平成20年8月7日    大阪市長会見要旨

皆さんこんにちは。よろしくお願いします。
まず、本日付の報道発表資料2点について、ご説明申し上げます。

【企業とNPOをつなぐマッチングシステムの構築・運営を行う中間支援組織の募集説明会の開催について】

一点目は、『企業とNPOをつなぐマッチングシステムの構築・運営を行う中間支援組織の募集説明会の開催について』でございます。大阪市内に本当いろんな企業がございます。企業にとっても市民からの信用というものが重要であることは言うまでもなく、社会貢献などの社会的責任、いわゆるCSRでございますが、重視されている中で、各企業は、地域の中で自分たちがどうあるべきかというのを模索しておられるという話も聞きます。一方、いろんな地域貢献活動に取り組んでいただいているNPOも数多くあるんですが、実際にそのNPOが動こうとした時に、その活動に必要な物品、資金が不足したり、あるいはスタッフなどがそろわなかったりして、その本当に持っている力を発揮できないという事例も見受けられます。
企業がNPOと同じ方向を向いてくれればいいんですけれども、そういった企業を探して、NPOが一つひとつの企業を回って打診するというわけにもいかない状況でありますので、そういった情報の集積が重要な課題だということでございます。
そこで、お配りしている資料でございますけれども、今回募集いたします中間支援組織に、企業のCSR活動と、それからNPOの地域貢献活動を結び付ける仕組み、「マッチングシステム」を構築・運営してもらおうというものです。
言葉だけですとなかなか分かりにくいんですが、例えば、他都市での一例を挙げますと、ある企業で「まだ使えるパソコンがあるんやけど、どっか要るとこあるやろうか」みたいな登録があったとしまして、一方で、NPOが「事業に必要な備品がほしい」という登録がある、その登録を中間支援組織がそれぞれの需要と供給を調整して、両者を結びつけるといった仕組みでございます。このように、マッチングシステムは、企業のCSR活動を促進し企業のイメージアップにつなげ、また、NPOなどの市民活動をより一層活発化させ、市民が市民を支える仕組みに対する意識醸成を図るとともに、協働することによって両者をWinWinの関係へ導くことをめざしているものです。
私も、なにわ元気アップ会議でこれまでいろいろなところを回らせていただきましたけれども、市民の方々が本当に地域を元気にするために「ここまでやってくださっているんだな」と感激することが多々ございました。市民活動の大変さ、あるいは大切さを実感しております。このような市民の方々が取り組まれている活動を安定的に持続していく仕組みが重要だと考えておりますので、地域の担い手である企業の皆さんからも、是非、支援もしていただきたいというふうに思います。ですから、支援をしやすい環境づくりにもなっていくんではないかと思います。そういう意味で、私自身がそういった企業の皆さんにお願いに回るトップセールスも行っていきたいなと思います。こういったマッチングシステムがいつのまにか、まちのなかに定着している、そういったまちをめざしたいと思っております。今回発表しております、募集説明会に参加していただくことが、今回の中間支援組織への応募条件、まず参加していただくことが、説明会に参加することが応募条件でございますので、より多くの団体の参加を、是非、お願いしたいと思う次第でございます。

【『大阪エヴェッサ』と『サントリーサンバーズ』の大阪市立学校への訪問について】

次にまいります。大阪市では、平成14年から市民がトップアスリートと交流し、スポーツの楽しさを実感することによりまして、スポーツの普及振興を図ることを目的として、「トップアスリート学校訪問事業」というのを実施しております。今年度につきましては、市内の市立小・中・高・特別支援学校の480校に対しまして希望調査を行いました。そして、108校から希望がありまして、実施時期や希望種目について、トップアスリートとの調整を行いました結果、28校が選ばれております。
今回、夏休み特別企画といたしまして、8月20日(水)午前10時から大阪市立聾学校で、バレーボールV・プレミアリーグの強豪でございますサントリーサンバーズの選手・コーチ4名による市立聾学校の中学部・高等部の男女バレーボール部員32名への指導・交流事業を行ってもらうというものでございます。そして、また、ここにございますけれども、その日8月20日の1時から、午後1時からは、大阪市立天王寺中学校で、プロバスケットボールbjリーグ3連覇中の大阪エベッサの選手・コーチ4名が、天王寺中学校の男女バスケットボール部員56人、それから地域小学校バスケットボール部員に指導・交流事業を行うというものでございます。
聾学校は、これまでも部活動として、バレーボールに熱心に取り組んでおりまして、かねてより学校からの強い希望があったと聞いています。このたび、サントリーサンバーズが快諾してくれましたことによりまして、今回の訪問が決まったもので、サントリーサンバーズといいますと、Vプレミアムリーグの強豪で、今回の北京オリンピック男子バレーボールの代表に4人の選手を出しております。是非、子どもたちも大きな期待を持って選手たちの来訪を待っていることだと思います。以上、二つお知らせいたしました。

