政策を推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
契約管財局長
契約管財局長を拝命いたしました新谷でございます。市長自身、コンプライアンス改革の推進ということを申されておりますが、私どもが担当しております契約は、透明性、公平性はもちろんでございますが、そういった一定の品質の確保ですとか、まだまだ多くの課題もございます。さらに、用地の問題と、こちらの活用を今後どうしていくのかといった課題とか、信託の問題とか、多くの課題を抱えてございますが、所管している事務につきまして、精一杯努めてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
健康福祉局長
健康福祉局長を拝命いたしました平田でございます。先月、市長の方から内示を受けた際に、透明性、公平性を持って施策の推進に努めてほしい、また、市民目線に立った事業の展開をはかってほしいというお話がございました。加えまして、大胆な政策を打ち出してほしいというお話がございました。私ども、健康福祉局の仕事といいますのは、保健、福祉、医療。市民生活の安全、安心を守る最後のネットワークを構築していく、セーフティネットを構築していく部局でございます。そういった意味で、大胆な施策ということでございますけれども、限られた中で選択と集中とをきっちりはかりながら、セーフティネットの役割を十二分に果たしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
ゆとりとみどり振興局長
ゆとりとみどり振興局長、丸岡でございます。私どもの局が所管しておりますのは、文化、スポーツ、そして緑化でございますけれども、様々なイベントを通じまして、明るく元気な大阪づくりの一翼を担ってまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いします。
経済局長
経済局長を拝命いたしました堂山でございます。現在、グローバルな規模で経済がどんどんと不透明感を強めております。そんな中で、中小企業の多い大阪で、がんばっていらっしゃいます企業者、あるいは商業者、この方々に、あまり肩肘を張らないで、どんなお手伝いができるのかということを追い求めてまいりたいと思っております。マスコミの皆様方におかれましても、お力添えを賜りますよう、お願いを申し上げる次第でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
中央卸売市場
中央卸売市場長を拝命いたしました鶴田でございます。食の安心、安全というキーワードのもとに、生産者の方々と市民をはじめとする消費者の方々をつなぐ市場の役割をしっかり果たすよう、努力してまいりたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願いします。
都市整備局長
都市整備局長の岩城でございます。安全で魅力ある街づくりは私どもの使命でございます。全力を尽くします。よろしくお願い申し上げます。
建設局長
建設局長を拝命しました田中でございます。直面する課題としましては、道路特定財源やら、道路公社の経営改善といったものがございますが、私どもは、道路、橋梁、河川、下水といった基盤施設を担当しておりますので、そういった局事業の大きな方向としましては、安全、安心の確保と大阪らしさの実現、この2つをテーマに、工夫をしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
交通局長
交通局長の葛本でございます。交通事業者の最大の使命と申しますのは、安全輸送の確保ということであろうと思っております。また加えまして、快適利便性の高いサービスの提供、こういったものにも努めてまいりたいと思っております。そのためには、安定した経営基盤というのが必要でございますので、2月に策定をいたしまして、3月にいろいろご議論もいただきました中期経営計画、これの着実な実行に努めてまいりたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。
水道局長
水道局長を拝命しました白井でございます。水道局は全国でも4番目、明治28年に事業がスタートいたしまして、長い間、市民生活を支え、また市民からご愛飲いただいて、今日に至っているということでございます。そういう意味では大変、経営資源もございますし、近年は経営改善、経営改革にも取り組んできております。水道はやはり、何といいましても、美味しくて安全な水をいかに安く皆さんにご提供するかということが使命でございます。これからもそういうことができるように、引き続き、改善、改革に取り組んでまいりたいと考えておりますし、一方では、府市連携というのは大きなテーマになっておりますけれども、これはもうすでに議会でもご議論いただき、すでに一定の方向性といいますか、議論が進んできていると思いますし、議会のそういうご意向、市長のご意向を十分に踏まえながら、市民のご納得が得られるような、そういう対応をしてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
教育長
教育長の永井でございます。私ども教育委員会は、市長とはまた別の執行機関ということで、私も含めまして6名の教育委員でいろいろと議論をしてまいります。やはり、大阪に住んでいて良かったと実感をしていただけるような学校教育の推進に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
選挙管理委員会事務局長
