平成21年2月5日 大阪市長会見要旨 |
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【東京でのトッププロモーション(外国政府のための大阪プロモーション)について】
こんにちは。まず、東京でのトッププロモーションということについてでございます。
あらゆる機会をとらえて、「大阪の広告塔になります」、あるいは「トップセールスマンとして活躍したい」というふうなことを言ってまいりましたが、その一つでございまして、来る2月13日の金曜日に、東京で、私自らプロモーションを行いますので、ご案内を申し上げます。 お手元の資料です。まず、『外国政府のための大阪プロモーション』ということでございます。 2月13日の午後2時から、総領事館をはじめとします外国政府機関の事務所を大阪に誘致するために、各国の駐日大使館関係者を対象に、プロモーションセミナーを開催することになりました。このセミナーは、大阪市と関西国際空港株式会社、日本貿易振興機構大阪本部が連携して、外務省地方連携推進室のご協力のもと、開催するものでございます。お手元に当日参加予定をいただいている名簿をお配りしておりますが、現時点で42カ国から参加を表明していただいておりまして、うち、国を代表する大使が9人、公使級も9人、ご参加いただけることになっております。大阪のすぐれた都市インフラでありますとか、あるいは、巨大な消費市場の現状、そして独自性のありますハイレベルな技術を持つ地元企業など、世界に強くアピールできる魅力やビジネスポイントを、各国の駐日大使館関係者に広くPRし、大阪への誘致につなげていきたいと思っております。以上でございます。 【観光庁での『大阪講座』開催について】
次も発表資料をお配りしておりますけれども、観光庁では『大阪講座』を開催いたします。
『大阪講座』というのは、大阪市の東京事務所が20年度より事業展開しておりますけれども、大阪のさまざまな魅力について、東京の皆さんに、本市の職員が直接お話をさせていただいて、大阪への理解を深めていただこうというものでございます。 今回は、国土交通省や観光庁の職員の皆さんに、『大阪の観光』をテーマに、大阪コンベンション協会の職員からお話するんですが、冒頭、私からも少しお話をして、大阪のPRをしてこようと思っております。 せっかく東京に行きますんで、『水都大阪2009』も積極的にお知らせしてきたいと思っております。国土交通大臣や観光庁次長をお訪ねし、『水都大阪2009』をしっかり、PRさせていただきまして、「水都大阪2009の東京でのPRにも、是非、ご協力いただきたい」と言ってまいりたいと思っております。 【水都大阪2009のポスター完成について】関連リンク 水都大阪2009ポスター完成!!
その『水都大阪2009』ですが、今年8月22日から10月12日まで開催されます。いよいよ、半年と迫ってまいりました。そして、その『水都大阪2009』をさらに多くの人に知っていただき、開催機運を盛り上げるために、ポスターを制作いたしました。ちょっとご覧いただきます。
2月9日から22日まで、地下鉄全線全駅に貼(は)り出すほかに、府内の各所、区役所や図書館等の社会施設に順次貼り出しまして、『水都大阪2009』を広くPRしたいと思っております。つい先ほど入った、ここへ入ってくる前に聞いた連絡では、京阪さんが、京阪電車が、全駅にこれを貼っていただくということになりましたんで、この後、地下鉄だけではなくて、JRさんや、あるいは他の私鉄さんにもご協力をお願いして、『水都大阪2009』がどういったものか、これでは全く分かりません。ただ単に「いらっしゃい」と言っているだけでございまして、僕のほうが「いらっしゃい」いう顔になってるんちゃうかいなと思っておりますが、是非、皆さんにPRしていただきたい。今後も第2弾、第3弾、どういう形で、だんだん水都大阪、何をやりますという、その楽しみになるようなポスターができればいいなと思っております。ありがとうございます。 【『夢・授業』と『夢・授業』セミナーについて】
続きまして、トップアスリート『夢・授業』についてのご案内でございます。これはこちらでございます。