【『なにわ元気アップ会議』について】

もう一つ、『なにわ元気アップ会議』、今晩やらせていただきますけれども、これは、西区で、今日、「西区成人の日記念のつどい実行委員会企画運営団体」の運営会議にお邪魔をする予定になっています。午後7時から8時半になります。4月から始めましたこの「なにわ元気アップ会議」・「フォーラム」・「サプライズ訪問」、もう50回を数えました。今日が51回目になります。もしお時間がありましたら、是非どうぞ。

【森之宮工場の建替え計画の凍結について】

それと、資料等、一切、お配りしておりませんので、ちょっと突然にということになるんですけれども、昨日も、朝、橋下知事、あるいは、安藤忠雄さんに出ていただいて、府の公館で、上海万博への実行委員会の発足式を行いました。その上海万博のテーマが、「環境先進都市・水都大阪の挑戦」でございます。私、かねがねやっぱり、大阪市長になってから、大阪市のごみ問題をはじめとする環境問題、これがどうあるべきかというのをずっと考えております。事業系のごみが非常に多いという現実が、大阪市にはあるというのを聞いておりますし、一方では、平成3年から順次、ごみの削減計画というのも立ててきて、懸命に取り組んではいるんですが、分別ということとか、他都市で、例えば横浜が「G30」ということを打ち上げて、大きな、ごみ減量の成果を上げている。一方、大阪市としては、今年からごみの収集袋を透明、見えるものにしたことによって、確実にごみの減量につながっていると聞きます。今、焼却工場、いろいろたくさんございますけれども、私は、長年にわたって、建替問題等を、建替えが検討されているというよりむしろ、建替えをするんだということになっている、森之宮工場、これの建替計画を凍結したいと思っております。その森之宮工場の凍結をする中で、もういっぺん、大阪市のごみ問題、どうあるべきかというのを、大きな議論を巻き起こしていただいて、その、巻き起こる中から、本当にごみ減量というものに取り組んでいき、そして、地球環境、このところの本当にあのゲリラ豪雨を見ましても、やっぱり切実に、今、私たちができることは何なのかというものを、突き詰めて考えていく中から、市民の皆さんに協力を、是非、前向きに訴えていきたいというふうに思っております。環境問題を積極的に考え、なおかつ、我々ができることは何かを考え、そして、環境先進都市ということを、日本中に向かって、あるいは、地球環境を考える中で、大阪市も頑張りますというメッセージをですね、市民と一緒に取り組んでいきたい。そのために、果たして、焼却工場の数でありますとか、規模でありますとか、それがどの程度必要なのか、あるいは、個人個人が減量に着手すれば、どういった成果が上がるのか、いろんな機会を通じて、もういっぺん考え直したい。森之宮が議論になってから、かなりの月日がもう経っております。もう、予定地も確保してあるということではございますけれども、経った期間の長さを思うと、この間に変わってきている環境問題を抜きにして、やっぱり、そのまま、原案どおりいくのが適当かどうかを考えたら、私は凍結して、議論を起こしたいという結論になりましたので、突然ですが、ご報告を申し上げます。よろしくお願いします。以上です。
質疑応答
記者
今、言われた森之宮の工場の凍結の件ですけれど、なぜこのタイミングで言われたのかっていうこととですね、凍結をして議論を巻き起こすというのは、別にかまわないんですけれども、今後どういうスケジュールでその議論をやっていくのかについて教えてください。
市長
はい、えっと今年1月から、ごみ減量に向けての収集作業、透明の袋にする、白い袋にするということで、ずいぶん減りつつあるということ。さらには、事業系ごみをどうやって少なくすることができるのかといった検討等をしてもらっているうちに、まあ、あと、そうですね、2年、3年ぐらいは、森之宮の部分を凍結しても大丈夫であろうという考えでございます。現時点でも、焼却工場というのは、全部が全部フル稼働しているわけではございません。余力がありますんで、その余力部分と、ごみ減量をやっていく中で、きっと、ある程度の数字は出てくると。
