平成21年7月2日 大阪市長会見全文 |
【水道局のイメージキャラクター“ぴゅあら”の『水の都大阪もりあげ隊隊長』への任命について】
みなさんこんにちは、よろしくお願いいたします。
今日は7月2日でございます。早いものでございます。もう、あっという間に半年、今年も過ぎたかなということですが、8月22日から始まります『水都大阪2009』、この開催まで明日でちょうど50日になるということでございます。いよいよということになるんですが、『水都大阪2009』を盛り上げるためにPRも追い込みをかけていかなければというふうに思っております。本日報道発表させていただいておりますが、明日7月3日に名古屋で観光プロモーションを実施いたします。元気な大阪をアピールするために『水都大阪2009』開催50日前にあたる明日、『いらっしゃ〜い!大阪』キャンペーンの第4弾といたしまして、名古屋に『大阪観光キャラバン隊』を派遣いたします。メディア訪問と駅前PRを行って、元気な大阪とそれと『水都大阪2009』、この魅力を発信したいと思っております。応援に私も行きたいんですけれども、残念ながら日程上参加することができません。今回に限らず、「行きたいな」と思ってるところに、実際に行けないというケースもあるんですが、そこで私の代わりに横に立っております、「水の都大阪」を全国にアピールしてもらうためPR隊を結成する訳ですが、明日、名古屋にも行ってもらうPR隊の隊長の任命式を行わせていただきます。 先ほどから横に立ってくれてますが、ご紹介いたします。名づけて『水の都大阪もりあげ隊隊長“ぴゅあら”』でございます。職員が中に入ってます。では、ただいまから『ぴゅあら』の、これは『もりあげ隊隊長』の名札をつけます。はい、つきました。『ぴゅあら』でございます。「水の妖精」っていうことになっておりまして、水滴をモチーフとした大阪市水道局のキャラクターでございます。安全でおいしい大阪市の水道水をPRするために、平成15年、2003年3月に誕生したキャラクターです。性格は明るくて正義感たっぷり、好奇心旺盛。これまでも、水道局のキッズプログラムとしまして幼稚園や保育園にお邪魔しておりまして、この2年間だけで19年度が32回2451人、20年度28回3158人の多くの園児たちに楽しみながら水に興味を持ってもらうという活動をやってきておりまして、大変子どもたちに人気のキャラクターでございます。水都大阪をアピールするために一番の適役と考えました。これからは『ぴゅあら隊長』にも一役買ってもらって、私といっしょに大阪のPRに役立ってほしいと思っております。様々なイベントやプロモーションを大いに盛り上げたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。なお、『ぴゅあら隊長』にはこの記者会見中ずうっといてほしいんですが、体力の関係もございまして、ここで失礼させていただきます。『ぴゅあら隊長』でした。はい、ご苦労さんでした。というちょっとゆるい話から入りました。 【大阪市所蔵の絵画作品を収録した『大阪商工会議所 大阪の至宝 カレンダー』の発行について】
次は、大阪商工会議所さんがおつくりになるカレンダー、これについて皆様にご紹介したいと思います。このカレンダーに大阪市の近代美術館建設準備室、すばらしい作品を収蔵しておりますけれども、その作品の中から代表的な作家の作品12点を選りすぐって、カレンダーのデザインに使っていただくことになりましたので、そのお知らせでございます。お手元の報道発表資料ご覧いただきましょう。大阪商工会議所と協働して、平成22年、2010年の『大阪商工会議所 大阪の至宝 カレンダー』として発行されます。吊り下げ型、これが吊り下げ型のパターン。両方吊り下げ型でございます。それと卓上型の2つの、2種類発売いたします。今私が持っておりますのは、ご存知のように佐伯祐三(さえきゆうぞう)、そして右側がモディリアーニでございます。申し上げるまでもなく近代美術館が誇る洋の東西の至宝ということを言っても間違いないと思います。さらに、この佐伯祐三の先生にあたります、日本近代洋画の巨匠藤島武二(ふじしまたけじ)の代表作でありますとか、同時代の岸田劉生(きしだりゅうせい)、小出楢重(こいでならしげ)の作品もございます。大阪ゆかりの日本画家、村上華岳(むらかみかがく)、北野恒富(きたのつねとみ)の名作もご覧いただこうということでございまして、それから現在、イギリスの国立美術館テート・モダンに貸し出し中なんですけれども、ロンドンっ子注目の的になっているという評判も聞いておりますボッチョーニの作品、これはもう20世紀美術の歴史的作品であるというふうに言えると思います。