選挙管理委員会事務局長の水本でございます。ご承知のとおり、民主主義の根幹でございます、選挙を効果的に効率的に円滑に実施してまいるというのが私どもの使命でございます。その使命を全うすることを通じて、市長がおっしゃっております「明るく元気な大阪づくり」に私どもとしても貢献してまいりたいと考えております。当面の課題としましては、不適正手続資金の問題、ちょうど、私どもの関係する各区の選挙事務が顕在化する発端になりました。私どもとしましても、システムの面、また、多分に市職員の意識の面もあると思います。私どもだけでできることではございませんが、いろんな面で、こういう側面の改革にも私どもとしても、一生懸命取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
市会事務局長
市会事務局長を拝命しました寺本でございます。ご存知のように、議会運営はこれまでとは全く異なった状況にあるわけでございますけれども、市政の円滑な運営を図るために、議会と各所属との間の架け橋になれますように努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
市長
質疑応答以上、新所属長からのご挨拶でございました。 もう一点、フェスティバルゲートにつきましてでございますけれども、売買契約の締結に向けて、落札者と鋭意協議を重ねてまいりましたけれども、昨日の締結期限日になっても、落札者が契約を締結されなかったとの報告を受けました。誠に遺憾なことと思っております。今後でございますけれども、落札者の意向を確認の上、早急に対応策を検討するよう、指示をいたしました。私といたしましては、地域の賑わいが創出されるようにというテーマに乗って取り組んでまいりたいと、かように思っております。以上でございます。 記者
先程、水道局長から話をされた大阪府との2重行政の水道事業統合に向けた市長のお考えをお願いします。
市長
前にも市会の答弁の中でお話をいたしましたが、水道局長からも一言ありましたように、大変歴史のある大阪市の水道事業でございまして、体力的にもかなりのものがあると思っております。統合という話がいきなり橋下知事の方からありました。私どもは提携という形で進められるかなという前向きな思いを持っておりましたが、いったん統合ということになりますと、大阪市としては前にも申しましたとおり、大阪市がすべて大阪府域にサービスするという形での統合なら可能性は考えられるかなというふうに思います。というのも、大阪市は水源から蛇口までというサービスを自信をもって一貫して提供してきております。府は、用水事業としての業務をやってこられておりますので、府が主体となって統合という形になると、水源から蛇口までという部分の抜ける部分が出てくるのではないかと思っております。ただこれも、近々行われます府市協議で現場の水道事業者、水道の責任者と知事と私と入りまして、徹底的に公開のもとでお話し合いをしますので、府の考え方がどうなのか、市の考え方がどうなのかという、そういう討論の中で、府民にとって、市民にとって、マイナスにならないような解決策を探りたい。ですから、一番の基本は市民にとっても府民にとってもプラスになる方向で解決ができればと思っております。
記者
以前、市主導ならという話があったと思いますが、それにはこだわっていらっしゃるのですか。
市長
いきなり統合という話になった時には、「現時点の置かれている状況を考えると、市主導」というふうに申し上げましたが、これはお互いに話し合って、どういう思いを持っているのかというのが具体的に出てからの話だと思います。もう一度言いますと、いきなり統合といいますと、現時点では私どもとしては市主導という形でしか考えられないということです。
記者
暫定税率が今日で期限切れを迎えました。道路工事を数多く抱えていらっしゃると思いますが、まず、期限切れを迎えたということについてどう受け止めているかということと、これから、工事の優先度とかを考えていかなければいけないと思いますが、どのように対応していくのかお聞かせいただけますでしょうか。
市長
だいぶ前になりますが、「暫定税率は保持してほしい」という要望も出しました。確かにガソリンが安くなるということで、市民生活にとってはプラスかも知れませんが、いざ市を預かるものとしましては、公共工事、道路工事、道路事業の整備、あるいはメンテナンスに滞りが出るということでずいぶん心配しておりましたが、時間切れでこういう形になってしまったことは残念です。やはり、一日も早く審議を行っていただいて、税制改正関連法案の成立を図っていただきたいと思います。どうなるかは今後の動きを見守らないと分かりませんが、当面は、やはり、かなり緊急性を要する工事については、これはもう施行せざるを得ませんが、スケジュール的に少し遅らせてもいいかというものは見合わせていくという形になると思います。そして、メンテナンスという部分については、直接市民生活に影響が出ますので、ここは、影響が出ないように、重点的に工事にあたってもらうようにお願いをしたいと思っています。
記者
自治体によっては、発注は行うけれども契約はしないとか、いろんな対応を考えていらっしゃるようですが、(大阪市は)発注自体を見合わせていくということになるのですか。
市長
発注自体を具体的に見合わす動きがあるかどうかは、そこまでは情報を得ておりませんが、先日聞いたところでは、影響として考えられるのが、1年間では255億程で、例えば年度初めの4月の1ヶ月ということであれば、13億ぐらいの影響が出るであろうということです。具体的な契約の品目とか、どういった工事かということは、私はまだ情報を得ておりません。建設局長から説明をしてください。