実は、市外から転入して来た時に、大阪市に入って来ました時に、自分が一番、驚いたのが、もう、8年前になるんですかね、「乾電池、どこに捨てるねん」って言ったら、「いや、一般ごみでいいですよ」と言われて、「えっ、燃やしてるの?」みたいな、そんな思いがどっかにずっとありました。確かに、それだけの能力を持っている焼却場を造ったのは、造っています。CO2を削減や言う中で、燃やすことがベストなのかどうか。あるいは、限りある資源を有効に使おうというのは、もう、何十年、何十年と言うと多いかもしれませんが、ずいぶん前から私は言われているような気がします。子どもの教育みたいなものを考えても、分別作業を子どもさんをお持ちのご家庭は、子どもさんと一緒になりながら、「これがどういう形に変わるんだ」みたいな、その、教育の一環としても、きっと、メッセージを持っているだろうというふうに思いましたから、いつか言いたいと思っておりました。いつか言いたいと思っていて、まあ、もう夏になって、先日もちょっと森之宮の工場の周りでありますとか、あるいは大阪城から煙突を眺めたりしている時に、いっぺん、ここ、もういっぺん議論を巻き起こしたかった。本当に必要なものであれば、造らざるを得ない。なおかつ、今、大阪市は大変な財政難でございます。工場を建てるのに300億、土地が140億ぐらいですかね、かかるといわれている、その経費節減にもつながってくるという観点から言いますと、この時期、是非、言いたいというふうに思いました。いろいろ、秋に向けて、自分なりのビジョンを出していきたいというふうに言っておりました第一弾だと思っていただいて結構です。
記者
やはり、上海万博のテーマが、その「環境先進都市」という部分だったということと、今回のことは関係があるのかということと、今、環境の問題になっているのが、一般廃棄物と産業廃棄物を分けても「見なし一般」というやつが大阪市などでずっと続いていますし、あと、焼却しないということの選択肢を取った時に、じゃあ、埋立地の問題、国への要望の中にもありましたけど、これ、どうするんだっていう新たな問題が出てきます。そこら辺について今、考えがあれば、お聞かせください。
市長
そういったものも含めて、すべて議論をしていきたいと。今までなかなか表に出ていない話もあるみたいですんで。私は、やはり市民に大阪市が抱えるごみ問題はこうですよというものを(示したい)。産廃の問題にしても、多くの市民は多分、知らない話だと思います。それに、果敢にやっぱり、スイッチを切り替えていこうと。環境というものを、これは、今年サミットも開かれましたし。なおかつ、大阪市は世界に向けて、環境先進都市と言うわけですから、その中で、「今のままが適当かどうか、もういっぺん検証しませんか」というメッセージでございます。それをすることによって、削減できるかもしれない金額っていうものも、大きいわけですから。じゃあ、燃やさないごみをどこへやるんだっていう問題も含めて、議論をしていきたいと思います。
記者
昨日、明らかになりました浪速区の裏金の問題の件でなんですが、2月からの一連の裏金問題の中で、初めて今回ですね、個人が着服していたとみられるような事案が発見されたことに対して、市長の今時点でのご見解を伺いたいんですが。
市長
はい。これはもう、再三申し上げておりますように、厳罰、それが事実だと確認された時点で、厳罰をもって対処したいと、あるいは刑事告訴も視野に入れて、検討したいと思います。
記者
現時点で、市長として着服に当たると考えていらっしゃるのか、そうじゃないのか。
市長
私が報告を受けている事例でございますけれども、私が報告を受けているのは、昨日の夕刊の記事とは少し違います。少し違う報告を一週間ぐらい前に受けております。それは、昨日の夕刊の記事を受けて、そのあと、係りを呼びまして、具体的にどういうことなのかを聞きましたが、14万円ですかね。14万については、着服の可能性が高い。着服というか、私的費消の可能性が高いということであり、残りの60万については、本人の話によりますと、当時の部下であった人間に、私の金であるという形で預けたと。それで、その60万について、調査をしている最中やというふうに聞いております。ですから、14万については、私的費消の可能性が高いという報告を受けております。
記者
昨日、橋下知事との間で協議のありましたWTCの問題なんですけれども、橋下知事が話の中でですね、「州都」ということになるのであれば、市民にとっても利益があるというようなこと、ある程度損失が出たとしても最終的に利益になるというおっしゃり方をしていて。聞きながら、つまりその利益になるんだから、市が損失をかぶる形ででも、要はありていに言うと、安くしてねっていう主旨なのかなって思ったんですけれども。その辺、市長の現時点でのお考えとしてですね、市の貸付金を含めると600億ぐらいになるような借金があるビルということになるんですが、その辺の市民の利益と、これから出る損失のバランスについてですね、そういう理由で「まける」ということが出来るかどうか分からないですけれど、どのくらいのことをお考えですか。
市長