これら作品の中には市民の方から寄贈していただいたというものが非常にたくさんございます。寄贈いただいた時のことを直接は存じ上げませんけれども、その志、「自分が持っていても目に触れる機会は少ない、それなら大阪市が中之島に近代美術館を建ててもらって、多くの人に見ていただければ」ということで、大事な宝物をお預かりしたというふうに思っております。これらを大阪市で活用してほしいという熱い思いを、改めて本当に有難く思うと同時に、何とかこの思いに応えたいという気が強くなります。「いっしょにやりまひょ!」ということで、市民の皆さん、さらには地域団体、企業といっしょに大阪を元気なまちにしたいと常々言わせていただいておりますけれども、大阪商工会議所とこのような形で連携することができたということで非常に嬉しく、そして有難いと思っております。厚くお礼申しあげます。そして、このカレンダーの売上金から1%を美術の振興のために本市へご寄附いただけるということでございます。カレンダーについては、今回からは大阪商工会議所の会員企業だけではなくて、広く市民の皆様にもお求めいただけるということで、お求めは大阪商工会議所、電話06−6944−6440までお問合せいただければと思います。 今回のカレンダー作成にあたり、この美術作品の図録をはじめ、こういう刷り物をつくる際に一番大事になるのが、やはり色目合わせだと私思うんです。実際にこういうの見て現場に行って本物見たら「色が違うわー」っていうようなことのないように、大阪市の複数の学芸員が厳密なチェックもさせていただきました。優れた作品をお手元でじっくりと楽しんでいただきたいと思っていますので、是非よろしくお願いいたします。 【インターナショナルワークショップフェスティバル2009(200 DOORS)について】
次は、お手元にインターナショナルワークショップの開催概要とパンフレットをお配りしております。これでございます。『インターナショナルワークショップフェスティバル』といっても、なかなか何のことかこれだけではわからないんですけれども、だれもが気軽に参加できる様々なジャンルの「体験型講座のフェスティバル」とでも言えるんではないでしょうか。全国、世界で活躍している芸術家の方をはじめ、地域で芸術文化活動を行っておられる多くの方々にご賛同をいただきまして、200を超える講座を開催しようということでございます。
大阪21世紀協会より一部報道発表されておりますが、明日7月3日に芝川ビルで記者説明会が開催されるということでございます。7月24日金曜日から8月22日土曜日の期間で、旭区の大阪市立芸術創造館をはじめ、大阪市中央公会堂など8会場で、参加・体験することをコンセプトに古典芸能からポップカルチャー、最新アートなど「一度やってみたかったなあ」と思うようなことをですね、多彩な体験型講座、これを「ワークショップ」と言うんですが、すべてワンコイン、500円で体験していただけるということでございます。こうした芸術文化の催しが多くの方々の参画のもと継続して開かれることは、「大阪を元気にしたい」と常々言っていることからも大切だと私は思います。今回も実はですね、元ニュースキャスターとして平松邦夫さんが、ここに一切「市長」と書いてないのが、「それをわざわざここで言うたら何にもならんやないか」と思いながら使わさせていただいてるんですが、講座の1つに講師として参加しておりまして、『伝わる、伝える話し方』という括弧に入れさせていただいてます。7月29日の19時から90分の講座をワンコインでさせていただきます。楽しみながら参加できる体験型講座、ワークショップ、夏休みの約1カ月間、グループでも家族でも、勿論お一人でもお楽しみいただけると思いますのでよろしく願いいたします。中には一日のスケジュールを色々とこれに合わせて、500円でここ行って、次の500円はここで使ってというふうに楽しんでいただく方も結構たくさんいらっしゃる。それが最初は100から始まりましたのが、今年は200になった。将来は1000をめざすというような勢いで増やしていきたいと思います。これも大阪の賑わいづくりという十分に役立つ素晴らしい企画だと思いますんで、是非皆さんも宣伝よろしくお願いしたいと思います。 【7月7日の『おおさかライトダウン』について】
