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報道発表資料 大阪市立東洋陶磁美術館 特別展「高麗青磁―ヒスイのきらめき」を開催します

2018年5月8日

ページ番号:433147

問合せ先:大阪市立東洋陶磁美術館(06-6223-0055)

平成30年5月8日 14時発表

 大阪市立東洋陶磁美術館では、平成30年9月1日(土曜日)から11月25日(日曜日)まで、特別展「高麗青磁―ヒスイのきらめき」を開催します。
 本展では、東洋陶磁美術館が所蔵する高麗青磁を中心に国内所蔵の代表作も加えた約250件の作品により、高麗青磁の新たな魅力をご紹介します。
 展覧会の開催にあたり、平成30年8月31日(金曜日)午後3時から午後5時まで、プレスプレビューを実施します。

開催概要

 高麗青磁は高麗王朝(918年~1392年)の滅亡とともに姿を消し、人々にも忘れさられた、いわば「幻のやきもの」でした。高麗王朝の滅亡から約500年の時を経た19世紀末から20世紀初頭にかけて、高麗の王陵をはじめとする墳墓や遺跡などが掘り起こされ、高麗青磁は再び世に現れました。翡翠(ひすい)のきらめきにも似た美しい釉色(ゆうしょく)の高麗青磁は、瞬く間に当時の人々を魅了し、その再現品もつくられるなど、一躍脚光を浴びました。
 高麗王朝では仏教が国教となりましたが、同時に道教も盛んでした。一方、中国から喫茶や飲酒文化が伝えられ王室や貴族、寺院で大いに流行します。こうして祈りの場や儀礼、喫茶具や飲酒具などに用いられるものとして高麗青磁が誕生し、独自の発展を遂げました。唐、五代の越窯青磁や北宋の汝窯青磁に類するとされる透明感ある艶やかな「翡色(ひしょく)」の釉色、そしてとりわけ精緻な象嵌技法を特徴とする高麗青磁の美しさは、中国においても高い評価を受け、「天下第一」とも称されました。こうした高麗青磁には人々の祈りや思いが込められ、高麗王朝の文化の精髄が見事に具現化されています。
 高麗王朝建国1100周年にあたる平成30年(2018年)、本展覧会では、東洋陶磁美術館所蔵の高麗青磁を中心に、国内の代表作も加わって高麗青磁の至玉の名品が一堂に会し、「祈り」と「喫茶文化」、「飲酒文化」を切り口に高麗青磁の新たな魅力を紹介します。さらに今回は、近代につくられた高麗青磁の再現品も併せて展示し、当時の人々の高麗青磁に対する熱狂と再現への努力の様子を紹介します。東洋陶磁美術館としては約30年ぶりに満を持して開催する高麗青磁の一大特別展となります。

1 名称

 特別展「高麗青磁―ヒスイのきらめき」

2 開催期間

 平成30年9月1日(土曜日)から11月25日(日曜日)まで

3 会場

 大阪市立東洋陶磁美術館

 大阪市北区中之島1-1-26(大阪市中央公会堂東側)

 京阪中之島線「なにわ橋」駅下車すぐ。Osaka Metro御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」、Osaka Metro堺筋線・京阪本線「北浜」各駅から約400メートル

4 休館日

 月曜日(ただし9月17日、9月24日、10月8日は開館)、9月18日(火曜日)、9月25日(火曜日)、10月9日(火曜日)

5 開館時間

 午前9時30分から午後5時まで(入館は閉館の30分前まで)

6 観覧料

 一般1,200円(20名以上の団体料金は1,000円)、高校生・大学生700円(20名以上の団体料金は600円)

 なお、中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明)は無料。

7 主催

 大阪市立東洋陶磁美術館、NHK大阪放送局、NHKプラネット近畿、毎日新聞社

8 特別協賛

 韓国国立中央博物館

9 特別協力

 東京国立博物館

10 協力

 CCS株式会社

11 後援

 駐大阪大韓民国総領事館 韓国文化院

12 展示点数

 約250件

13 同時開催

 【平常展】安宅コレクション中国陶磁、安宅コレクション・李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁、沖正一郎コレクション鼻煙壺

14 主な作品

(1) 重要文化財 青磁陽刻 龍波濤文 九龍浄瓶(せいじようこく りゅうはとうもん きゅうりゅうじょうへい)

