平成20年9月9日 大阪市長会見要旨 |
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皆さん、こんにちは。よろしくお願いいたします。
【「エコアートフェスタ大阪2008」の開催について】
まず、本日、報道発表しておりますけれども、『エコアートフェスタ大阪2008』を天保山ハーバービレッジイベント広場におきまして、平成20年の10月25日(土)から11月3日(月・祝)までの10日間開催するというお知らせでございます。このエコアートフェスタにつきましては、平成14年から市民ボランティアにより行われてまいりました清掃イベント「クリーンアップキャンペーン」、これを「海辺の清掃活動」とも呼んでおりました。この「クリーンアップキャンペーン」が起源となって、その発展形として、行政主体ではなく、経済団体、教育機関、NPO、地域コミュニティなど市民とともに創造するイベントとして、今年で2回目の開催になるわけです。
メインイベントである海のごみや使用済みのペットボトルなどを使って、オブジェを制作し展示する「ごみアート甲子園」では、海辺では一度、ごみとなった素材を自分たちで集めてきて、そして、自分たちの手でアートへと転換させた作品を展示することになっております。これが、去年、海の中のごみを集めてこういった『チヌ』を作っていただいたというアートでございますが、「芸術」と「環境」両面の専門家による審査により、審査をするコンテストも実施いたします。あらかじめ、高校や専門学校、大学など計8チームからの応募をいただいております。どういった作品が出てくるのか楽しみでございます。
その他、今年の新たな取組みとしましては、11月1日(土)の16時から、「エコライブ」という催しを実施いたします。デュオアーティストの『童(わらび)』という方たちによります生ライブを予定しているんですが、普通のライブとどこが違うねん、「エコライブ」というふうに名付けておりますけれども、来場者に、来ていただいた方に自転車6台用意しているそうです。その6台の自転車をこいでいただいて、そこから生まれた電力でアーティストの音響を賄おうというそうです。安定した電力が出てくるのか不安な面もありますが、「芸術」と「環境」を兼ね合せたおもしろい取組みではないかと思います。このほかにも広報船『夢咲』で行くエコツアーや環境学習フォーラムと施設見学会などを開催いたします。エコツアーなどイベントの問合せ先は港湾局の海務担当でございます、海務担当内にあります『エコアートフェスタ大阪実行委員会事務局』電話:06-6571-1966でございます。 「大阪の海は汚ない」というマイナスイメージが定着しておりますけれども、海のごみを利用したオブジェを展示するということで、大阪の現状を知っていただくこともできますし、「アート」とそれから「環境」という全く違う分野を引き合わせることで、相互に新たな関心を引き起こしたいということから、多くの市民の方に環境に対する意識を高めてもらおうという催しでございます。「環境に優しいまちづくり」をテーマに、元気な水都大阪の実現に向けまして、一過性のものとはせず、大阪における環境教育と環境啓発活動のイベントの一つとして根付かせることを目的としておりますので、よろしく宣伝方お願いしたいと思います。また、実際に現場へ出かけていただいて、取材の方もお願いしたいと思っております。 【「OSAKAエンタテインメントフェスティバル2008」の開催について】
次は、「OSAKAエンタテインメントフェスティバル2008」についてでございます。こちらにポスターもはらせていただいておりますけれども、これも報道発表資料で、9月13日(土)から15日(月・祝)まで、連休の3日間、天王寺動物園と天王寺公園で「OSAKAエンタテインメントフェスティバル2008」を開催いたします。大阪パフォーマーライセンス制度に登録した認定パフォーマーや、ゲストパフォーマーなど、総勢48組によりますパフォーマンスをお楽しみいただこうというものです。また、パフォーマーの技能レベルでありますとか、大阪パフォーマーライセンス制度への登録を審査します「OSAKAエンタフェスCUP」も同時に開催いたしまして、これは13日・14日と予選を行い、15日の決勝で優勝者を決めるというものなんですが、優勝者にはですね、ヨーロッパ大道芸の本拠地中の本拠地といわれますロンドンのコベントガーデンのメインステージ出場権が与えられるというものでございます。このほか、子どもたちが大道芸を体験できる「わくわくキッズランド」でありますとか、普段は見ることのできないパフォーマーたちのコラボショウなどもございます。是非、この第5回「OSAKAエンタテインメントフェスティバル」、「来て、観て、参加して」お楽しみいただきたいと思います。