次にまいります。後ろにポスターを貼らせていただいてます。この左側の方ですね。来週7月7日火曜日、七夕さんの日でございますが、この日は洞爺湖サミットの時に決まりました『クールアースデー』というのにも当ります。大阪市役所周辺で『おおさかライトダウン〜あかりを消して考えてみませんか?地球のこと』と題しまして、省エネや地球温暖化対策に関するイベントを午後2時から行います。午後8時には、大阪市役所周辺のライトアップ照明を消しまして、正面玄関前でその消すタイミング等をカウントダウンをさせていただこうというふうに思っております。私も参加いたします。多くの方に来ていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。それからそのポスターのこの右側でございます。7月28日には『大阪打ち水大作戦』の打ち初めイベントもやらせていただきます。こちらの方もよろしくお願いいたします。
【定額給付金の給付状況について】
次は、定額給付金の支給状況についてお知らせいたします。定額給付金の支給が遅れましたことで、多くの方からお問い合わせなどご迷惑をおかけして申し訳ございませんでしたが、昨日7月1日までに、申請をいただいた方の95%にあたるおよそ110万件の口座振込みを終えることができました。また、現金支給の申請をされた方は、現在1万2千件の申請をいただいておりますけれども、本日から区役所窓口での現金支給が始まっております。現金支給は一旦申請をいただいて、その後支給日の連絡通知を出させていただいておりますが、まだ届いてない、あるいは、まだ申請をされてないという方もいらっしゃるようです。是非よろしくお願いいたします。早めの申請手続きをよろしくお願いしたいということですが、申請自体をされていない方が18万件、申請すらされていない方が18万件あるということでございますのでよろしくお願いします。
質疑応答定額給付金の支給ということになりますと、私どもは大阪市、商店会総連合、さらには公設市場連合会、小売市場連合会、大阪商工会議所と力を合わせまして『大阪市消費拡大キャンペーン』、これを実行委員会を立ち上げて、キックオフイベントなどスクラッチカードの取組みもさせていただいております。このキックオフイベントをやらせていただいた会場で、「私まだ定額給付金もうてへんで」っていうふうにおっしゃってた奥様もいらっしゃいましたけれども、何とかもう入っていると思います。間に合ったと思います。7月31日までの取組みなんですけれども、この定額給付金のこのスクラッチ、消費拡大キャンペーンでは特賞プレゼントと、ここに特賞プレゼントの応募の用紙も貼っておりますけれども、「ここに三角形切り抜いて貼ってお寄せくださいね、そうすると特賞プレゼントが当りますよ〜」という、こういうチャンスも8月7日までの消印有効ということでございますが、どれぐらい来てるかということなんですが、既に1万2千通、10枚ここに貼っていただいて1万2千通寄せていただいてると。あと1カ月程でございますが、1カ月ちょっとでございますけれども、まだまだ応募していただければと思います。お買い物は是非、大阪市内の商店街、そして小売店、公設市場などでお願いしたい。この際、こういった赤いのぼりが結構目立っておりますんで、そののぼりが立っている商店街あるいは小売市場、公設市場でお買い物をしてスクラッチカードを楽しんでいただきたいと思います。私からは以上でございます。 記者
議題外で申し訳ないんですが、昨日、奈良の大和郡山の病院でですね、理事長らが診療報酬を不正に受け取ってたんではないかということで、詐欺の疑いで逮捕されました。この件に関しては、大阪市内で生活保護を受給していた人もその病院に数多く入院していたということが分かっているんですけれども、市長ご自身は今回の事件をどう受け止めていらっしゃるのかを、まず、それをお伺いしたいのと、今現在、例えば昨日段階とかで、大阪市内の人は、あの病院にどれくらいいるかとかいうデータをお持ちでしょうか。
市長