資料をお配りしておりますが、2月24日火曜日の午前9時45分から、ワールドカップ元日本代表で地元セレッソ大阪の森島寛晃(もりしまひろあき)さんによる学校訪問を、東成区の大阪市立宝栄小学校で実施いたします。 『夢・授業』というのは、オリンピック等に出場したアスリートが大阪市立の学校へ訪問していただいて、講演や実技を通して、子どもたちと夢を持つことの素晴らしさ、あるいは努力することの大切さを伝えていただこうという思いで、昨年、北京オリンピックへ出場された方々から表敬訪問をいただきましたが、その際に、私から、「是非、こういった形でご協力をお願いします」というお願いを申し上げまして、快くお受けいただいたことから、実現してまいりました。 これまで主な『夢・授業』としては、北京オリンピック陸上競技、銅メダルリスト、朝原宣治(あさはらのぶはる)さんに2回、また、北京オリンピックサッカー日本代表の香川真司(かがわしんじ)さんに1回行なっていただいており、大変盛況だったと聞いております。 皆さんもご存知のとおり、森島さんです。森島さんはサッカー日本代表としてワールドカップのフランス大会、日韓大会と、連続出場をされておりまして、日韓大会ではホームの長居スタジアムのチュニジア戦でゴールをあげるなど大活躍をされた方です。昨年シーズン終了後に引退されましたけれども、今後は後進の指導やサッカーの普及・振興に邁進(まいしん)されると聞いております。森島さんには講話と実技指導をしていただくことになっております。感動から生まれる何かがあると思っておりますので、是非、取材のほう、お願いしたいと思います。 それから、これです。失礼しました。1月30日に報道発表しておりますが、『夢・授業』セミナーを、3月7日土曜日です。午後2時から4時まで、大阪市立北区民センターで開催いたします。 2月1日の市政だよりで、すでに募集のお知らせもさせていただいておりますけれども、市民500人の方に参加していただいて、昨年の北京オリンピックに参加された方から、コーディネーターとして男子体操競技監督の具志堅幸司(ぐしけんこうじ)さん、パネリストとして女子バドミントンの小椋久美子(おぐらくみこ)さん、競泳の入江陵介(いりえりょうすけ)さん、男子マラソンの大崎悟史(おおさきさとし)さんをお招きして開催するものでございます。 セミナーでは、アスリートたちの子どものころの夢でありますとか、あるいは、夢をかなえるためにどんな努力をしたのか、そういった苦労話も聞けるということですし、オリンピックへの思い、そしてオリンピックが現実のものになった時の気持ちとか、そういったお話を熱く語り合っていただくことで、夢を持つこと、それから先日も、体力テスト、下のほうやったという発表がありましたけれども、スポーツをすることのすばらしさ、スポーツを通していろんなつながりができるということも含めて、多くの市民の皆さんにもお伝えしたいと思っております。参加申込、2月18日まででございます。市民の皆さんの参加をお待ちしております。私も少し参加させていただくことになっておりますので、是非、よろしくお願いいたします。 【咲くやこの花賞贈呈式について】
次の資料にまいります。2月14日土曜日午後2時から、大阪市中央公会堂で、『咲くやこの花賞』の贈呈式を行います。
大阪市では、昭和58年度から、創造的な芸術活動を通じて大阪文化の振興に貢献し、かつ将来の大阪文化を担っていただける人材に対し、毎年、『咲くやこの花賞』を贈呈しています。 平成20年度受賞者は、現代美術のパラモデルさん。林泰彦(はやしやすひこ)さんと中野裕介(なかのゆうすけ)さんのお二人によるアートユニットでございますが、パラモデルさん、テノールの松本薫平(まつもとくんぺい)さん、女義太夫(むすめぎだゆう)の豊澤雛文(とよざわひなふみ)さん、落語家の桂まん我(かつらまんが)さん、小説家の津村記久子(つむらきくこ)さんの5組でございます。 津村記久子さんといいますと、この『咲くやこの花賞』受賞決定後、芥川賞を受賞されるということも決まっております。 贈呈式では、併せて、これまでの『咲くやこの花賞』受賞者によるコラボレーション公演も開催いたします。 私も、贈呈式で、受賞者の方々とお会いできること、また、これまでの受賞者の方々による多彩な公演を鑑賞できる、そういうチャンスに恵まれたことを、非常に楽しみにしておりますので、是非、また取材のほう、お願いしたいと思います。 【事業仕分けについて】
次は事業仕分けでございます。
1月14日に報道発表させていただいております。今週末、2月8日に阿倍野区の職員人材開発センターで事業仕分けを行います。
質疑応答事業仕分けは、公共サービスの質の維持向上や経費の削減を図るため、今回は、20事業を対象に、政策シンクタンクの構想日本と市民や企業の方々にご協力をいただき、民間活用がいいのかどうか、適否というものを中心に実施しようと思っております。当日は、構想日本の加藤代表も大阪の会場にお越しいただけるということになっております。 今回は、公開の場で、構想日本のこの事業仕分けというのは、原則、公開でございます。もう何から何まで公開するということでございます。そして外部の目や市民の方の見方がどうなのか、そういったものを市役所職員も交える中で議論をさせていただくと。そうすることによって、これまでに気付かなかった新たな発見もあるでしょうし、事務事業の見直しや、あるいはこれが「これでいいんだ」と思っていた職員たちの気持ちの中に、新たな視点が生まれるのではないかという部分でも期待しております。そういったその意識改革にもつながってくれて、それが本当の意味での、いい方向の市政改革に進んでくれればと思っております。もちろん私も仕分けの状況を直接見させていただこうと思っております。9時半から夕方の5時まで。途中、昼休みを挟んでということになると思いますが、市民の皆さん、記者の皆さんも、是非、傍聴や取材にお越しいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。私からは以上でございます。 記者
