平成22年1月22日 大阪市長会見全文 |
【『水都大阪2009』の関西元気文化圏賞の大賞の受賞について】
皆さんこんにちは、よろしくお願いします。
前回の会見では、去年、なんと言いましても、『水都大阪2009』、この開催があったというふうに申しあげましたけれども、その『水都大阪2009』ですが、既に報道もしていただいたところもございます、去年、21年に、最も関西を元気にしたということで、関西元気文化圏賞の大賞、これを水都大阪2009実行委員会として受賞いたしました。 これが、その際にいただいたトロフィーと、それから賞状、表彰状でございます。実行委員会から、今日、お借りしてまいりました。 受賞の理由はいくつかございました。水都大阪の魅力を余すことなく国内外へ発信したこと、従来の『見る』中心のイベントではなくて、アーティストと市民の協働・交流によるまちづくりなど『体験』を多く盛り込んだこと、さらに市民参加プログラムや他事業との連携など、少ない費用の中で、「少ない費用の中で」というところが、今の状況を反映してるなあとも思うんですけれども、創意工夫をし、大成功を収めたことは、今後のイベントの1つのモデルともなり、今後の継続した取組みも期待されるということでございまして、これは、私どもも、実行委員会みんながめざしていた方向性、さらには、その水都の最中にも、色々発信をさせていただいた方向をしっかりと評価していただいたと、すっごく嬉しかったんですが、この評価、経済界、大阪府、大阪市、それだけではなくてですね、この『水都大阪2009』にかかわっていただいたすべてのNPOの人たちやボランティアの人たち、そして遊んでくれた子どもたち、そのみんなに与えられた賞だということで、今日はご紹介させていただこうと思いました。そのためにも、こういう形で、定例会見でお時間をいただいた次第でございます。新たな賑わいの創出となったことは間違いないと思っておりますし、去年の暮れの光のルネサンスへの多くのお客様、お見えになった夜、寒い夜にもかかわらず、あれだけ多くの方がおいでいただいたっていうのも、中之島が変わったなあ、大阪が変わりつつあるなあというのを、この目で見ようという方が増えてきたという、そういう自信を持たせていただいたイベントやと思っています。 【海外に向けた大阪プロモーションについて―KIPPOプレスツアー】
そういったことを踏まえたうえで、本日は、海外に大阪を売り込むためのプロモーションのお知らせを2つさせていただきます。
1点目は、2月4日と5日、この2日間、関西広域機構の関西広報センターKIPPOが実施しておりますプレスツアーの一行が大阪へ来られます。今回、このツアーには、ヨーロッパやアジアなど、11の国・地域から15人の外国特派員が参加されます。 ツアーの初日に市役所に来られますんで、私からは大阪の魅力、世界に誇る技術力などをしっかりPRして、海外への広報展開につなげたいと思っています。ベイエリアの環境でありますとか、新エネルギー産業の集積はもちろんですが、民間と連携して、既にホーチミン市と技術提携を行なっております大阪市の水道局の技術もポイントになると思っています。 これら大阪の魅力を『大阪力』として、外国特派員にしっかり伝えるのも私の役目だと思っています。 翌日、水道局の柴島浄水場を取材していただくことになっています。水道局といいますと、ここにもございます『ほんまや』(ボトルドウォーター)、この『ほんまや』でございますけれども、世界で最初にISOの22000を取得した高度な事業運営能力と、それから創業115年目になるわけですが、その中で培ってきた水源から蛇口にいたる水道トータルシステムの技術・ノウハウ、これを見ていただこうと思っています。柴島浄水場と申しますと、安全安心な水をつくることはもちろん、環境に配慮した施設と思っております。世界に誇れるトータル技術も見所だと思っております。 あわせて、世界の水問題の解決に貢献しようと、水道局とともに『チーム水関西』として取り組んでおられる株式会社クボタ、日東電工株式会社も取材していただく予定になっております。 このツアーの様子は、皆さんにも取材していただけますので、後日、取材の要領や詳細資料をお配りいたします。是非、いっしょに取材していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 【海外に向けた大阪プロモーションについて―外国政府のための大阪プロモーションセミナー】
続きまして、本日報道発表しております、2月8日、月曜日、午後2時から、東京のジェトロ本部で、総領事館をはじめとする外国政府機関の事務所を大阪に誘致するため、各国の駐日大使館関係者を対象にプロモーションを行います。日本貿易振興機構ジェトロとの共催で開催するわけですが、ここでも、大阪ベイエリアっていうのはどういうとこか、そこに集積している新エネルギー分野でありますパナソニックリチウムイオン電池工場など、最先端工場の建設や充実した交通ネットワーク、巨大な消費市場など、ベイエリアの魅力を世界に発信したいと思っています。