はい。まずデータでございますけれども、7月1日現在、これは先日の民生保健委員会で、6月18日現在で24人が入院しているという答弁をしましたけれども、21年7月1日、つまり昨日現在で13人の方が入院されているということでございます。いろんな報道がされている中から、転院が進んで、現在は13人ということでございます。この事件に対しての印象、感想ということでございますけれども、これから詳しい調べというものが進んでいって、事件の全容が明らかになっていく、まだ、段階ですので、確定的なことは申し上げられませんけれども、私どもがずっと言い続けております、生活保護制度というものが長年にわたって同じ制度のまま続けられてきた矛盾というものの1つの現われだというふうに受け止めております。こういった不正な事案、事態が起きるかもしれない、あるいは、それに対して行政が何ができるんだろうということも、全国一多くの生活保護世帯を抱えている大阪市としては、あらゆるケースを想定した動きをとっておりますし、やれることを懸命に全力でやりつつありますが、それでも及ばない部分がたくさんありますので、そういったものを、私は大阪市長として国に対して大きな声をあげていきたいと思っております。
記者
今回、生活保護を悪用して診療報酬が不正に受給されていたということが背景にあるかと思うんですけれども、もし、不正ということが確定すれば、大阪市としては返還請求なり何なりアクションを起こされるんでしょうか。
市長
今報道されている、表に出ていることが本当であり、それから、本当であるということがはっきりしましたら、もう言語道断です。本当に弱い人を救うために、一番弱い方を救うためにある制度で、なおかつ一番弱い方だから健康上の問題とか色々おありだろうということから医療費というものをとらないという形で築き上げられてきた制度を、このように悪用されるっていうのは、やっぱりそれは医療のモラルの問題もあるでしょうけども、それ以前の、本当に言語道断としか言いようがないと思ってます。はい。
記者
この制度、自己負担が全く無いがためにですね、なかなか見抜けない。行政は大阪市としても、レセプトでチェックはしてるんだけれども、そのペーパーベースではなかなか見抜けない部分があると思うんです。その医療扶助自体をですね、その仕組み、市長もいつもおっしゃってらっしゃいますけども、医療扶助なり住宅扶助なり、そういった仕組み自体をですね、もう変えていくべきではないかというようなことも、今後は当然のことながら国に対してはおっしゃられるんでしょうか。
市長
医療扶助の問題につきましても、「じゃあ、無料化がいいのか有料化がいいのか」って、すぐそういう議論になるんですけども、その前にどういうものでまず守るんだと、制度としてまず守っていくんだということ、議論が抜きにして、議論が抜きにしていきなりこうやろうという、その枝分かれしてしまう話になるのがこわいんですよね。やっぱり生活保護制度というものが持っている非常に崇高な理念、弱いものを助けるというものを、みんなで納得のうえで助けにいくわけですから、その人が大多数になってしまうなんていうことはあり得ないことの想定になってる制度ですから、そこは大きく声をあげていくと同時に、大阪市が持っている今までのデータも含めて、あらゆる方法論も含めた提案はしたいと思ってます。その提案をする中で一番気をつけないといけないことは、単に小手先の変革だけでは、昭和25年から続いているこの制度の矛盾を一挙に変えることなんてできない。いったん全部きれいにしたうえで、その中からもういっぺん積み上げていくという方法は、やっぱりとらざるを得ないと思ってます。そのために言っているのが、「全額国庫負担」ということでございます。
記者
ある種、今回のこのケースは、貧困ビジネスにあたるんではないかと私は思うんですけれども、こういうことが世の中にまかり通っているということに対して、最後、市長、どのようにお考えですか。
市長
日本の国って、こんな貧しい、精神的に貧しい国だったかなという思いです。やっぱりこれは教育から何から、もういっぺん一(いち)から、本当に、人間として生まれた自分の生き様をですね、是非、しっかりと見つめられるような教育をしたいし、そういう地域でありたいし、それをめざして小さな動きを積み重ねていくのが基礎自治体の役目であるし、それぞれの自治体の役目っていうものは、やっぱりそこに求められる。なおかつ今、大きい声を地方からあげていいという動きになってます、これは当たり前のことなんですが。で、それをやっぱり私も言っていこうと思ってます、この件に関しましては。
記者
大阪市の信用保証協会の制度を悪用した件で、関係者3人が先ほど逮捕されたようなんですけれども。
市長
逮捕ですか?