【(仮称)道頓堀川人道橋の名称の募集について】関連リンク
(仮称)道頓堀川人道橋の名称の募集について
続きまして、道頓堀川で建設を進めております橋の名称公募のご案内でございます。名前を募集します橋は、今年の12月に完成する予定でございまして、大阪ミナミの中心部から、浪速区のここですね、FM大阪がここにあるんですけれども、浪速区の湊町リバープレイスと、それから西区の南堀江地区です。この間を結ぶこの橋のことでございまして、広く市民の皆さんに親しみをもっていただいて呼んでいただこうという名称を募集いたします。
先日、このリバープレイスのデッキから工事中の様子を見せてもらいましたけれども、橋の完成によって、人の流れがきっと出来ると思いますし、両地区の集客性、さらには周遊性というものが、大いに増してくるのではないか。道頓堀というと「とんぼりリバープレイス」の賑わい。連日すごい賑わいになっておりますし、来年の「水都大阪」に向けての新しいスポットにもなる橋、この名前を考えていただこうということでございます。応募期間ですが、今年の9月16日(火)から10月10日(金)まで。募集に関するリーフレットは、各区役所や市のサービスカウンターに置いておりますほか、建設局のホームページにも掲載しております。応募されました作品につきましては、有識者による審査を経て、平成20年の11月ごろに決定する予定です。決定した橋の名前を付けていただいた方に、表彰状と記念品を贈らせていただく予定にしております。後世に残る橋の名付け親になってくださいというお知らせでございます。 【「ヘルシーグルメOSAKAアワード」の実施について】既に先月、報道発表をしておりますけれども、大阪市では、なにわの伝統野菜を使ったメニューや、大阪らしいヘルシーなメニューを募集する「ヘルシーグルメOSAKAアワード」を実施しております。優れた伝統、歴史、それを有する食文化がありますけれども、この大阪の食文化を将来に引き継いでいくとともに、食に関する情報発信をしていくことが重要だと思っております。この「ヘルシーグルメアワード」では、小学生部門と一般部門の2つの部門を設けまして、小学生部門では「なにわの伝統野菜」を使ったメニューを、一般部門では大阪らしい「ヘルシーメニュー」をそれぞれ募集することになっております。予選を通過したメニューは、最終選考となる本選におきまして、プロの料理人により調理していただき、優秀作品に決定することになっております。優秀作品ですけれども、商品化をめざす事業者も募集する予定にしております。健全な食生活を考える「食育」の一環としてのこのアワード、9月30日まで募集しておりますので、市民の皆様からの多数の応募をお待ちしております。 【北京オリンピック競技大会入賞者の市長特別表彰について】
最後にお知らせでございます。このあと16時15分から、オリンピック市長特別表彰を行います。お手元に資料をお配りしておりますように、16人の特別表彰を予定しておりますが、本日は、そのうち8人の方の表彰をさせていただきます。16時15分〜40分までの予定で、5階にございます市長公室で表彰させていただく予定です。どうか取材の方、よろしくお願い申し上げます。私からは以上でございます。
質疑応答記者
2点お伺いしたいんですが、一つは、9月議会が始まります。今回、決算ということで、その中で、市バスと病院と市場の会計について、資金不足ということになっていますけれども、これについてどう思われているかということと、対策として何か挙げられることがないかということが1点目。それと、2点目なんですが、先日、府の方で、WTCに府庁が移転した場合の見積もりっていうのが出たかと思うんですが、それについて、どのようにお感じかということを教えてください。
市長
