【資料4】令和5年度新たな長居障害者スポーツセンター(仮称)整備基本計画検討会議と調査・検討の進め方等について ※ 音声読み上げ機能に配慮し、一部文字の変換を行っています。 ■ 令和5年度基本計画検討会議と調査・検討の進め方 第1回検討会議(7月下旬) 進捗段階:キックオフ 実施内容:基本構想の概要、今後の進め方や整備に関する意見聴取 主な論点:今後調査・検討、整備を進めるうえで、様々な視点や知見からの意見聴取 第2回検討会議(9月中旬) 進捗段階:基本計画(素案) 実施内容:基本計画(素案)に対する意見聴取 主な論点:諸室の規模・配置等、敷地のゾーニング計画に関すること 第3回検討会議(11月下旬) 進捗段階:基本計画(中間案) 実施内容:基本計画(中間案)に対する意見聴取 主な論点:パブコメの実施に向けた基本計画の内容全般に関すること パブリック・コメント 基本計画(案)公表、意見の受付〜整理 ※実施期間中に説明会を開催予定 第4回検討会議(3月下旬) 進捗段階:基本計画(最終案) 実施内容:パブコメの実施結果、基本計画(最終案)に対する意見聴取 主な論点:パブコメ意見に対する市の考え方や変更点、基本計画の最終案に関すること 調査検討 (7〜11月) 敷地条件等の調査 ・敷地測量調査 ・敷地調査(工作物、樹木等調査、地盤調査) ・土壌汚染調査 (随時実施) 施設利用者等への説明・意見聴取 その他必要な調査・検討(基本計画、事例調査、民間事業者へのヒアリング等) ■ 基本計画における平面図完成イメージ(諸室の規模・配置等) ⇒ 基本構想で示した配置イメージをより具体化する ※ なお、視覚障害のある人でもイメージがわかるよう、触地図(手や指で触って、読む凹凸のある地図)や模型なども作成 ■ アリーナ等の屋内施設(プールを除く)の諸元(案)の検討 屋内競技については、「令和5年国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会競技施設基準」のほか、各競技の競技規則など(以下総称して「国体基準等」)という。)を踏まえ、必要な諸元について検討 @主な諸室 A諸元の検討に係る主な競技※1 B国体基準等における必要なコートサイズ※2 C国体基準等における必要な天井高さ※3 D床材※4 アリーナ @バスケットボール A15メートル×28メートル B7メートル以上 C木製素材 @バレーボール A9メートル×18メートル B10メートル以上(12.5メートル)C木製素材 @バドミントン A6.1メートル×13.5メートル B12メートル以上 C木製素材 @ハンドボール A20メートル×40メートル B10メートル以上 C木製素材 アリーナ上部 @室内ランニング A・Bなし Cコンクリート床 サブアリーナ @柔道 A8m〜10m四方 B国体基準等に定めはないが、想定される競技を踏まえ要検討 C弾性素材(畳) @ゴールボール Aバレーボールと同じ B柔道と同じ C弾性素材 @シッティングバレー A6メートル×10メートル B柔道と同じ C弾性素材 ※1 ゴールボール、シッティングバレーは国体・全国障害者スポーツ大会以外の種目。 ※2 必要なコートサーズ以外に競技別に定められた余幅(フリーゾーン)への考慮が必要。 ※3 必要な天井の高さについて、アリーナでは、日本バレーボール協会の公認の高さ(12.5メートル)を表記。 ※4 アリーナの床材について、競技によっては木製床が望む声も多い。一方で、ゴールボールやシッティングバレーなど、競技によっては木製素材の場合、ささくれやとげでけがをする恐れがあるため、弾性素材が望む声もある。 ⇒アリーナは、バスケットボールコート2面、天井高は12.5メートル以上(現在の長居9.8メートル・舞洲14.3メートル)の確保、また、余幅(フリーゾーン)、併設の用具庫、観客席数、空調効率などについて今後検討する ⇒アリーナ上部の室内ランニングコースの幅は3メートル程度(舞洲1.9メートル)確保できるよう今後検討する ⇒アリーナ等のほか、屋内施設に関して、様々な競技への対応、利用状況や利用者(公認クラブ等)の意見を踏まえつつ、必要な諸元について今後検討する ■ 屋内プールの諸元(案)の検討 ○ プール公認規則(公益財団法人日本水泳連盟)より抜粋 ◆ 25メートル国内基準プールの主な項目(規則第46〜48条) 今後、国内主要大会を実施あるいは実施することが見込まれるプールにあっては、「競泳競技会用プール施設要領」に基づき計画し建設することが望ましい。 長さ タッチ板をスタート台側のみに設置する場合25.01メートル/タッチ板を両端壁に設置する場合25.02メートル 幅 12.4メートル以上(15.4メートル以上を推奨) 水深 1.00メートル以上(スタート側端壁前方6.00メートルまでは1.35メートル以上) レーンの数 6レーン以上 レーンの幅 2.00メートル〜2.50メートル(2.50メートルを推奨する)とし、レーンの幅は均等であること。 レーン両端の余幅 0.20メートル以上で側壁の休息だなの幅以上 ○ 公認プール施設要領(公益財団法人日本水泳連盟)より抜粋 ◆ 施設の種別(要領第2章 競泳競技会用プール施設要領/1 施設の種別、13 観客席数) 国内プールAA 大会 国体・日本社会人・日本学生・高等学校・中学校・ジュニアオリンピック等 施設 10 レーン、レーン幅2.50メートル、水深2.00メートル 以上。観客席は2,500席以上 国内プールA 大会 全国大会県予選・県大会・全国大会ブロック大会等 施設 8レーン以上、レーン幅2.00メートル〜2.50メートル、水深1.35メートル以上。観客席は800席以上が望ましい。 国内プール 大会 市民大会・記録会・地域予選 施設 6レーン以上、水深1.00メートル以上(スタート側端壁前方6.00メートルまでは 1.35メートル以上)。観客席は300席以上が望ましい。 ※舞洲は観客席を除き要件を満たしており日本水連の公認プールに該当 ⇒利用者(公認クラブ等)の意見を踏まえつつ、国内プールの基準を満たす方向で検討(観客席数を除く)。 ■ 共用施設のユニバーサルデザインの追及に関する検討 項目・配慮すべき事項など トイレ 様々な障害特性やSOGI※に配慮した快適なトイレの設置(設置数、複数タイプ[型式・広さ]、介助のしやすさ、付帯機能、配置場所など) 更衣室・シャワー室 様々な障害特性やSOGIに配慮した使いやすく快適な更衣室・シャワー室の設置(部屋数や配置場所[集約又は分散]、家族更衣室、付帯機能など) 館内通路 様々な障害特性に配慮した安心・安全な通路の設置(段差、手すり、視覚障害者誘導用ブロック、音サイン、識別しやすいカラーデザイン など) エレベーター 様々な障害特性に配慮した乗降しやすいエレベーターの設置(設置台数、安全性、操作性、省エネ機能など) カームダウンエリア 感情やストレスが高まったときに、落ち着くために過ごすエリアの設置(設置数、わかりやすく、落ち着けるような配置場所など) フリースペース 利用者がゆっくりでき、弁当や飲食物の持ち込み、談話や交流ができる場所の設置 館内案内・避難誘導 様々な障害特性に配慮したわかりやすい表示や案内、避難誘導器具(音・光)等の設置 駐車場 車いす使用者用駐車場の充実、1台当たりの幅の確保 など ⇒利用者(障害者団体等)の意見を踏まえつつ、ユニバーサルデザインの追及し、障害のある人にとって安全で安心かつより快適に利用でき、居心地のよい空間となるよう検討を深める ※「SOGI」(ソジ)は、性的指向(sexual orientation)と性自認(gender identity)の頭文字をとった略称である。この表現は、特定の性的指向や性自認の人のみを対象とする表現ではない。