記者
逮捕されたようなんですが、まず、ご感想をお願いします。
市長
はい。関係者3人の逮捕っていう情報は、私、まだ聞いておりません。これはもう、3人逮捕って入ってる?そこまで入ってる?情報、入ってた?
情報公開室市民情報部報道担当課長
入ってません。
市長
すみません。前に一度出た話ですよね。不正に、実体のない会社が、信用保証協会に、この間の金融特別支援というものに申し込んでいるのではないかということだったと思いますが。逮捕されたら、されたということで、きちんと、これこそ明らかになっていく中で、大阪市としては、信用保証協会に対する保証料の問題が出てまいりますけれども、確かあの時の記憶、もし間違ってたら訂正してください。(記憶)では、過去にも取引事例、信用保証協会を通じて融資がある会社で、その融資されたお金の返済に関しては滞りなく返済されているということで、なかなか見抜けない部分があったというふうに、私は報告を受けております。ただ、直接被害を受けているのは信用保証協会の方だということですから、逮捕ということで、今後、その実態が明らかになると同時に、やっぱりこれもさっきのモラルっていう部分に共通するものがあるんじゃないでしょうか。やっぱり本来弱い者を救うためにある制度を悪用するという、もちろん、制度に欠陥があるんではないかと言われる部分もあるんでしょうが、なかなか緊急にやる制度っていうのは、そこまで手が回らない部分が当然ありながら、一番弱いところを助けにいってるわけですから。あとは、調べが進んで、またお話をさせていただきたいと思います。
記者
大阪市会の方ではですね、市会で、「調査を進める」というふうにおっしゃってたと思うんですけれども、その調査っていうのは、どのへんまで進んでるんでしょうか。
市長
結局、私が聞いてんのは、信用保証協会が被害届を出したというところまでは聞いてました。被害届を出したという段階で、今度は、警察がどう動くかっていう段階になりますから、被害届を出して、それを受けられた警察がその後、調べていく段階で、今日、逮捕という形になったんだと思いますので。他にも似たようなというか、類似の案件があるのかないのかという部分の調査というのは、やっていると思いますが。はい。
記者
大阪市がですか。
市長
市がといいますか、それは、信用保証協会と大阪市、連携してやっていると思います。まだ詳しい情報を聞いておりませんので、また、もし、今お答えしたことが違うようであれば、訂正をさせていただきたいと思います。
記者
港湾局の市有地のですね、転貸問題についてお伺いしたいんですけれども、市有地という、ある意味、公共財産を使って又貸しすることでですね、不正な利益を得ていたと。これについて、市長、今どんなご見解でいらっしゃるのかということとですね、その辺に至った理由、市長、どう考えておられるのか、それをお教えください。
市長
港湾局の動きという部分については、長年にわたる、やっぱり港営(こうえい)事業会計といいますか、港営(みなとえい)事業会計と同時に、それから、港湾業というものが持っている土地の活用の問題でありますとか、大阪市の場合は、それを埋立地というところで展開してきたわけでございますから、歴史的な経緯等色々あるんだと思います。あれを最初に貸し出した経緯というものが、やはり、倉庫、荷揚げに際しての、港の事業に関わる倉庫業者の組合と、それでいいかな?言い方としては。その組合にお貸ししているはずでございますから、当然、それなりの、組合員の方たちの利用に供するためという、最初はあったわけですよね。ところが、その後、港自体の形、これがコンテナの普及でありますとか大きさの変更でありますとか、色々な変更の中で、「空いてきたところをどう使うんか」みたいな形で、勝手にお使いになった部分やろうなあと思います。一部に法外な利益を得ていたかのように報道されている部分はありましたけれども、私も色々聞いてみました。「ちょっとこれ、本当にここまで儲かってんのか」と、「転貸することによって、中間で利益を得ているのか」というふうに聞きましたら、その周辺の、つまり、何にもない土地を貸しているだけなんで、上屋を建ててるのは、借りてる組合が建ててますから、そういうものが建っている坪単価としては、そんな法外というほどではないと聞いてますんで。ただ、やっぱり組合に貸してるわけですから、全く違う業種に又貸しされているというのは、きちんと整理しないといけないと思ってます。
記者
不適正だというご認識はあるんでしょうか。
市長
そうですね。使用目的が違っているわけですから、この段階で、お貸しする目的が違っている段階で不適正です。それについて、現実、現状がどうなのかを、きちんと見回りっていうんですか、フォローできていなかったっていう実態はあるんでしょうね。ですから、その点を、やはり市民にきちんと説明しないといけない事案の1つだという認識でございます。