まず、9月議会の公営企業決算に関する資金不足比率のお話になると思いますが、先日も数字が出ておりましたように、自動車運送事業で29.8、市民病院で39.1、中央卸売市場で194ということでございます。それぞれに大変な状況でありますが、まず、市バス、自動車でありますが、これは今年の4月に設けました「市営バスのあり方に関する検討会」、ここで検討を行って、やはり早く見直しをしなければならない状況であるという認識はしております。ルートの問題でありますとか、いずれも、すべての部分で赤字になっております。コミュニティバス、これは一般会計から、出ているわけですけれども。そういった市民にとって見える部分での、どうあるべきかということも含めて、なるべく早く、再建策なり、ここをこうしたいんだというのを出してくれというふうに言っています。なかなか出てきてはおりませんけれども、9月の議会で、きちんと将来像をお示しできるだけの材料がそろうかどうか、早くそろえてほしいという気持ちです。市民病院に関しましては、市民病院経営検討委員会での議論等を踏まえまして、そこで、どういった点が問題視されているかというものも含めた議論も、9月議会で行っていきたいと思っております。それと同時に、21年4月からの全部適用、公営企業の全部適用をめざした動きもきっちりと進めてまいりたいというつもりで、経営の健全化というものには取り組んでいかなければならないと思っています。 中央市場がすごい数字なんですけれども、これは、建て替えた際のその借金を返すスピードが非常に速いという形での借金を抱えているというふうに、私、聞いておりますが、そうだとしても、今後、具体的にいつごろをめどに見通しが立つのかっていうのを聞きましたら、資本費平準化債の発行が認められたことによって、試算によると27年には解消できると。こちらの方は、今は非常に大きい数字になっておりますが、解消見通しが立つという部分で言うと、一番見通しは立つのかな。27年、だいぶ先になりますけれども、試算ではそう思っております。いずれにしても3事業に関して、国が決めております20%を超えてしまうという恐れがありますので、それに対する対応等も含めて、早く対策を立てていきたいと思っています。 それから、WTCでございます。確かに見積もり出ました。見積もりが、あれで見積もりといえるのかどうかは、別にしまして、恐らく3つの案でこれぐらいかかるやろうということで、「α」の部分が分かりませんので。これは、そこが一番問題なわけで、市としても、いくらやったらWTCが府庁に、あるいは府に渡ってもいいのかという、その額をもっておりません。まだ鑑定は市としては取っておりませんが、恐らくWTCの方で取っている鑑定というのが近々出ると思います。この鑑定というのも非常に微妙なものだと思います。今ある大阪市の部局も入り、一般のテナントさんも入っていただいている状況での価値を計るのか、あるいは、すべてのフロアーが空っぽになって、今から府が入るという形での鑑定価格でどれぐらい違うのかという部分もありますので、まだまだ、ようやく、府の3つの案を実際に数字として、αは別にして、見せていただいたというのが実感でございます。以上です。 記者
市長は、個人的には、このWTCに府が入ることに対しては、どのようにお感じなんですか。
市長
個人的にはというのが、こういう市長公式会見の席で許されるのかどうかは別にしまして、私、いろんなところで、本当に、個人としては、府庁に入ってもらえれば、前から言っておりますように、咲洲プロジェクトにドライブをかけることができるというふうにも思っておりますし、あのエリアの活性化という部分にとっては、大きなプラスイメージはございます。確かに、大きくプラスに動くことは間違いありませんので、それだけであれば、入っていただきたいと思っています。ただ、やはり、どこまでいっても、損失補償の問題が大きくのしかかってまいりますので、その損失補償との兼ね合いの中で、鑑定、いろいろな鑑定結果が出てからの話にもなるでしょうし、越えなければならないハードルが山ほどあると言いましたけれども、そのハードルというのがその損失補償であり、あるいは今、市が入っている部局をどこへ移すのか、その費用がどれぐらいかかるのか、あるいは、今、入っていらっしゃるテナントがどうなるのかといった問題も山ほどありますので。本当に、軽々に言えない状況であることは申し訳ございません。
記者
本日、市会の運営委員会の中で、議会の審議案件とか説明があったんですが、その中で、市長、副市長に関してですが、10月分の給料、これの100分の30ということですから、3割の削減の提案が出てたんですが、これについて、事情と理由等、改めてご説明いただければと思います。
市長
これは、不適正資金にかかわります処分という形で、市長に処分をというのはできませんので、自らの給与を、私が市長になってから、本当にたくさんの不適正資金が明るみに出ております。明るみに出てきた中で、今回、処分にあたりましては、一切、今までの市の職員の経歴からも、そういうお金にはからんでいないだろうと思われる人にまで、管理職としてのペナルティであるとか、組織として、こういう組織が生んできた点があるという認識をお示ししました。それは、不適正資金の調査報告書の中にも記されております。その段階で申しましたように、市長、そして副市長の報酬、給与を3割カットするということを、条例でお出しするということでございます。
