資料2 新たな長居障害者スポーツセンター(仮称)整備基本計画(中間案)[概要版] ※ 音声読み上げ機能に配慮し、一部文字の変換を行っています。 第1章 基本計画の策定に当たって ■ これまでの経過と基本計画の策定の目的 ・大阪市では、昭和49年に全国初の障害者スポーツセンターとして、長居障害者スポーツセンターを開設し、平成9年に開設した舞洲障害者スポーツセンターとともに、障害者スポーツ振興を通じた障害者の自立と社会参加の促進に重要な役割を果たしています。 ・令和3年11月の戦略会議において建替えなどの方向性を決定し、令和5年3月には、建替え後の「新たな長居障害者スポーツセンター(仮称)」の基本理念・コンセプト、建築計画等の基本的な考え方を取りまとめた「基本構想」を策定しました。 ・基本構想で示した基本的な考え方をより具体化することを目的として、基本計画を策定し、施設整備の詳細や概算事業費等を取りまとめ、設計与条件を設定します。 ■ 整備・運営の基本方針 ・新たな長居障害者スポーツセンター(仮称)は、これまで長居障害者スポーツセンター、早川福祉会館が果たしてきた役割のもと、複合化による機能強化を図り、障害のある人が 安心かつ継続してスポーツやレクリエーション、文化活動を楽しむ事ができる施設をめざします。 ・また、様々なささえる活動を担う人材を育成し、身近な地域での自主的な活動を推進するハブとしての役割のほか 、 障害者専用のスポーツ施設としての運営を重視しつつ、交流の促進など、共生社会やゼロカーボンおおさかの実現、SDGsの達成に貢献する施設をめざします。 基本理念 みんながたのしみ、つながる障害者スポーツセンター 5つのコンセプト ・障害のある人がいつ一人で来ても、安心してスポーツや文化活動を楽しむ事ができる ・スポーツや文化活動を通じて、障害のある人とない人とが交流できる ・みんなでつくり、ささえあい、はぐくむことができる ・デジタル技術も活用し、質の高いサービスを提供する ・環境に配慮しながら、持続可能な施設マネジメントを推進する 第2章 敷地条件等の整理 ・整備場所は、基本構想に基づき、現在の長居障害者スポーツセンターの南側とします。 【住所】 大阪市東住吉区長居公園 【交通アクセス】 Osaka Metro御堂筋線「長居」駅下車、1号出口から徒歩約1分 JR阪和線「長居」駅下車、出口から東へ徒歩約3分 大阪シティバス・いまざとライナー「地下鉄長居」下車、北へ徒歩約3分 ・敷地条件等の整理に当たり、敷地の測量調査、工作物・樹木・設備の現況調査、地盤調査、土壌汚染調査等を実施しました。 第3章 建築計画 ■ 建築計画の考え方 ・基本計画では、次の4つを重点的な柱とする建築計画とします。 1 機能向上 これまでのサービスは踏襲しつつ、様々なニーズへの対応や、DXの推進、ささえる活動を担う人材育成など、ハード・ソフト両面にわたって機能向上が図られる建築計画とします。 2 ユニバーサルデザインの追求 様々な障害特性やSOGIESCに配慮し、さらには介助する人など、誰もが安全で安心かつ快適に利用できる施設として、ユニバーサルデザインを追求した建築計画とします。 3 長居公園の立地・ポテンシャルを活かした相乗効果の発揮 施設の整備から跡地整備まで全体を通して、景観に配慮し、公園の緑との調和を重視するとともに、立地、ポテンシャルを活かし、交流の促進など、施設と公園の相乗効果を発揮できるような建築計画とします。 4 環境への配慮 ゼロカーボンおおさかの実現に貢献するため、グリーンとデジタル技術などの活用により、ZEB Oriented相当以上の水準を確保し、環境に配慮した建築計画とします。 ■ 施設・配置計画等 ・基本構想で示した建築モデル案と配置イメージのもと、効率的な整備・運営とするため、3つの施設・配置イメージを作成し、利用者の意見等を参考にしながら、最適な施設・配置計画を選定しました。その概要は下表のとおりです。 名称 新たな長居障害者スポーツセンター(仮称) 構造・階層 鉄筋コンクリート造・地上3階、屋上階、地下1階 面積等 敷地面積11,600平方メートル、建築面積5,100平方メートル、延床面積12,990平方メートル 指定建ぺい率80パーセント、指定容積率200パーセント 整備費用 98億円 ※ 整備費用については概算であり、最近の物価上昇を踏まえ、相当の幅をもって見る必要があります。 ※ 既存施設の解体費、跡地整備費等は今後精査するため、上記の整備費用には含んでいません。 