平成22年11月25日 大阪市長会見全文

【『新世界&天王寺動物園百年祭』がスタートします】

皆さんこんにちは。本日はまず、『新世界&天王寺動物園百年祭』スタートのお知らせからです。お隣には南海電鉄グループを代表して、阪堺電気鉄道株式会社(正しくは、阪堺電気軌道株式会社)の山本社長、そして、通天閣観光株式会社の西上社長、そして新世界100周年実行委員会委員長の松本さんにも出席していただいております。このお三方には、後ほど意気込みをお話いただこうと思っておりますが、『新世界&天王寺動物園百年祭』というのは、一体どういうものかといいますと、再来年の2012年7月が、新世界と天王寺動物園ができてちょうど100年になります。阪堺線の恵比須町と大小路間の、この開通はそれより半年早くて、来年12月で100周年を迎えます。まさに100年に1回のおめでたい節目をそれぞれ迎えるわけで、そこで、これをお祝いして、街の歴史も振り返りながら、次の100年に向けて大阪を大いに盛り上げていこうというのが、この百年祭でございます。
今から107年前の明治36年、1903年にと言いますと、この年は日露戦争の1年前になるんですが、この場所で大盛況となりました『第5回内国勧業博覧会』というのが開かれました。その跡地にできたのが、新世界でありまして、通天閣です。

これが、楕円の中が内国勧業博覧会エリアということなんですが、ここが天王寺動物園で、『ルナパーク』、通天閣がここにあるわけです。で、この『ルナパーク』っていうのは、大テーマパークだったそうですが、人々は元気にあふれ、街は活気にあふれていた、そういう時代です。「新世界」という名前も、そういうことを表す名前としてついたんだと思います。今、本当に閉塞感が漂って、出口をどこに求めるかっていう時代なるがゆえに、気持ちで負けてなるものかというような感じで、この百年祭を多分取り組んでいただいてると思っております。このエリア自体も、現在、大阪市が進めております集客観光施策の中でも、非常に大きな役割を期待されております。そういう中で、行政と地域住民の皆さんがいっしょに連携して百年祭を祝おうというお話が持ち上がりまして、その委員長を私が引き受けるということになりました。来る12月15日に通天閣で『ルナパーク』のジオラマが公開されますが、その日から『新世界&天王寺動物園百年祭』がスタートいたします。今後5年間にわたって展開される、多彩な事業の集合体といえますが、浪速区役所も、これからの区政のモデルになるようなコーディネーターの役割、それをしっかり果たしてくれると思っております。それでは、ここでお三方から意気込みをそれぞれ披露していただこうと思います。山本社長からよろしくお願いします。
阪堺電気軌道株式会社 山本社長
阪堺電気軌道の山本でございます。我が社は今から99年前に、今、先ほど市長のお話にもありましたように、恵比須町、大小路間を開通させております。それによりまして、来年100周年ということで記念事業もいろいろと考え、現在検討中でございます。そういった記念事業をもちまして、この今回の百年祭を、ともに盛り上げていきたいというふうに考えております。なんとか百年間で、さらに路面電車、昨今、見直されている機運がございますので、これから盛り上げていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
市長
続いて、よろしくお願いします。
通天閣観光株式会社 西上社長
通天閣観光の西上です。初代通天閣から数えて98年、この百周年を再来年迎えるわけですが、大阪文化の発信基地として面白い通天閣にしたいということで、今回3階を改修工事しました。また、百周年に向かって、2012年に向かって4階、5階というふうに順次改修して、日本一面白いタワーにしたいと思ってます。よろしくお願いします。
市長
ありがとうございます。松本委員長、よろしくお願いします。
新世界100周年実行委員会 松本委員長
はい、失礼します。新世界町会連合会ならびに百年委員会の、新世界の百年委員会の委員長の松本です。この話は、西上社長も私も、新世界で生まれて育ちまして、5年前にちょっと何かの話の時に「百年やんねんから、今から用意せなだめやないか」という話になりまして、「まあ、そらそやな」いうことで、3年ほど前から、だいぶやったり、ちょこちょこっとやっとったんですが、どうもなんか物足りないいう感じで、一応、区役所さんと相談して、区長さんと相談して、今回の発表になったわけです。百年、今、新世界ちょっとブームなんですけど、ブームはいつまでも続くわけではありませんし、新世界だけじゃなく浪速区巻き込んだイベントにしたいと思いますので、よろしくお願いしときます。
市長
はい、ちょっと訂正をさせていただきます。新世界が2012年7月に100年。で、天王寺動物園は2015年1月が100年ということでございます。ですから、天王寺動物園は2015年、それで5年にわたるプログラムということになるわけです。どうも申し訳ございませんでした。はい。
市長
ありがとうございました。よろしくお願いします。