(出典:厚生労働省「令和元年度 厚生労働省委託事業 職場におけるダイバーシティ推進事業報告書」) ■ DXの推進に関する検討 ⇒令和5年3月に策定された「Re-Designおおさか 〜大阪市DX戦略〜」を踏まえ、新たな長居障害者スポーツセンター(仮称)の整備においても、これまで実施してきたサービスは踏襲しつつ、DXの推進による質の高いサービスの提供に取り組む 関連する主な価値(VALUE)・施策方針と可能性のある取組例 サービスのRe-Design ・デジタル手続きの拡大(例:予約、申し込み) ・オンラインツールを活用(例:来館しなくても同等の相談や問合せ) ・パーソナライズされた情報の提供(例:個人の運動・健康データの提供) つながりのRe-Design ・リアルとデジタルでつなぐ地域コミュニケーションの充実(例:地域団体等と連携した障害者スポーツ振興事業) やさしさのRe-Design ・「誰一人取り残されない」デジタル化(例:直接デジタル機器を操作せずともサービスの享受) ・UI・UX※の向上を始めとした誰もが分かりやすいサービスの提供(例:Webアクセシビリティの向上) ・グリーンデジタルの推進による持続可能な社会への取組(例:エネルギー使用量の可視化) ・脱炭素のしくみを組み込んだ地域づくりの推進(例:環境分野のデジタル技術を駆使したGX※) しごとのRe-Design ・業務のデジタルシフト(例:受付等のアナログ業務におけるデジタル技術の活用による職員の働き方改革の推進) ※UI(User Interface)とは、ユーザーとコンピューターの間で情報をやりとりするための接点のこと。ホームページで例えると、ページのデザインや文字のフォント、画像、動画など、ユーザーとの接点全てがUIにあたる。 ※UX(User eXperience)とは、ユーザーが製品やサービスを通して得られる体験のこと。 ※GX(Green Transformation)とは、経済産業省が提唱する脱炭素社会に向けた取組のこと。GXは、カーボンニュートラルの実現のための取組で、地球温暖化による気候変動や異常気象の加速を抑えることが目的である。 ■ 基本構想の建築計画における利用者の主な意見や課題に対する対応方針 利用者の意見や課題等・対応方針(案) アーチェリー場の的数の不足 ・基本構想では、パブリック・コメントにおけるアーチェリー場が不足(8〜11的が必要)との意見を踏まえ、配置場所や規模等について今後検討としていた ⇒基本計画では、利用者の意見聴取や利用状況等を踏まえつつ、アーチェリー専用ではなく、様々な用途に対応した屋上広場として整備することを視野に検討 会議室の確保 ・基本構想(案)のパブリック・コメントにおいて、早川福祉会館と複合化により、会議室の不足など、現在の活動に支障が生じることへの不安の声などがあった ⇒基本計画では、会議室の利用状況に合わせた広さ、部屋数のほか、可動間仕切り等により会議室広さを柔軟に変更できる等の仕様についても検討 点字図書室の広さの確保と騒音・振動対策 ・基本構想(案)のパブリック・コメントにおいて、スポーツ施設と併設することで、機能の縮小や振動等により録音図書の性能が損なわれることへの不安の声があった ⇒基本計画では、現状配置平面図と新たな施設の配置平面図(案)を示しつつ、ボランティアグループ等への意見聴取を実施 ⇒また、求める性能を確保するため、基本計画では、今後の設計時に実施予定の騒音・振動シミュレーションや工法など、検討の進め方等を示す(イメージ図省略) 雨天時でも濡れない駐車場 ・第4回基本構想検討会議において会議メンバーから、車いすを利用する人にとって利用しやすい駐車場について意見があった ⇒基本計画では、利用者等の意見を聴取しながら、諸室・機能の配置とともに、建物に隣接して雨に濡れない駐車場を一部確保するなど、敷地・建物の全体のゾーニングについて検討(下図はイメージ) 以上