WTCなんですけれども、今、共同鑑定を取っておられますが、その売買の価格についての認識として、府と市がどの程度のところまで共有できているのかというのが気になるんですけれども、そのあたりについての市長のご認識を聞きたいというのと、それから、その際にですね、今、問題になっている耐震費用、あるいは移転費用、それからテナント補償料っていうのは、どのように考えていらっしゃるのかということをあわせてお聞きしたいのですが。
市長
はい。まず、今度、共同鑑定を取るということになりまして、その共同鑑定を取るにあたっての共通認識という部分で一致しております。こういう条件で鑑定を出してもらいましょうということで完全に一致して進めておりますので、その価格というものに対して、鑑定事務所がどういうふうに判断をするのかというものに、非常に注目をしているところでございます。今まで事務方でやってもらっていた部分を、今回は知事も、それから私も、ある程度のすり合わせって言いますか、こういう方向で行こうと、大雑把(おおざっぱ)にばんとこう決めて、こっちの方向できっちり出してもらおうよと。お互いの思いというものはそれぞれあるでしょうけど、より客観的な数字として見られるような形を期待しております。それから、耐震の長周期地震動ですか、その調査によれば、基準に達していないということだと思います。基準に達していないというか、大きな振動が起きた時に被害が出るおそれがあるということで。ただ、普通にテナントビルとして建っている分については問題がないと聞いております。しかしこれは、今回話になっているのは、そもそも府庁として買いたいということで府からお話をいただいているわけでございますから、これは防災拠点になりうるというよりも、府庁になった場合は防災拠点となる場所でございますので、当然、そういった耐震の強度については必要であろうと、補修については必要であろうと、私も思います。ただ、その補修が必要だということ自体が、現在建っているWTCの価格の鑑定に影響があるかどうかという点につきましては、これはもう鑑定事務所の判断に任さざるを得ないという点で、知事も確かそういうふうにおっしゃっていると思います。これも認識は一致しておりますので、後はどういった価格が出てくるかということで、それから先の細々(こまごま)とした交渉というものは、まだ具体的に積み重ねている状況ではございません。と言いますのも、やっぱりまずこういった大枠の中で、府議会の方向性というものをある程度見極めたいという思いもございますので、それを見極めたうえで、個別具体的な交渉ということになっていくんだと思っています。よろしいでしょうか。
記者
橋下知事がですね、国直轄事業の負担金をめぐってですね、建設事業費で2割カットをして、それで維持管理費については1割カットをするというようなことを、今朝がたですね、正式に言われたようなんですけれども、それについて、大阪市のほうも、同じ国直轄事業で数十億円単位の負担金をされてですね、それに対してどういうふうに思っていらっしゃるのか、あるいは、橋下知事がああいうふうな発言されたことに対して、市長はどのように考えていらっしゃるのかというあたり、ちょっとお伺いしたいのですが。
市長
はい。自治体がここへこういうものが欲しいという場合に、国に直轄事業としてやっていただくことによるその補助率の違いというものがございますので、是非、これは国直轄でやっていただきたいという事業に関しましては、橋下知事も率先してお金は出すと言っておられると思います。これは自治体としては当然のことで、我々政令市の政令市長会でも、国の直轄事業に関しては、「国が思っている事業だけでいきなり市町村への負担、政令市への負担を言ってこないでくれ」ということは申し入れをしているはずです。大阪市の場合はですね、もうだいぶ前からそういう打ち合わせを、国との間で、「これについては受けかねる」と、逆に「国にしてほしい事業はこうだ。だから、この額ぐらいでどうでしょう」というすり合わせをやってきたというふうに聞いています。確か21年度予算の段階で、大体の数字、およそ40億ぐらいが21年度の国直轄事業になる予定でございますが、これも大阪市としてやりたいという方向性のものばかりだと、私、報告を受けておりますので、知事がおっしゃっている部分は、おっしゃっている意味としては非常によく分かりますが、大阪市は、その懸念が現在のところ少ない。大阪市のやっていただきたい事業を国にいっしょにやっていただくと。そういうふうに思っております。