一昨日の今日ということになるわけですけれど、あの時にも申しましたように、やっぱり越えなければならないハードルの多さ・大きさという部分と、リーガルチェックの部分をですね、きちんとしないといけないなと。ただ、あの時にも言いましたが、大阪市にとっては非常にありがたい提案であることは事実なんです。咲洲に関しまして、咲洲プロジェクトを作るというのをだいぶ前に言いまして、作って、実際に今動いてもらっていますし。あのエリアをきちんと再活性化したいというふうに言っていたところに、いきなり府庁っていう、府庁の庁舎という話がぶら下がってきたわけですから、私としてもできる限りご協力申し上げて、市民の納得が、あるいは府民の納得が得られるような方向性でもってはいきたいんですが、やはり、まず鑑定価格がどう出るか、鑑定でいくらぐらいの価格が出るかということで、その鑑定価格をそのダンピングできるのかどうか、ディスカウントできるのかどうかという話は、また別だろうと思いますし。それからあの時に、知事もおっしゃっていましたが、他にあそこをほしいという企業が出てくる時に、どう対応するのかという問題もありますしね。まあ、府庁になれば、向こう何十年、大阪、知事は「関西州の州都」とおっしゃっていますが、とりあえず大阪府のセンターになるわけでございますから、そこへのいろいろな咲洲を活性化するという意味では、もう数字に表せない効果っていうものは出てくるとは思いますので。実際にいろいろと今スタッフに頼みまして、ハードルが具体的にどういうものがあるのか、ピックアップしてもらって、一つずつ検討していきたいと思います。
記者
市と府の間のその辺の検討作業というのは、具体的に9月議会に府が提案されるまでに、どういうふうに進められるのかということと、市長のところに、一番最初にお話が、知事からいった時は、どういう形でいつごろいったのかというのを教えてください。
市長
ですから、あれは日曜日の朝刊に出たんでしたね。だから、土曜日の夜に、「毎日新聞の記事になるよ」というのが。
記者
それが最初ですか。
市長
はい。いつから考えていたんですかというのは聞きましたよ。こそっと。結構前から、案としては持っていらしたみたいですが。具体的な指示を出し始めて、1ヶ月ぐらいになるんですか、1ヶ月まだならないのかな。ですから、これから市は、府が要請されるデータ類とか、あるいはWTCとの話もございますんで。潟潤[ルドトレードセンタービルディングとの話とか、ございますんで、具体的に大阪市が筆頭株主というよりも、極限に近い株主ですんで。その株主として、どういう対応をすればいいのかとか、すべてリーガルチェックを受けようと思っています。当面はですから、府が3つの案の一つとして出されたわけで、府議会に諮るに当たって、基礎的なデータを求めて来られると思いますから、それに対してきちんと数字をお出しする。あるいはWTCの方からもそういったデータをお出しする。ということではないかと思います。今、市の部局が入っておりますんで、その部局が本当にどこへ行けるんだとかですね。それにかかる費用がどれぐらいあるんだとか。その費用は本来どこが持つべきなんだとか。本当に具体的に詰めていくと、たぶん山ほど問題点は出てくると思います。
記者
WTCの関連でお尋ねします。ビルの鑑定なんですけれども、これまでですね、売却も一つの選択肢として入っていたわけですけれども、昨日とか今日のお話では、鑑定をやっていなかったというふうに聞き取れますが、本当にやっていなかったのか、それと、これまで鑑定すらしていなかったという理由について教えていただきたいのと、これからやるということならば、スケジュール感ですね、いつ頃までにやるのか、その3点について教えてください。
市長
鑑定でございますけれども、処理策の方向に一歩踏み出さざるを得ないなぁというような判断を、確か7月の8日でしたかね、フェリーがATCに来た日に、こういう話をしました。それ以降、何らかの形でどちらにしても、もう一度鑑定を取る必要があるだろうと。今までは簿価で160数億という形の数字が出ておりますが、それと比較してどうなのかということで、早急に鑑定は取らないといけないなぁというのは言っておりました。実際に鑑定には出してるんでしたか、依頼してるんでしたか。
政策企画室長
動きを受けて。はい、鑑定を出しております。
市長
8月末ぐらいを目途に鑑定を依頼するということで良かったですか。
政策企画室長
はい。
市長
ですから、鑑定価格はおそらく8月末ぐらいには出るのではないか。鑑定の価格がですね。それ、ちょっと確かめて、後で、詳しくご連絡いたします。
記者
今の関連でもあるんですけれども、先ほど、市の部局は出て行くんやったらどこに出て行くんかとかですね、費用はどれくらいかかるんかというような、山ほど課題があるというような言及だったと思うんですけれども、鑑定とともにですね、市の方として、部局の再編案とかですね、費用の算定とか、そういうことの検討をですね、もう始められているのか、これからされるのかあれですけれども、そういう検討のスケジュールっていうのはどういうふうになっているんでしょうか。
市長