昨年の2月にも開催いたしました。このときは、30カ国34人の大使、公使など国を代表する方々に参加をいただいて、非常に好評でございました。 今回は、外務省関西全権大使にも大阪・関西の魅力についてアピールしていただく予定になっています。また、大阪・関西での総領事館等の事務所の開設に意欲を示しておられるネパール大使、南アフリカ大使もセミナーに参加いただけることになっており、直接お会いして、力強くこの誘致を働きかけてまいりたいと思っております。 東京での開催になるんですけれども、こちらも是非、取材をしていただければと思っております。 【海外に向けた大阪プロモーションについて―ISIR(イジール、フランスのインテリジェントシステム・ロボティクス研究所)の所長等の大阪訪問】
また、昨日と今日の2日間、もうすでに報道発表もしておりますけれども、パリから、フランスの国立大学のロボット研究機関が、大阪のロボット研究や関連産業の蓄積技術などを視察のため、大阪を訪問されております。これも、本市のパリ事務所がヨーロッパでのプロモーション活動を続けてきた成果の1つと言えると思います。
このように海外との関係も、水道局の技術輸出でありますとか、領事館、企業の誘致など、あらゆる角度から、大阪市の特性を活かして、海外の都市とも水平連携をやっていきたいと思っております。 いわば、海外とも『いっしょにやりまひょ』精神で、積極的にどんどん進めていきたいなあと思っております。 【優先接種対象者以外の方の新型インフルエンザワクチン無料接種券及び接種費用還付申請の受付の開始について】
最後に、本日報道発表をさせていただきました、平成22年1月25日、来週月曜日でございますが、から、健康な成人の方などに対する新型インフルエンザワクチンの接種を開始いたします。それに伴い、大阪市に居住する生活保護世帯及び市民税非課税世帯の方の新型インフルエンザワクチン接種費用を無料とし、25日から無料接種券申請書の交付と、すでに接種された方への接種費用還付申請書の受付を始めます。
質疑応答無料接種券申請書及び接種費用還付申請書は、各区役所で入手できるほか、大阪市ホームページからもダウンロードできます。 問合せ先ですが、新型インフルエンザワクチン相談電話、平日の9時から夕方6時まで、電話が『06−6647−9001』でございます。 よろしくお願いいたします。 本日は以上です。 記者
大阪府の橋下知事がですね、今、外遊中の大阪府の橋下知事が、やはり海外のほうでも活発に発言しておられまして、この間、地下鉄も民営化っていうか売却して民営化して私鉄とのタッグを組んだらどうかとかですね、あと水道も、コンセッションでも協議会方式でもどっちでもいっしょになったら、将来はいっしょに1つになるんなら、どっちでもみたいな発言をされたりですね、またこの間、統一地方選に向けて候補者を公募するようなことも、パーティとかでもおっしゃったりしてるんですけども、市長それぞれ、なんかこのあいだ、先日3時間ぐらい会ってお話されたあとで電話でも色々お話されたというようなことも聞いてるんですけども、その中のお話なんかも含めてどうなんでしょう、市長としては統一地方選に向けて橋下知事が何か動きをされてることに関しては、何か市長として動かれるというか、そういうお考えは。
市長
いや、何も動く気持ちもありませんけど、まず私も驚いたんですが、3時間、確かに3時間食事をしながら話しましたし、電話で翌日もまた1時間程話しました。でも、これはあくまでも私はプライベート扱いで、オフだからこそ言えることであるとか、オフっていうのは非公開ですね、非公開だからこそ言えるお互いの本音をぶつけ合うというつもりでおりました。で、今までもよく、そのあとで「お会いになったんですねぇ、知事言うてましたよ」みたいなことあったんですが、今回のことに関して言いますと、今までは「漏らしちゃいましたよ」とかっていう連絡があったんですが、全然、私はオフのつもりで話してることがオンになってしまうことについての事後了解を求める声も何もないということで、やや意外やなあと思っておりますし、我々は、我々って言うと語弊ありますけれども、私も、それから橋下知事もお互いが公開の席でしゃべることについては、それぞれ責任を持った発言として言いたいことは言ってもいいじゃないかと、言いたいこと全部言おうねっていう、その了解のもとで進めてきております。そのおかげで随分進んだ府市の協調路線っていうものもございますんで、やや意外であるということと同時に、非公開で話し合った内容の中を、知事がおっしゃってる中で、私がそうは言っていないことを、さも私が言ったかのように表現されている部分が何カ所か見受けられます。それは私も伝聞という形で、記事で書かれていることを読んでるだけですから。ただし、それを知らずに受け取る方は、あたかも私がそう言ったかのようにお受け取りになるであろうと。回りくどい言い方をして申し訳ありませんが、「私はそんなこと言ってへん」いうことを、いちいちなんでこういう場で、定例会見で釈明せなあかんねんというのが正直なとこですわ。ですから、そうですねぇ、橋下知事がそうお取りになったということも、前後の脈絡、色んな話、3時間も話してますとね、話題はあっちへ飛びこっちへ飛び、「地域主権っていうのはなんやねん」いうような話とか、あらゆる森羅万象にわたった話をする訳で、それを細かく切り取られてご自身の都合のいいように発言されている、あるいは、私との違いを際立たせるために、私がそう思ってるというふうに言われている部分については遺憾に思います。