記者
総選挙がですね、かなり時期的に早まりそうだという観測の記事も出ていますけれど、市長としてですね、選挙で各党の国会議員の方から、国会議員というか候補者ですね、応援要請というのも十分あり得るかなと思っているんですけれど、今のご自身の方針として、推薦を受けた民主党の国会議員の応援であれば受けられるのか、それともすべて受けられないのか、あるいは要請に応じた個人に基づいて判断をされるのか、それぞれどのようにお考えですか。
市長
私は、皆さんご存知のように民主党の推薦を受けて、市長になりました。その摩擦は、市長になってすぐに自民党さん、公明党さん、あるいは共産党さんも含めて、いろいろな形で、市政運営の上で、なかなか難しい局面ございましたけれども、やはりこの間、9ヶ月近く、市長をやってまいりまして、この、基礎自治体の行政を預かる身としては、党派は関係ないやろ、という気持ちになっております。例えば、今、いろんな形でご協力をいただいております、民主党さん、あるいは自民党さん、公明党さん、共産党さん、いろいろな、これから市政が立ち向かわなければならない多くの課題を乗り越えるために、ご協力いただかなければならない点で、今回の衆議院選挙が、もし衆議院選挙が行われたとして、それが障害、そこに応援に行くことが市政運営において障害となるようであれば、私は行かないつもりです。ただ、応援要請といいますか、檄文(げきぶん)を欲しいというふうにおっしゃる方があれば、どの陣営であれ、私は檄文は出させていただこうと思っております。現場に出て、街頭で立つということは、今のところ考えておりません。
記者
2点伺います。1点目は、昨日、下妻関経連会長がおっしゃっていた淀川左岸線延伸部の建設促進協について、大阪市としてはどう対応されるのかっていうのが1点と、それから、やはり同じく昨日ありました21世紀協会の意見交換会で、大阪市としては現時点でどのような考えで出られたのかということについて、教えてください。
市長
まず淀川左岸線延伸部につきましてでございますが、ご存知のように大阪市内は、計画ではほとんどが大深度地下です。大深度地下を9キロ程通るということでございます。前からそういうお話を受けて、大阪市長として、是非そのゴーサイン、一緒にやっていくということを言って欲しいと、言われてはいたんですけれども、この財政難の中で、高速道路を造る際のスキームが、公団が民営化されたことにより、大きく変わってしまっています。今でしたら、もう最高、国が見てくれたにしても、3分の1は市が見ないといけないのではないか、あるいは45%という声もあります。総建設費の予想が3千億とも、それを上回るとも言われているものを、大深度で大阪市内は通過するだけ、しかも、確かにあの経済面で見たら、大きな、下妻会長は確か「ミッシングリンク」(輪の一部が欠けている状態)とおっしゃっていました。それをつなげたいというお気持ちは非常によく分かりますが、市民への負担を考えると、軽々には、どうしたものかと非常に悩んでいたところで、ああいう形であの財界が皆さん一緒になって、あるいは知事も前からそういうふうにおっしゃっていただいていて、府が出来ることは一所懸命やりますとおっしゃっていただいており、国にも働きかけをしていただいているようです。そうしたことを背景に生まれた推進協議会でございますので、非常にありがたい提案をしていただいたと、私としては思っております。今後具体的に、これが進むことになった時の費用負担の問題でありますとか、それが具体的に大阪市の負担がどれだけ少なく出来るのかという方向を、きっちりとつかんでいきたい。情報も含めて、集めてまいりたいと思っておりますので、私の中では推進協議会を作っていただいたことは、全近畿、全関西ということを考えれば、ありがたいことだと思っております。昨日、行われました21世紀協会についてのお話でございますけれども、あの席上、私が申しましたのは、確かにこの間のいろいろな議論、あるいは「御堂筋パレード」を今年もうやらなくなりました、「御堂筋KAPPO」という形になっておりますけれども、もう長い年月にわたって、21世紀を見越した活動を経済界・府・市でやってまいりましたものの、一定の役目は、やはり終えたのではないかという思いがしております。その中で、大阪市がこれまで取り組んで参りましたいろいろな動き、例えば、春にやっております「御堂筋オープンフェスタ」でありますとか、あるいは、今御堂筋で開催しておりますクラシック、「大阪クラシック」ですね、御堂筋にあふれる音楽ということで、開催させていただいております。