記者
また橋下知事のからみになってしまって恐縮なんですけれども、明日ですか、1年ということで、府市連携という意味ではこれまでになかった関係ができたということは感じられていると思うんですが、この1年振り返られて、橋下知事との関係について一言お願いします。
市長
やはり、知事の発信力のすごさというものは、日本国中で皆さんがお分かりになっていると思います。私自身も、大阪府と市の関係が非常に仲が悪いという先入観で入ってまいりました。仲が悪いには悪いなりの理由がそれぞれあったんやなという思いは、部分部分で見ると、感じるところと、いやそうやなくて非常に前から協調している部分もあったやないかという部分、いろいろございます。ただ、トップ同士という点で言いますと、橋下知事になられて、いろんな形でコミュニケーションを図っていることは事実でございます。それによる、その話し合いによって、ある一定の方向性、お互いに根本的に思っていることは違っても、協調・協力という部分で府民市民のために利益を出そうねという点では一致していますので、このままの状況で進めたらいいなと思いますし、一方で、私も2年目になりまして、やっぱり主張すべきは主張してまいりたいと思いますから、お互いに意見が衝突する場面もこれからあるでしょうが、より一層協調する場面もあると思います。先日来、知事と事あるごとにお話で話題に上るのは、今は例えば水道協議とか、あるいはWTCという、要するに今までのものを整理する方向でいっておりますけれど、これから先は、新たな大阪をつくるという方向性でのその協調というものを出していきたいねと。それが、府庁が来てもらえれば、咲洲エリアという考え方ができますので、その咲洲エリアに我々が以前から考えていた咲洲プロジェクトというものを重ね合わせて、より一層相乗効果が出るような方向性が示せればなぁと今は思っております。でも、本当にすごい1年をお過ごしになったなというのが、1年、丸1年をお迎えになる橋下知事に対する正直な感想でございます。
記者
ちょっと話が変わるんですけれども、敬老パスですね、どうされるかみたいなことについて、今現在どういう検討の状況になっていますか。
市長
はい。具体的な見直しの方向性について、いくつかのシミュレーションは、私聞いておりますが、最終的な方向性の検討はまだやっておりません。最終的にこの線でいこうという結論はまだ出しておりません。近々出して皆さんにもお示しできると思っております。実施につきましては、22年度からという方向性は前から出しておりますんで、21年度にどういった形で予算に反映するのかというのは、まだ最終決定という形では私も数字は聞いておりません。
記者
先ほどですね、府のほうで、水道事業に関して市政だよりに何か適切ではない表現があるっていうことで、府から市に対して、指摘の文書が出ているんですけども、これはどうとらえたらいいかということなんですが。
市長
私もその文書をすでに手に入れまして、読みました。府の主張をおっしゃっていると。市は、市政だよりで市民の方に「市の主張はこうですよ」ということをお示ししたということで、あれが間違っているとは思いませんし、いろいろ細かいことでごちゃごちゃするよりは、知事から大きなボールを、私、今、渡されている状況ですので、その大きなボールを、これから本当に府民・市民の利益が出る方向は何かということを、府水協(大阪府営水道協議会:大阪市を除く府下42市町村が会員)の皆さんにご説明にあがって、そういうご説明の機会を得ながら、例えば、首長として動けるところは動いていきたいし、積極的に動いていくことが、知事からボールを投げられた私の役目だと思っていますから、もう細かいことをごちゃごちゃ言うよりは、動こうやないかという形で。もう一つ。実は、私も動きますけど、そういう局面になったときに、「よっしゃ。ここはもう知事に出てもらおう」と、「知事動いてください」と個別に動いてもらえるような協力体制をですね、是非、知事にお願いしようと思っています。はい。42市町村とのいろんなお話合いをこれからするわけで、本当に大阪市が言っている案が、知事がおっしゃっているガバナンスの面も含めて、これは十分これから実施していくに足る、まあ知事は「10年後に府はなくなる」いうておっしゃっていますから、実施するに足る責任のある形であるというふうに、知事に理解していただけるような案を持って、42市町村に臨むつもりでございます。それが一番府民・市民の利益になるという理解を得られれば、是非、「知事、いっしょに動いてください」言うて、もういっぺんボールを細切れにして返そうと思っています。 記者
水道協議のスケジュールのことですけれども、前の会見の時に「年度内に」というふうにおっしゃいましたよね。知事は昨日の会見では、何か、「それは事実上、修正されたと考えている」というふうなことをおっしゃったそうですが。
市長
知事が?