 釈迦が誕生した際に天から九龍が香水を降り注いだという「九龍灌頂(きゅうりゅうかんじょう)」の説話にちなんだ、九龍をモチーフにした他に類をみない作品です。仏前に清らかな水をささげるための仏具である浄瓶にふさわしいものといえます。精緻に造形された九龍の頭部は力強く荘厳で威容をそなえ、それぞれの龍頭に対応する龍身が、浄瓶の器表に流麗な陽刻文様で表されています。しかも、それらは浄瓶内部とつながっており、九龍の口から浄水が注がれるしくみになっています。本作は高麗青磁の釉色がもっとも美しい12世紀のものであり、当時高麗の人々はそうした釉色を「翡色(ひしょく)」と呼んで金銀器以上に貴んでいたことが文献に記されています。ヒスイのきらめきをたたえた高麗青磁の唯一無二の最高傑作の一つです。

重要文化財 青磁陽刻 龍波濤文 九龍浄瓶
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高麗時代・12世紀
高33.5センチメートル
大和文華館所蔵
写真 六田知弘

(2) 重要文化財 青磁陽刻 蓮唐草文 浄瓶(せいじようこく はすからくさもん じょうへい)

 浄瓶は仏前に供える浄水を入れる仏具の一つであり、観音菩薩の持物ともされるため、高麗仏画にも浄瓶を手に持つ観音菩薩像の描かれた例がしばしば見られます。本作は、細長い頸から肩にかけて流れるような美しい曲線が裾に向かってなだらかにすぼまり堂々とした姿を見せています。胴一面に広がる蓮唐草文は陽刻で浮き彫りにされ、そこに溜まった青緑色の釉が、ヒスイのきらめきにも似た清浄感あふれる陰影をみせます。葉が三枚に分かれているのは慈姑(くわい)で、慈悲の「慈」の文字があることから吉祥文とされます。上下三段にわかれて交互に現れる蓮の花と葉、慈姑の文様はきわめて規則正しく構成され、高麗仏画の尊像の衣の文様に見られるこの組み合わせは、まさに浄瓶にふさわしいものです。底裏には陰刻で「孝久刻(こうきゅうこく)」銘が施され、文様を彫る専門の彫刻師の名を刻んだものと考えられます。

重要文化財 青磁陽刻 蓮唐草文 浄瓶
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高麗時代・12世紀
高36.5センチメートル
根津美術館所蔵

(3) 青磁透彫 唐草文 箱(せいじすかしぼり からくさもん はこ)

 全面にほどこされた精緻な透彫技法には、高麗青磁の気品が十分に感じられます。さらに全体にたっぷりと施された青磁釉は、ところどころに厚くなった部分が宝石のように美しく、翡色青磁と呼ばれるにふさわしいものです。底部をのぞいた箱の全面に繊細な唐草文を施し、箱の内部は横に仕切られ、二つの空間を作り上げています。蓋の中央には稜花形の窓を設けて牡丹文をそえ、その周囲を唐草文で埋めつくし、側面には如意頭文を巡らせ華麗な文様構成となっています。本作と同類のものが全羅南道長興郡の墳墓から青銅製鏡とともに発見されたと伝えられ、現在韓国国立中央博物館に所蔵されています。その内部には小さな合子が納められており、化粧箱と考えられます。本作も付属品はありませんが同じ用途のものでしょう。

青磁透彫 唐草文 箱
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高麗時代・12世紀
高11.8センチメートル
東京国立博物館所蔵
Image : TNM Image Archives

プレスプレビュー

1 日時

 平成30年8月31日(金曜日)午後3時から5時まで

2 場所

 大阪市立東洋陶磁美術館 
 (大阪市北区中之島1-1-26) (大阪市中央公会堂東側)
 京阪中之島線「なにわ橋」駅下車すぐ、Osaka Metro御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」、Osaka Metro堺筋線・京阪本線「北浜」各駅から約400メートル。なお、当館には駐車スペースはございません。

3 参加申込書

 本展のプレスプレビューへ参加される方は、下の「参加申込書」該当箇所へご記入のうえ、当館学芸課にファックスにて平成30年8月30日(木曜日)までにご送信ください。また、掲載媒体を1部お送りくださいますよう、お願いします。

プレスプレビュー参加申込書

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取材について

 会期中取材をご希望の方は下記までご連絡ください。

 大阪市立東洋陶磁美術館

 電話:06-6223-0055 ファックス:06-6223-0057 ホームページ:http://www.moco.or.jp別ウィンドウで開く

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