【『おおさか環境ビジョン』(中間とりまとめ)を策定します】

次にまいります。『おおさか環境ビジョン』の中間取りまとめについての報告でございます。私からは、このビジョンの理念や方向性と、今後の環境行政を進めるにあたっての、私自身の思いを述べさせていただこうと思います。まず、このビジョンを公表することの意義でございますが、環境行政はこれまで主に、公害防止といった規制中心の行政でしたが、私は必要な規制行政はもちろん今後も維持しなければならないと思っておりますし、環境と経済の好循環につなげるといった、都市プロモーションの分野にも踏み込むものへと大きく転換していきたいと考えております。いわば、これまでの守りの環境行政から攻めの環境行政への転換であるとも考えています。もう一点、そもそも「環境」というものは、大阪市という一自治体エリアにとどまるものではありません。大阪府域や京都市・神戸市・堺市などをはじめ、他都市とのつながりの中で進めていくべきテーマであると思っております。同時に、市民の皆さんはもとより、経済界、中小企業者の皆さんや大学など、幅広く、多くの主体がかかわりあいながら展開していくべきものだと考えています。そして、それこそが、大阪市の都市格の向上というだけではなくて、関西全体の発展につながるものと確信しております。今回取りまとめた『おおさか環境ビジョン』は、そのような展開へ持ち込むための第一歩であり、まだまだ小さな一歩ではありますが、これまでの大阪市の環境行政にはない、新たな次元に踏み込む、そういう意味では大きなステップだと私は思っております。

今回のビジョンの基本理念をここにご覧いただいてますけれども、低炭素社会の構築、循環型社会、これをつくること、さらに快適な都市環境の確保という3つでございます。

具体的な目標としましては、「2020年度までに、市域で排出されるCO2などの温室効果ガスを、1990年度と比べ25%以上削減すること」、さらに「2050年度までに80%削減すること」とします。

このような理念に基づく進め方としては、インフラや建造物などの都市構造の変革、環境・エネルギー産業を中心とした産業構造の転換、そして市民や事業者との協働によるライフスタイルの創造という3つの観点から総合的に施策を進めてまいります。
そして、これらを進めるために、資料では、これは仮称でございますが、「環境未来創造推進本部」となっております。要するに、私がリーダーになりまして、職員みんなで未来の環境をつくるチームというものを設置しようということでございます。そのうえで、政令市ではすでに6つの市で制定されていると聞いておりますが、低炭素社会の構築を進めるための「地球温暖化対策条例」、これをつくりたいということと、地域でのリサイクルを一層進めていくために「循環型社会をつくるための条例」を平成23年の秋には制定し、平成24年の4月から施行したいと考えております。これらの条例は、低炭素社会の構築を進めること、そして地域でのリサイクルを一層進めていくことを目的に制定したいというものです。今回のビジョンは今後10年間を展望したものですが、当面の2、3年が勝負どころだと思っておりますので、そういった強い思いを持って、環境局だけでなくて全市をあげて取り組んでいきたいとこのように思っております。

【『OSAKA光のルネサンス2010』を開催します】

さて、次にまいります。「お待たせしました」と言いたいぐらい、自分自身もわくわくとしておりますが、「OSAKA光のルネサンス」の全貌をお知らせいたします。去年は過去最高の304万人もの方たちに来ていただきました。今年は、12月の11日、土曜日から、25日の土曜日まで15日間開催いたします。ご家族、それからご友人お誘いの上、都会の華やかな夜をお楽しみいただきたいと思います。

また、ご覧いただきましたらおわかりのように、これ、皆様の安全のため、大阪府警本部、天満警察署のご協力もいただきまして、去年は土曜日、日曜日、祝日に、ここが通行止めになってた、車の通行止めになってたんですが、今年はですね、開催期間中、毎日、午後4時、16時から22時、夜の10時まで、中央公会堂、市役所周辺道路を歩行者専用エリアに開放いたします。この「光のルネサンス」の中之島会場に来ていただいた方々にとりましては、より安全にゆっくりとこのイベントをお楽しみいただけることになると期待しています。このイベント、今年で8回目になるんですけれども、たくさんの関係者のご協力を得まして、去年よりも一層、素晴らしいものになっております。