主な諸室・諸元 1 アリーナエリア アリーナ(バスケットボールコート2面)、更衣室、観覧エリア、ランニングコース など 2 プールエリア プール(25m×8コース)、浅型プール、採暖室、更衣室、観覧エリア など 3 その他スポーツエリア トレーニング室、卓球室、ボウリング室、サブアリーナ、プレイルーム 4 会議室・多目的室エリア 会議室、和室、多目的室 5 点字図書室エリア 今後、ボランティアグループの意見を聴取したうえで、録音室などの必要な機能を検討 6 その他・屋外エリア 屋外エリア(アーチェリー場、屋外広場)、民間活用スペースエリア など ・その他 その他、敷地整備、外装・内装、構造、設備等に関する各種計画を作成しました。 ※ 今後実施する予定の設計の過程において、内容を変更する場合があります。 ■ 平面計画図 1階 プール・更衣室、ボウリング室、管理諸室、民間活用スペース、地下鉄側(南)エントランス、駐車場側(北東)エントランス 中2階 プール観覧エリア 2階 アリーナ・更衣室、サブアリーナ、プレイルーム、卓球室、トレーニング室、多目的室 3階 アリーナ観覧エリア・室内ランニングコース、点字図書室、会議室、和室 屋上階 アーチェリー場、屋外広場 各階に屋内スロープ、屋外スロープ ■ 跡地等計画 ・現在の長居障害者スポーツセンター 緑地の整備を基本とし、具体的な内容は後年度に検討のうえ、公園・緑地等の跡地計画を作成します。 ・現在の早川福祉会館 当面の間は、継続して保有することを基本とし、これまで果たしてきた役割等を踏まえ、用途転用による具体的な内容は後年度に検討のうえ、施設の活用計画を作成します。 → これら建築計画のもと、細部にわたる検討については、引き続き利用者の意見等を伺いながら、設計を進めていきます。 第4章 事業計画 ・整備・運営に当たっては、様々なPPP/PFI手法の可能性があり、令和6年度に実施予定の「PFI導入可能性調査」に向けて、事業手法に関して事前の検討を行いました。 ・官民の最適な役割分担のもと、効率的・効果的な整備と良質なサービスの提供が図られるよう、市場調査、VFM評価を経て、令和6年度に事業手法を決定します。 第5章 運営計画 ・長居障害者スポーツセンター、早川福祉会館それぞれの現状等を踏まえつつ、新施設の運営を見据え、その取扱い等に関して、事前に整理しておく事項などを洗い出しました。 ・休館日や開館時間、業務内容、実施体制、運営収支など詳細については、今後整備を進める段階に応じて、維持管理・運営計画を作成します。 第6章 整備に向けた今後の課題と整備スケジュール ■ 整備に向けた今後の課題 ・今後の整備を進める過程において、利用者の意見等を伺いながら、設計・施工、維持管理・運営のほか、跡地に関する詳細な検討を行います。 ・引き続き、社会経済情勢を注視しつつ、将来の施設需要を勘案しながら、サービスの向上と経費の縮減とともに、入札・契約の公正性、透明性、競争性の確保に取り組みます。 ■ 整備スケジュール ・令和6年度に事業手法を決定し、その手法によりますが、開館時期は令和13〜14(2031〜2032)年度末頃を見込んでいます。 令和4(2022)年度 基本構想の策定(令和5年3月策定済) 令和5(2023)年度 基本計画の策定 令和6(2024)年度 PFI導入可能性調査(事業手法の検討・市場調査・VFM評価等)/ 樹木診断等調査 → 最適な事業手法(整備・運営手法)の決定 その後、 従来型方式の場合 令和7(2025)年度から 入札等準備期間、基本設計 令和9(2027)年度から 実施設計、入札等準備期間 令和11(2029)年度から 施工 令和14(2032)年度 竣工、開館 開館後に既存施設の解体工事、跡地整備 ※樹木移植については、令和7(2025)年度に検討し、令和10(2028)年度頃に実施 ※公園・緑地等の跡地計画、施設の活用計画については、令和13(2031)年度頃に作成 PFI方式の場合 令和7(2025)年度から PFIの準備期間 令和10(2028)年度から 設計・施工一括 令和14(2032)年度 竣工、開館 開館後に既存施設の解体工事、跡地整備 ※樹木移植については、令和7(2025)年度に検討し、令和12(2030)年度頃に実施 ※公園・緑地等の跡地計画、施設の活用計画については、令和13(2031)年度頃に作成 デザインビルド等の場合 令和7(2025)年度から デザインビルド等の準備期間 令和9(2027)年度から 設計・施工一括 令和13(2031)年度 竣工、開館 開館後に既存施設の解体工事、跡地整備 ※樹木移植については、令和7(2025)年度に検討し、令和11(2029)年度頃に実施 ※公園・緑地等の跡地計画、施設の活用計画については、令和12(2030)年度頃に作成 ※ 一般的な事業手法として、現時点でシミュレーションしたものであり、今後前後する場合があります。 以上