記者
今のお答えからすると、そういう不正、契約外のですね、不正収益を得ていたわけですけれども、その辺の全体像は、市長、調査されるということでよろしいんですか。
市長
はい。ですから、その経緯については、私の認識っていうものは、これも市の、港湾局から事情を聞きました段階での認識ですから、どっかに一方的なものの見方だというご指摘もあるかもしれません。ですから、私が今得ている情報を総合すると、経緯、さらに、性格自体が変わってきている。ただし、法外な利益を得ていたかどうかという点については少し違うんではないかと、報道されている事実とは違うんではないかという部分が感じられますんで、そのあたりを説明できるかどうかということが、今後、市民に向かっての説明責任を果たすということになるんではないかと思っております。
記者
ホームレスと生活保護の問題で、居宅保護ですね、一部の団体でホームレスの意思を尊重しない形で食事や住居を提供して、生活保護費の7、8割程度を取るというようなことがあると。そういうこと、支援団体の方が区役所等にあげたりしてるんですけれども、そういう実態等があがっているのかっていうのとですね、そういう実態があればどうすべきかっていうのを、どう考えられているのかっていうのをお願いできますか。
市長
すみません、例えば保護費をこれだけ現金でもらったと、あるいは振込みでもいいんですけども、もらったものを、それを、生保ビジネスが違法にではないまでも、それを食い物にしている人たちがいるんではないか、それに対してどう思うかいう話ですか?
記者
そうですね。ホームレスの意思を尊重していないという意味では違法性もあるかと考えられるんですけれども、そういうビジネスについてどう思われるかと。
市長
いや、そのビジネス自体については実態報告をまだ受けておりませんので、問題点が今ちょっと、もひとつ分かりにくいんですけれども、ホームレスの方で実際に生保を受けてる方がいて・・
記者
実際、区役所から例えば12万受け取ると。それをマンションに持って帰って、その支援を受けている、その・・
市長
マンションに持って帰るということは、マンションがあるということはホームレスではない訳ですよね、その段階で。
記者
そもそもその支援している団体の方がですね、支援というかその、一部の団体の方がホームレスに声をかけて住居を提供すると、一緒に食事も提供しますと。で、マンションに連れて来ると。で、その時に・・
市長
これもね、あっ、分かりました。ですから、私は最初にお答えした部分で言いますとね、同じスタンスなんですよ。制度の矛盾を突くだけ突かれている制度が今厳然としてあって、その制度に対して大阪市は全国一多い扶助費を払っているわけですよね。私は、「払う」という言い方をすると失礼になりますんで、これは生活保護という概念にのっとってるのかどうかが判断基準になります。ですから、そういったビジネスが介在すること自体をおかしいと思うのかどうかは、そのビジネスの実態を見てみないと、私、分かりませんので。その実態がおかしいという報告はまだ受けておりません。これもおかしいとみると、全部おかしいように思ってしまいがちなんですが、「本当にそういう人たちのために動いている人たちもきっといるだろう」というふうに考えると、病院だって同じことで、一概、均一にものを見ることは非常に難しいなあって思います。ただやっぱり、誰が見てもおかしいっていうケースはきちっと正していかないといけないということだと思いますけども。
記者
あとすみません、あと1点。定額給付金で、そのホームレスの方の支払いを受けられないということについてはどうお考えですか。
市長
はい。これは、定額給付金というもの自体が、まず住居登録といいますか、住民登録というもの、住民票がある場所で給付する、給付資格を認定するということでございますから。ホームレスの方で、今ホームレスの方でも、きちんと住民票がおありで、その場所に行けば申請できるわけですから。ということですよね?間違ってますか?そうですよね。はい。ということだと思います。
記者
ということは、そこに行って、もらってくれっていう形になりますかね。住民票があるんであれば。
市長
はい。そうだと思います。はい。
記者
ちなみに、戸籍等とかそういうので確認する手段、他の手段は特に考えられずに。
市長
要するにあれですか、私どもが、職員が各ホームレスの方のところへ行って、住民票がおありかどうかを確認して、「受けられますよ」という作業をするべきであるということですか?そういうことですか?