ご覧いただく、これはイメージなんですが、市役所正面玄関に、非常に鮮やかな高さ2メートル全長7メートルのイルミネーションの馬車が登場いたします。もちろん、その一方、市役所の中に入っていただきますと、市役所のホールには「中之島おもてなしカフェ」もオープンいたしますんで、ホットワインを手にしながら、寒さを感じながらも、この馬車の前で記念撮影をとっていただくというようなことも、可能になるんではないかなと思います。

そして、もう1つ、これは中之島公園の芝生広場でございますが、水都にちなんで、水と波紋、流れる水とその波紋をイメージした、このイルミネーションは長さ100メートルほどになるそうです。『水ものがたり2010~AQUA DREAM~』と名づけたものを展開いたします。是非お楽しみいただきたいと思いますし、これは是非、私も見に行きたいなあと思っています。

もう1つ、これが西会場、ウエストライトパークと言っているところでございますが、西会場では、民間事業者と連携しまして、アイススケートリンクを開設いたします。ニューヨーク・マンハッタンと言いますと、ロックフェラーセンターのスケートリンクも有名ですし、ちょっと公園の中っていう雰囲気になりますと、セントラルパークの一番南側にアイススケート場が冬にはオープンしますが、「中之島がマンハッタンになる。水の都が氷の都になる」というものでございます。場所は国際美術館北側のウエストライトパークということでございます。それから、開設日、このスケートリンクの開設日なんですが、光のルネサンスよりも一足早く、12月2日の木曜日で、2月27日の日曜日までご利用いただけるということで、その開設初日の前日、12月1日午後7時から、トリノオリンピックのゴールドメダリスト荒川静香さんをお招きいたしまして、スケートリンクのオープニングセレモニーも行われます。皆様も是非お越しいただきたいと思います。その12月1日、午後6時からは、私も参加しまして市役所正面でシンボルツリーイルミネーションの点灯式も行います。
最後に、募金のお知らせをさせてください。この光のルネサンスは、水都大阪を象徴する中之島を温かな光で包み、訪れる皆さんに元気や希望を感じていただいて、「もっと大阪を元気にしようや」という思いで開催させていただいています。こういった願いにご賛同いただいて、光のルネサンスをこれからも、みんないっしょになって盛り立てていこうという皆様の募金をお願いしたいと思っています。今回から、新たに「OSAKA光のルネサンス」ホームページ内に募金口座も開設しております。募金は、来年以後の光のルネサンスのために大切に使わせていただきます。人々が繋がり、あたたかい光に包まれた大阪を、皆さんといっしょにつくっていきたい。そういう思いで募金もさせていただきたいと思います。どうぞご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

【泉佐野市長の発言について】

がらっと変わります。先週の土曜日なんですが、あるテレビ番組に出演され、根拠のない発言をされた泉佐野市長に対して、ここで苦言を呈したいと思います。内容は、府市水道事業統合協議に関してでございます。泉佐野市長は、テレビ番組の中で、「府市統合しても大阪市の水道局の職員は1人たりとも首にしない。将来においても人員削減しないというのが条件として進んでいた」と発言され、さも、これが原因で府市統合ができなかったように言われておりました。これは、まったくのデタラメであり、そのようなことをテレビで発言されるということに、非常に強い憤りを覚えるものであります。府市の水道事業が合意に至らなかったのは、府知事が市町村の合意を得るための努力をせず、市町村の側も大阪市の案を拒否して、自ら企業団を設立することを選択されたわけでございますが、そもそも大阪市は、検証委員会での議論を通じて、統合後の人員削減についても明確にお示ししております。具体的には、皆さんのお手元にお配りしておりますように、まず平成20年10月の第2回検証委員会で、統合後に「更なる人員削減を行っていくことは当然の措置である」として、削減目標数も250人を想定しております。平成21年12月の府営水道協議会からの質問に対する回答につきましては、これは府市合同で回答しているものでございますけれども、この中でも「人員削減計画を示すなど経営改善に努めていく」と明記しております。その他、水道統合議論における経過や資料というのは、もう皆さんご承知のようにすべて公開しておりますし、情報公開というものの大事さを私、また改めて今、つくづく感じているんですが、実際、水道局はこの間に経営改革の取り組みの中で、平成17年の7月から平成22年5月までの間に、2,246人から1,851人と、395人、率にして17.6%もの削減を行っております。
こういった発言をされる泉佐野市長が、誰から、どのような説明を聞かれたのか、私は存じません。で、その根拠というものを是非、明らかにしていただきたい。テレビで堂々と泉佐野市長として発言されたことですから、この点につきましては、追って公開質問状を提出させていただきたいと考えております。いずれにしましても、伝聞だけをもとに、自ら事実確認というものもせずに、公共の電波を通じて発言されたということなのであれば、非常に無責任な発言であり、市長として大変情けない思いがいたします。