これ二日前にね、具体的に直接、知事から伺って、これも例えば大阪市が、というよりも、WTCが処理に入ったという段階で、「売ります」みたいな話があって、申し込まれたんであれば、早急にそういう作業に当然入らないといけないと思うんですけれども。知事の熱い思いは非常によく分かります。私としても実現に向けての努力はしたいと思っていますが、府にしても議会を控えており、その議会で、どういう議論になるかが分からない。あくまでも、市がこれから、細かい、もちろん検討の中で、この話がうまくいった場合の検討というのを具体的にやりますけれども、それがスケジュール感を持っているかどうかというのもあくまでも、府の、「やっぱりWTCをどうしても欲しい」という形が、議会で承認されるだけのデータが向こうに、まだまだ、そういうデータも行ってないような状況だと僕、思うんですけれどもね。
記者
そうだと思うんですけれども、それと同時に、例えばですけれども、可能性の話として、府が「来たい」と言った時にですね、市の方でいろいろ部局の再編とか考えてみた結果ですね、どうしても行くところがなくてお断りせざるを得ないというような事態になる可能性も、まぁ、そういう可能性はないかもしれませんけれども。
市長
一緒の部局に入るとか。
記者
ですので、例えば、あのATCに移るというようなことができるんかどうかとかですね。
市長
そうですね。そういう検討は、当然いろいろ考えないといけないと思います。
記者
それは今後、一定内部的には、そういう、仮に府が受け入れた場合に。
市長
あの、この問題のややこしいのは、現時点でもATCは、空き床、確かにありますよね。空き床あるけれども、その空き床に対してセールスやっているわけですよね。WTCだって同じことなわけで。それを止めることができるのかどうか、ですよね、商談が進んでいるものを。というような本当に、難しい問題があるので、通りいっぺんの商取引で、「売り物がありました、買い手が現れました、ですから段取りこうします」という話ではないような気がするんです。ですから、今度、(特定団体)再建検討委員会が明日開かれます。そこでは、当初予定では、こんな話をやることにはなっておりませんでしたが、やはり専門家に来ていただいていますんで、明日のその再建検討委員会でもですね、いろんなチェックをお願いしたいというふうに思います。もちろん、それについてですね、隠すつもりありませんから、お出しできる情報はこれから出していきますから、是非、皆さんにも協力していただきたいなぁと思います。
記者
次の会見まで空くんですけれども、市長も夏休みを取られるんだろうと思いますが、いつからいつまで取られて、どのようにお過ごしの予定なのか、どんなことを考えたいと思っておられるのか、教えてください。
市長
はい。やっぱり、8ヵ月になろうというわけでございますが、この8ヵ月をじっくり振り返るためにも、あるいは、がむしゃらに走らせていただいている部分もございましたんで、ちょっとゆっくりしたいと思っています。10日から、取らせていただいて、旅行するのは5日間、行き先は、ちょっと堪忍してください。国内です。連絡は、いつでも取れるようにしております。この半年間で1回しか出来なかったゴルフを、是非、休みの間に、ゴルフをしたいと思っております。やっぱり、ストレス解消とか、本当に、市長って、ここまでストレスが多い仕事だとは、まぁ、思ってもいなかった部分ありますんで。そのストレス解消に、自分は何をしたいのかなぁと考えると、やっぱり、ゴルフが大好きでして。一番たくさん行った時期は、1年間で50ラウンドぐらい、やりまして。1回だけ行かせていただいた5月のいつだったか、忘れましたが。休みがぽっと出来たので、1回だけ行かせていただいたんです。その時に、やっぱり他に回っていらっしゃる方から、「あっ、市長来とんな」という声があったという、同伴競技者がトイレで聞いて。「公金やろか」と言うてはったと。市民の皆さんに、是非、とてもそんなことではまいりません。私は、自身のストレス解消と、健康維持のために、堂々と、自分のお金でゴルフはいたしますんで。よろしくお願いします。それで、来週の記者会見は、すみませんがお休みをさせていただくということで。帰ってくるのは、木曜日に帰って来ますけれども、金曜日は、ちょっと資料整理とかに費やしたい。土日に関しても、出来る限り、市役所に出てきて、この間のデータ管理、自分で整理、そして、今やらなければならない裏金問題、あるいはWTCの特定調停の委員会の問題、もう一方で、知事からボールを、大きなボールを投げていただいたので、どう受けられるか、山ほど考えることありますから。リフレッシュする中から、新しいものを出していきたいと思っています。
 

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