地下鉄とか水道とか統一地方選とかについては、まあ言いたいことをおっしゃってるんだなあということで、ここでとやかく言うことではないと、私は現時点では思っております。ていうのは、私はそれぞれに、統一地方選は別にしまして、それぞれについてその度ごとに、市会の議論とか、それから府と市の水道協議とかで、あらゆる情報をきちっと出せる範囲は出しておりますし、地下鉄の民営化問題にしても、あらゆる議論を進めていく中で、改革型公営企業としてやれる限りの努力をしてもらうんだという、今はその段階であって、民営化を完全否定しているものではないと言い続けてますんで。だから、知事の中で、私がこの2年間色々とやらせていただいたことで、議会等で言わせていただいていること等を、多分ご存じない部分が結構多いんだろうなあと。ふわっとした輪郭だけで判断されると大きな間違いをする部分が出てくるんじゃないかなっていうことは感じますけどね。はい。
記者
差し支えなければ、こんなこと言ってへんというところというのは。あっ、聞いたらあきませんか。
市長
大阪市役所が今のままでいいなんて、私思ってもいませんし、一言もそういう話してません。思っていないですよ、そういうことは。そのために改革の動きをどれだけやろうかっていうことについては、もう皆さん、市政記者クラブの皆さんはよくご存知のはずで。で、いくら表に出ない非公式の会合だからといって、それを言う訳ないじゃないですか。今のままでいいんですよなんて言わないですよ。ほんとに思ってないですから。なんとかこれを市民の皆さんから信頼を受けられる形に変えていこうという努力を懸命にしているから。その一方で、まだまだ駄目な部分、大阪市役所の駄目な部分が表にいっぱい出てきつつあるのは事実ですから、それを隠すことなくきちんと表に出していって、是正できるところはもう早急に是正をしていくというのは、この2年間自分がやらせていただいてることだと、そういう信念を持ってやらせていただいてますし、市民の皆さんにもそれはお分かりいただいている部分であるというのは、自分があちこち、まあ限られた人ではございますけれども、2年間市内を動いていく中で市民の皆さんと話していく、そういう感触として得られている実感でございますから。それと今、質問がなかったようですんで、こっち側から逆に言わせていただけるとするならば、やっぱり大阪府知事でいらっしゃいますから、まだまだ大阪府としておやりいただきたいことっていうのは、この状況の中で、例えば労働行政、あいりんセンターの建て替え問題とかですね、今、耐震化を巡ってあそこをどうするねんっていう話の中で、しかもこれだけ失業者が多い、なおかつ職もない、で、生活保護がもう悲惨な状況に、悲劇的な状況にって言っていいんですか、に来ている大阪市の現状を、大阪府知事としてはどうおとらえになっているのかっていうのは一切表に出てこないんですよね。やっぱりそれは私は、府知事としての責任できちっと方向性なり、府の職員を動かしていただきたい。大阪市役所の職員は、この間私が色々と指示を出していることについてよく動いてくれています。最前線で頑張ってくれていますし、これはまあもちろん直接行政と間接行政という大きな違いがございますから、目に見え方いうのは当然市の職員の方が見える比率が多い訳です。それは仕方がない部分ですから、逆に、やっぱり今から地域主権というものをめざしていくうえにおいては、権限と財源、それをしっかりと国から府から、大阪市が引き受けられる部分はしっかり引き受けて、広域行政体としてやるべきことをしっかりやっていただいたうえでのご発言という形にならないと、先週も申しましたように、私が、意味が分からない、おっしゃってる意味が分からないというのはまさしくそこで。じゃあ、教育行政とかを巡って、大阪市民、これは府民税払ってます、堺市民も府民税払ってます、それがいわゆるいわれない差別、『差等補助』という分かりにくい言葉で表現しておりますけれども、それも放置されたまま1年が過ぎました。今後、学校給食の問題とか色々なまだまだ教育の現場や、あるいは、なんて言うんですかねぇ、福祉の面で、本来差別したらあかんところを、知事が差別してどうすんねんというものはやっぱりしっかり言っていきたいですし、それにきちっとお答えいただかないと。いや大阪市は完全な自治体やからとかっていうんで、今までは逃げてこられてるんですが、答えになってませんのでね、それは。そういったほんとに大阪府知事としての行政体、広域行政体の長としての責任をしっかりお果たしいただいたうえで、その余力でもって色々おっしゃる分については僕は構わないと思いますし。ただまあ、不快感をあらわにしたとお書きいただいて結構ですが、やっぱりなんて言うんですか、今までせっかくいい雰囲気で、いい雰囲気でいうても別に2人が手を取り合ってしっかり抱きあいながら前に進んでるなんていうふうには思っていませんでしたので、同じ方向向かっているよねっていう、大阪を良くしたいよね、そっから、大阪を良くしていく方向の中で日本を良くしたいよねっていうような方向は、私は一緒やと思っていますから。今後もお会いすることもあるし、また一緒にご飯食べることもあると思いますが、その時にはきっちりまた、「なんであんなこと言うねん」いうて言うかもしれませんけど。
|
![]() |