【『大たこ』の不法占拠について】

次にまいります。ちょっと、後半に来るに従って、だんだん血圧が上がりそうなテーマが続きますが、不法占拠に関する問題です。皆さんもご存知だと思いますが、『大たこ』の市有地に対する不法占拠についてです。本年7月、今年の7月の最高裁の決定によりまして、市有地の明け渡し命令が確定し、『大たこ』側に通知のうえ、昨日には明け渡しが行われる予定でした。ところが、11月22日に『大たこ』側から執行官に対して、自主的に撤去した旨の届出があり、今回、当該地、これは裁判の対象になった土地です、そこから屋台は撤去されたものの、(デジタルポスターを)1つ前にやって。

これが今までのとこ。で、こういったかたちになって、この部分がその不法占有と言われるところを空けたよといって、別の屋台が前へ出たんです。わかります?ここが空いてる。で、次の写真見ていただくと、こういうかたちになってる。

これを22日に確認しまして、空いた口がふさがらないというか、声も出ないほど驚きました。これは明らかに執行逃れであるばかりでなく、『大たこ』の経営者である坂井氏からの、法秩序に対する挑戦であると思います。このようなことを放置しておくわけにはまいりませんし、到底許されるものではないという思いです。本市としましては、市有地、それから道路を問わず、市民の共有財産である土地への不法占有に対して、断固たる態度で臨みます。このような反社会的行為をする者に対して、すでに警察とも協議をし、昨日、口頭で道路法に基づく撤去指導を行い、今日、文書勧告を行っています。通常、こういうケースで自主撤去をしない場合は、行政代執行法を適用するわけですけれども、それを適用するためには1ヶ月以上かかる手続きがあるそうです。そういった手続きも、できるだけ短縮できるものはやりながら、年内には違法状態を解消できるように進めたいと思っております。あきれる情報でございました。以上です。

