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報道発表資料 第十四回「三好達治賞」受賞者が決定しました

2019年2月15日

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問合せ先:経済戦略局文化部文化課(06-6469-5170)

平成31年2月15日 14時発表

 大阪市は、第十四回「三好達治賞」の作品を公募し(平成30年8月27日付け報道発表済み)、全国から寄せられた作品208点を対象に選考委員会を開催し、受賞者を決定しました。受賞者は上手宰(かみておさむ)氏と服部誕(はっとりはじめ)氏の2名です。

 なお、平成31年3月22日(金曜日)13時30分より大阪市中央公会堂において贈呈式を開催します。

1.第十四回「三好達治賞」受賞者及び受賞作品(著者50音順)

上手 宰氏(『しおり紐のしまい方』/版木舎)
上手宰氏
略歴

1948年、東京都新宿区生まれ。千葉大学文理学部哲学科卒業。1971年詩人会議に入会。1975年松下育男(まつしたいくお)、三橋聰(みつはしさとし)らと同人誌『グッドバイ』創刊。同誌退会後1977年に同人誌『冊』を創刊、編集人として現在に至る。詩人会議、日本現代詩人会会員。千葉県千葉市在住、70歳。

代表作

『空もまたひとつの部屋』(1975年/青磁社)
『星の火事』(1979年/版木舎)
『追伸』(1988年/青磁社)
『夢の続き』(2004年/ジャンクション・ハーベスト)
『香る日』(2013年/ジャンクション・ハーベスト)

受賞歴

1976年 第10回 詩人会議新人賞評論部門(初期「荒地」の思想について)
1980年 第8回 壺井繁治賞(星の火事/版木舎)

受賞の言葉

 日本を代表する詩人の名を冠した賞を受け光栄に存じます。もっぱら日常を手がかりに詩を書いてきました。湧き上がる不思議を解明するのではなく、より純粋な不思議に磨き上げたいと願っています。また歳をとるほどに生きてあることの幸せを少しでも書き残せればと思うようになりました。賞の名に恥じぬ作品を目指して精進して参ります。選考委員の皆様、ありがとうございました。また家族と詩友たちに深く感謝します。

服部 誕氏 (『三日月をけずる』/書肆山田)
服部誕氏
略歴

1952年、兵庫県芦屋市に生まれる。大学卒業後、広告会社に勤務。30代に2冊の詩集を上梓したが、その後は詩作を中断したまま、2011年に定年を迎える。退職後、詩作を再開し、『おおきな一枚の布』(2016年)、『右から二番目のキャベツ』(2017年)、『三日月をけずる』(2018年、いずれも書肆山田)を上梓。大阪府箕面市在住、67歳。

代表作
『首飴その他の詩篇』(1986年/編集工房ノア)
『空を飛ぶ男からきいたという話と十八の詩篇』(1992年/編集工房ノア)
『おおきな一枚の布』(2016年/書肆山田)
『右から二番目のキャベツ』(2017年/書肆山田)
受賞歴
なし
受賞の言葉

 詩作再開後はずっと、改行された散文という、不思議な書法を用いて詩を書いてきた。日常と非日常との僅かなスキマに潜りこんで、そこに顕(あら)われる景色を截(き)り取るためには、散文という日常のコトバを、改行という非日常の形式に乗せることが、相応しいと思えたからだ。一度も関西から離れることのなかった私が、生まれ育った芦屋を題材とした本詩集で、大阪の生んだ大詩人三好達治の名を冠した賞をいただく縁(えにし)は感慨深く、遅れてきた走者を選ばれた選考委員に厚くお礼を申し上げたい。これからも書いてゆきます。

(注1)受賞詩集(2作品とも)の一部は、文藝春秋社「文學界」5月号に掲載されます。

(注2)過去の受賞作品については、こちらをご覧ください。

2.第十四回「三好達治賞」選考委員会

日時
平成31年2月7日(木曜日)14時から16時まで
場所
大阪市役所 地下1階第5共通会議室
選考委員
以倉 紘平(委員長)、池井 昌樹、岩阪 恵子、高橋 順子
選考結果(著者50音順)
  • 受賞者:上手 宰氏
  • 受賞作品:『しおり紐のしまい方』/版木舎
  • 選考理由:

 『しおり紐のしまい方』は種々の<あなた>との対話の物語である。心の奥深くに棲む憧れの人、もう一人の自己、妻や家族、自然、神様、危うい時代等との対話を通して、人生や生活に対する作者の優しい愛の歌が聞こえてくる。愛することへの強い静かな意志。柔らかな心。ユーモアがあって、謙譲で、詩とは、元来こういう豊かな、魅力に富んだものであったかと改めて認識させられる。序詞「詩集」、「貴婦人」等、幾たびも読みたくなる傑作である。

  • 受賞者:服部 誕氏
  • 受賞作品:『三日月をけずる』/書肆山田
  • 選考理由:

  『三日月をけずる』は、難解な現代詩の流行に抗して、散文のエキスを生かし、詩を正確に書こうとする試みの大切な成果と思う。散文的詩行の最終に訪れる詩的飛躍。特に母親を追悼した「大空高く凧上げて」以下の冒頭3篇と掉尾(ちょうび)のタイトルポエムは、誰のこころにも棲む日本のかなしい母親像を普遍の域にまで高めた傑作と思う。<これでぐっすり眠れるわ 重畳(ちょうじょう)重畳(ちょうじょう)>といった関西弁も効果を上げている。地味だが底光りのする詩集である。

最終候補詩集(著者50音順・敬称略)
  • 『洋裁師の恋』/岡島 弘子/思潮社
  • 『しおり紐のしまい方』/上手 宰/版木舎
  • 『虫を飼い慣らす男の告白』/新延 拳/思潮社
  • 『三日月をけずる』/服部 誕/書肆山田

注)なお、平成30年9月1日から12月1日の間で行った作品募集には、全国から208点が寄せられました。

3.第十四回「三好達治賞」贈呈式

日時
平成31年3月22日(金曜日) 13時30分から15時まで
場所
大阪市中央公会堂小集会室 (大阪市北区中之島1丁目1番27号
取材について
  • 取材の受付は当日13時より会場受付で行います。受付にて名刺を提供いただくか、受付簿への記入をお願いします。
  • 取材中は必ず自社腕章、社員証(記者証)、または「市政記者カード」のいずれかを見やすいところに着用してください。腕章等を着用しない方の入室はお断りすることがあります。
  • カメラ取材は、職員の指示する所定の位置でお願いします。
  • 取材中は贈呈式の進行を妨げないよう、職員の指示、誘導にしたがっていただくなどご協力をお願いします。

三好達治について

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