記者
はい。
市長
どんなふうに?
記者
「年度内の打ち切りというのは、府に対するメッセージであって、受水市町村に対するものではない」と。
市長
そうです。
記者
と言われたんですか。
市長
はい。僕は知事にそう言いました。府に対するメッセージとして、年度内にこういう体制をとりますと。府はボールを投げていただきましたんで、受水市町村との調整といいますか、説明会につきましては、すでに日程調整に入っております。すでに日程調整に入っておりますので、それはもう完全に年度内、2月中にやらせていただきます。2月中に、それも皆さんに公開の中でやらせていただきまして、時間は何時間かかってもいいかという形でやらせていただきます。そんな中で、まだまだ受水市町村の中の疑問でありますとか、疑念でありますとか、いろんな点を一つひとつ解消させていただきたいと思っております。それをなるべく早くという意味で、説明を年度内にやらせていただきたいということでございます。その先に、日程感っていって、私は年度末と申しましたが、年度末に方向性が出るのが一番。今、府が予定されている入札の案件とかですね、工事の案件とか、いろいろございますので、そういったスケジュールにすでに乗っているものの扱いとかも含めて、お話をさせていただかないと理解が得られませんので。ですから、その場できっちり説明をその場でさせていただこうと思っていますけど。年度内で打ち切るとかいう方向性については、一定の結論は出したいと思っていますけどね。一定の結論というのは、市の方向でいくということは、この間、一旦とおっしゃったのかな、知事は。23日にどういう表現されたか今すぐには思い浮かびませんが、市にボールを投げられました。先日のシンポジウムの後でも、もっと大きい形で、私に任せていただいたという感じがありますので。その水道局の思い、府の水道部の思いというものを、さらに越えた形で、知事・市長としての判断をしないといけない時期が来るやろなと思ってますし、それを年度内にできればいいなと思っています。だから私は、年度内をタイムリミットとして府下市町村に突きつけたというんではないんです。大阪市としては、年度内にきちんと説明をさせていただくことで、無駄になるかもしれない工事であるとか、そういったものでお金が出ていくことを止めたいと思っている部分がありますんで。お分かりいただけますか。
記者
先ほどもちょっと言われていた、市長として動きとかですね、あと知事に協力をお願いしたい「動いてください」ということとか、ちょっと具体的にお願いできますか。
市長
はい。例えばですね、具体的に府水協で説明をさせていただく時に、ある市町村の水道担当者、事業者から疑念があるとか、あるいは市の説明が間違っているとか、そういう点が出たりしたら、逆にそこをきっちり分かっていただくための動きは、専門家である水道事業者に任せますが、そこから先の政治判断が必要になってくる時には、私は市町村長、首長さんのところに直接足を運びたいと思っています。それが動きです。直接動いて、まだご理解いただけないという場合に、「知事、いっしょに行っていただけますか」という形で、ご協力をお願いしたい。それが要するに、府下市町村の「民意の反映」ということがよく検証委員会で言われました。「民意って何や」って言われたときに、やっぱり、大阪府下にお住まいの880万人、それぞれが住んでいらっしゃる地域での思いってことを考えますと、やっぱり首長さんの判断を直接私がお伺いに行って、あるいはお願いに行ってという形が一番いいんじゃないかと判断したということです。
記者
説明会の前に、市長が直接首長さんに会うことはしないんですね。
市長
はい。それはもう日程的に無理ですし、きちんとまず技術的な裏づけ等を、各市町村の水道事業者、管理者にご説明申し上げてからの手順であろうと思っております。
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