建設局長
例年4月の初めに工事公表をして、契約に移るという段取りなのですが、今年は、先ほど市長からも申しましたように、その財源の確保が非常に不透明な状況であるために、一部、その執行を留保せざるを得ないという状況であります。具体的に言いますと、4月に予定しておりました42件の工事は今回はとりあえず3件だけに留めるという措置をしております。
記者
府の本予算ですが、市長の想定より早く、素案という形で、もれ伝わってきておりますが、現在、持っていらっしゃる情報と、今後のそれぞれの対応について聞かせてください。
市長
思ったより早くて、府の予算対応のプロジェクトチームの皆さんが頑張っておられるんだなという印象をまず持っております。ただし、今出てきている情報が確定かというと、そうでもないという情報もございますので、まだ一喜一憂するには早い段階ではないかなと思います。もう少し大枠、全体像が見えてこないと、小出しになっている部分でいちいち反応していると大変かなあというのが正直なところです。橋下知事もかなりの思いをもって、特に人件費の削減等に言及しておられますが、やはり、市としては、直接行政を預かる基礎自治体として、市民サービスに影響がなるべく出ない形での配分を早く決めていただきたい。そこで、大きな影響が出るような恐れが出た時点で、きちんと府とお話合いをする時間というのは、当然、持っていただけるはずですので、そうした際に、大阪市としての立場、あるいは大阪府下の市町村としての立場等もまとめる機会もあるかと思いますので、そういった市長会等で、方針を決定する時期が来るのではないかと思います。
記者
裏金の関係で、これから副市長をトップとする委員会が設置されるということですが、市長のお考えとしては、どのぐらいの期間で、どのように調査をしていってほしいとお考えになっているのかということと、処分と返還額の求め方をある程度、お考えになっていらっしゃるのではないかと思うのですが、それをお聞かせください。
市長
これもやはり、延び延びになるのは良くないと思うので、なるべく早く出したいとは思います。3時から始まる不適正資金問題調査検討委員会でも話をしてもらわなければならないと思います。私としては、何月にと言ってしまうと、そこで出来なければまた、「約束が違うじゃないか」とか言われかねませんが、長くてやはり、半年。2月から考えますと、半年というと8月になりますよね。8月までだとちょっとかかりすぎだという感覚は持っていますが、出来るだけ早くとしかまだ答えられないのは、答えられないです。やはり、返還額等もありますし、処分の問題もありますので、近々、法律の専門家、公認会計士の方に、外部からその委員会にも顧問という形で入っていただく予定になっておりますので、ご紹介できる時が来れば、その方のお名前もご紹介する中で、スケジュール感はなるべく早く、その新しい委員会で出します。大体のスケジュール感ということで言えば、木曜日の定例記者会見あたりで、お出しできる方向で考えます。
記者
チェックオフ制度についてですが、他の重要課題の推進に混乱を来すとおっしゃっているのは、つまり、議会との関係を考慮されたという趣旨でしょうか。それと、条例ではなくて、労働組合法上の、労働協約というか、労使協定というか、でチェックオフをされている部分については、手を加えられるご意思はないということでしょうか。それと、その再議権の行使は行わないということについて、市労連の方にお返事はされたのでしょうか。以上3点についてお伺いします。
市長
市労連の方には、まだ返事はしておりません。この記者会見が一番最初の意思表示になります。それから、他の重要課題の推進に混乱をきたすような状況を招くというのは、もう皆さんご想像の通り、やっとの思いで20年度予算を通していただきました。相変わらず、少数与党であることは変わりませんが、ただし、今回の予算を見ていただいたらお分かりのように、市民サービスでありますとか、市民の方を向いて立てていく予算ということで言えば、本当に、多数の野党の皆さんにも承認をいただきながら進めてきたという部分がございます。そういった部分での、実際に新しいことに取り組んでいく、実現に移すという段階で、混乱を招きたくないということから言えば、今、ご指摘ありましたように、議会対策ととられてもいいかと思います。それと同時に、やはり、組合問題がどこまで市民の皆さんにお分かりいただけるのか。ここで例えば、私が再議というふうに申しまして、かなりの摩擦が生じて、市政運営に混乱を来すということが見えているにもかかわらず、そっちを選ぶとなると、大きな責任を持っている私としては、そっちは選びづらいということで、政治判断として今回、再議については行わないことにしたということでございます。それから、労働組合でございますが、市労連の中の他の組合ということになりますが、これは労働協約を結んだ上でのチェックオフという形でございますので、それについては、労使の話し合いをするということになるものだと思います。以上でよろしいでしょうか。
記者
それは、話し合いでチェックオフの撤回を求めるということですか。
市長
というか、再議を求めるという文書が市労連から出ておりますよね。
記者
いやいや、その、労働組合のことで。
市長
チェックオフに関して、市労連から再議を求める要望が出ておりますので、チェックオフという制度そのものについて、労働組合の方は、現時点でどういう考えを持っているのかとか、そういった話し合いは当然するでしょうということです。
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