質疑応答
記者
ちょっと今日の話ではないんですが、先日、国の事業仕分けでですね、国際会議の開催誘致については予算計上を見送ると。で、あと、外国人観光客の誘致なんかについても「予算圧縮します」というふうなのが出ましたが、これについての市長のご所見と、あと、国に対して何らかの働きかけをしていくことがあるのかというのが1点。
で、もう1点がワールドカップに関してなんですが、あと一週間後ぐらいには成否が出ますが、先日、FIFAの視察団の調査結果の中で、梅田の会場に触れてのことだと思うんですが、「周辺のスペースが足りずイベント開催に不都合」というような指摘も出てますが、これについてのご見解というか、「いや、そうじゃないよ」っていうのが、もしあればというのと、あと、これ改めてなんですが、誘致の成否いかんにかかわらず、エコスタジアムは建設を求めていくという方針で変わりないのかというのを教えてください。
市長
はい。まず事業仕分け、国の事業仕分けにおける国際会議、あるいは観光集客という部分での、その予算をどうするか、特に国際会議に関しては、その計上見送りになるとか、ビジット・ジャパン事業についても影響が出るとか聞いておりますが、今の経済成長戦略ということを考える中で、いろいろな都市がやはり、観光集客というものを、これは日本という国が安全で美しい国ですよ、という国際的なアピールにつなげたいという思いを、それぞれの都市が持っておられるからだと思うし、緊張関係があるような国にしても、緊張関係っていうのは、その国の中でという意味なんですが、非常に日本というものの自然、環境、そして観光という面で大きなポイントがこれから見込める市場であるし、是非、復活していただきたいという思いと同時に、国際会議っていうことで言いますと、私どもでは2012年にSibos(サイボス)という国際銀行間取引通信協会、この年次総会、これで8,000人ぐらいの金融関係のそれもトップエグゼクティブに近い人たちが大阪に来られるということを控えて、これから様々なそういった仕掛けとかですね、考えていきたいと思っている時だけに、是非、今後もこういった国際会議、これは新しい取組みとして、MICE(マイス:企業等の会議、企業等の行う報奨・研修旅行、国際機関・団体、学会等が行う国際会議、イベント、展示会・見本市)っていういろいろな総合した複合魅力みたいなものを、こう、打ち出していく会議がありますんで、そういった部分でも是非、復活を要望したい。何らかのかたちで観光地を、国土交通省に対して「なんとかならんですか」というのは、機会があれば言っていきたいですよね。
で、次にワールドカップの開催地、大阪のスタジアムのことおっしゃってるのかどうか、イベントに不適当という表現があるということですが、これはイベントというのは、単にワールドカップのサッカーの試合だけをいうもんではなくて、私、招致委員会、ごめんなさい、まず委員会が来られた時にご説明した際も、ファンデーって言うんですか、何て言うんだろう、具体的な名称、誰か覚えてない?
情報公開室長
ファンフェストやと思います。
市長
ファンフェスタ?
情報公開室長
フェスト。
市長
フェスト。ファンフェストという、その何十万人規模での、「ワールドカップ来たよ」っていうお祭りをやるのが、ワールドカップのオープニングの前の日とかですね、そういった盛り上がりをする場所があるんですかということを、少し危惧されていたことは覚えてますんで、梅田、大阪のエコスタジアムのことではないと私は思ってます。これはただ、そういうふうな評価された方が何を指されたのかっていうのを、聞いてみないとわからないことです。それから、例えば、たとえ候補に漏れたとしてもエコスタジアムをつくるのかどうか、これが質問でしたね。エコスタジアムというかたちで今、ご提案申し上げているのは、83,500人ですか、83,000を超える人たちを入れないとワールドカップを開くことができないという、開会式と閉会式ですか、いう規定がございまして、そのために80,000人を超えるスタジアムをと思っております。で、もし、それができなかった場合に、じゃあどうするのかっていうと、ずっと80,000人のスタジアムがいるということではありませんので、もともと、その80,000人スタジアム構想も、これは何て言うんですか、暫定的なスタジアムを上にのせるというかたちで8万数千と言っておりましたので、今後、もちろん総合的な北ヤード2期開発の計画というものをしっかり見据えたうえで、環境というものにマッチする競技場、国立競技場を是非つくっていただきたいという思いは、スポーツを通じた青少年の育成であるとか、あるいは健全な発達というものに向けてつくりたいという思いがありますが、ただ議論が大きく、FIFAのためのスタジアムという部分から違うかたちになることは事実です。はい。
記者
今のエコスタジアムの関連ですけども、ワールドカップの招致が成らなかった場合には、規模を縮小して実現するという理解でいいんでしょうか。
市長
はい。したいという思いですね。規模を縮小してっていうのも、さっき言いましたように、8万数千人っていうんではなくて、確か当初言ってたのは、30,000人から40,000人、あるいは20,000人から40,000人でしたかね、そういうスパンのものですから、皆さんは80,000人の常設っていうふうに思っておられる方も結構いらっしゃったようなので、あれはあくまでもFIFAの開会式と決勝戦をやるには、それだけのキャパシティがいるということです。で、やはり国立の競技場というものが大阪にはございませんので、是非、国立スタジアムとしての誘致、サッカー場の誘致を考えたいという思いはあります。そういうことです。はい。
記者
すみません、もう1点だけ。この『大たこ』の市有地占有の件で、年内に違法状態を解消したいということでしたが、口頭での撤去指導、撤去指導に応じない場合には、今後どういう手順なんでしょうか。
市長
もうすでに警察とも協議始めてますし、行政代執行というかたちに当然なるんだと思います。ここまで、あからさまに挑戦状をたたきつけられるとは思いませんでしたし、これは法秩序であるとか、最高裁判決まで出たものを、どう捉えるかという話になると思いますんで、是非そこはしっかりと、もうすでにそういう手続きに順番を踏んでやり始めているということです。
 

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