そういった動きを、市単独でいろいろな方のご協力を得ながらやってきている実績がございますので、そういった部分で、また新たな「もの」がいる時代になったのではないかなというような発言はいたしました。ですから、そのつど実行委員会を立ち上げてとか、そういう形も当然あるでしょうし。逆に、実行委員会を作るまでもなく、本当にすばらしいイベントだというイベントが定着したことにより、協賛の企業の方たちが、積極的に来ていただけるようなイベントも実現しております。あるいは、まちの動きというものも、オープンフェスタなんかでは、ミナミの商店街の人たちの本当に活発な動きが後押ししてくれて、あれだけのすばらしいイベントになってますんで。そういった方法を、大阪市がきっちりとネットワークも持ち、人脈も持ち、動き始めていると思います。ただ、「水都大阪2009」というビッグイベントを控えておりますので、それに向けては、21世紀協会にもご協力を得なければならないと思っておりますし、21世紀協会も、それについては協力をしていただけるというふうに理解しています。 記者
経費削減案の方では、平成22年度に、21世紀協会の補助金はもう全廃という形の案になっていたと思うんですけれども。
市長
府の方と、それから市の方と、両方です。
記者
それはもう大阪市としては、もうその年度では、21世紀協会はいらないということですね。そういうような認識についてはどうだということなんでしょうか。
市長
府は、もう21世紀協会に関しては、「いったん見直す。リセットしたい」と、はっきりおっしゃっています。市も一定の役割は済んだであろう、じゃあ、今後ですね、大阪が経済界の力を借りながら、どういうものを打ち出していくのかという部分で、21世紀協会的な組織があった方がいいのか、いやまた別組織を立ち上げるべきなのかということを、ちょっと府市で協議しましょうということに、昨日なりました。府市で協議した形を、経済界の方たちに、情報をお伝えしましてですね、善後策を考えようか、ということに昨日の時点ではなりました。と、私は思っております。
記者
バスのですね、先ほど経営の形態の話がありましたけれども、今、経営計画ですか、中期経営計画で、21年度からの財政支援という形の計画がこの3月に発表されたばかりですけれども、その中で、実際にそのあり方検討会の中ではですね、もうシミュレーション、20年度から入れるというようなシミュレーションを出してですね、実際の議論は進められていると。
市長
あの、入れるというのは?
記者
財政支援を含めるというシミュレーションがですね、要は、20年度から入れるというシミュレーションを含めて議論されてて、この是非はどうですかということを前提にして、委員さんもお話をされているっていう、印象を受けるんですけれども。それは、もういったん発表された、公表された計画を事実上なし崩しにですね、議論が進められているようなことを感じるんですけれども、現時点で財政支援のあり方、地下鉄からバスへの財政支援のあり方について、市長はどのようにお考えなのでしょうか。
市長
やはり財政規律の問題だと思うんですよ。前から、昔からそのバスと地下鉄は一体だという形で、やってきたものであれば、また別でございますが、自動車とそれから高速鉄道という形で、進んできているわけですから、それはいったん、どこで線を引くのかという部分で、財政規律ということから、もう立ち行かないという状況になるのかどうかというものを、きちんと分析していただいた上で、善後策を考えたい。ということで、この春の一つの結論になったと思っています。それが具体的にあの再建計画でありますとか、健全化計画でありますとか、立てていく中において、非常に厳しい数字が目の前にあり、なおかつ、交通局に対しましては再建計画をもっと早く、あるいはルートの見直し等も含めて、きちんと出してほしいというふうに言っておりますので、同時にそういったものが出てきてほしい。その緊急避難的な財政支援ということでの要請に対しては、ここで見放すとか、切り離してしまうとか、いうわけにはいかない事業でございますので、また、市民の皆さんにも情報をきちんとお出しする中から、解決策を早く見つけたいと思います。ただ、長年にわたる乗客数の減少傾向というものが、改善されているという情報もありませんし、非常に厳しい現実であるということは認識しております。
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