記者
それは、どうでしょうか。
市長
いや、私どものホームレスの人数というものが、それだけの職員、確かに職員多いとは言われているものの、そこまでケアできるほどの人数はいないと思ってます。ですから、方法はきちんと提示しておりますので。ただ、ホームレスの方のところには職員が時々話を聞きに行ったり、そういうことをしてくれてますんで、その際に、生活保護を、ごめんなさい、定額給付金のことをきちんと言っているかどうかっていうのは、申し訳ないですけども、私、まだ聞いておりませんので。ただ、住民登録したら、住民登録っていいますか、「住民登録がある住所で給付金は受けられますよ」ということは、きっと実態を見に行っているときにお声掛けはしていると思います。はい。それを調査しているという動きはしていないということでございます。
記者
昨日、橋下知事が各市町村の首長さんに呼びかけて、「首長連合」の説明会があったかと思うんですけども、やはり政党の支持ということでは、ほとんど賛同が得られなかったと。その結果についてのご感想と、もし今後政党支持を表明しないという「首長連合」であれば、参加していくご意向はあるのかどうか教えていただきたいんですけれども。
市長
これは私、一貫して言っておりますけれども、知事が何をおやりになりたいかっていう部分が、政党支持っていう形で動こうという部分が、はっきり私の中の価値観とは違うということでございます。ただ、グループ、要するに団結することによる力の強さを、国政に何らかの圧力団体でものを申すような形になればいいというのは、特に地域主権、地方分権ということでは賛同できますので、これは大きな力となる可能性は、私は残っていると思います。ただ、それにしても、「じゃあ、このマニフェストを何点つけますか」っていうのが、みんな同じ評価になるとは思わない。大阪府下の43ありますね、市町村長。大阪府下43市町村長がそれぞれのマニフェストを全部精読したうえで、「これが地域主権、あるいは地方分権のために、この点で優れており、この点ではこっちが劣っている」、「こっちが進んでいるけれども、こっちが劣っている」みたいなことをいくら検証したとしても、それに点数をつけて「じゃあ、こっちでしょう」いうのは、あり得ない話だと思うんです。それを懸命にされようとしてるんですけれども、これはもう、ムードづくりということであって、実態は不可能なことに挑んでおられると思います。「政党支持を言い出さないのであれば、行動を共にするか」と問われましても、どの行動をされようとしているのかが見えない部分が多いので、これは今後また色んな形で話し合っていけるんちゃいますか。『OSAKAあかるクラブ』も立ち上がって、大阪府と市に色々動きをしていただくということでもありますし、また、いろんな面で知事とお話する機会も今後あると思いますので。そういった中で、じっくりと話し合ってみたいテーマであることは確かです。はい。
記者
ただいまの質問と同じなんですけれども、すみません、今お話いただいた中で言いますと、今の段階では、そういった、知事がおっしゃている「首長連合」には参加されるご意向はないということでよろしいんでしょうか。
市長
はい。2億パーセントないです。
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