報道発表資料 腸管出血性大腸菌感染症の集団感染事例について
2022年12月19日
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問合せ先:健康局大阪市保健所感染症対策課(06-6647-0950)
令和4年12月19日 14時発表
大阪市平野区内の保育施設において、腸管出血性大腸菌(O[オー]157)による感染症が発生し、令和4年12月16日(金曜日)に集団感染事例と判断しましたので、お知らせします。
1 集団発生事例の概要
令和4年11月30日(水曜日)、他市より、腸管出血性大腸菌感染症(O157・VT1VT2)の患者が通所する平野区内のある保育施設の調査依頼を受け、大阪市が施設調査と二次感染予防の指導を行いました。有症状者への受診勧奨と接触者の検便を実施したところ、令和4年12月18日(日曜日)時点で12名の感染が判明しています。
2 患者情報
発生届受理日:令和4年11月30日(水曜日)1名、12月10日(土曜日)1名、12月15日(木曜日)2名、12月16日(金曜日)7名、12月17日(土曜日)1名
- 感染症名:腸管出血性大腸菌感染症(O157・VT1VT2)
- 年齢:0歳~2歳の園児11名および40歳代の職員1名の合計12名
- 症状:患者(有症状)11名 令和4年11月16日~12月12日発症 <主な症状>下痢、発熱、嘔吐、血便等
無症状病原体保菌者 1名 - 現在の状態:重症者・入院患者はいません。
3 施設情報
4 大阪市の対応
令和4年11月30日(水曜日)及び12月1日(木曜日)に当該保育施設へ聞き取り調査を実施し、二次感染を防止するための手洗いの励行、消毒等について指導しました。
その後、当該保育施設内で、新たに1名の患者発生と複数名の有症状者がいるとの情報があり、12月10日(土曜日)より調査を進め、当該保育施設の有症状者の受診勧奨と患者の接触者の検便を実施しました。医療機関受診者や接触者検便においてさらに10名の感染が判明し、その患者に対する疫学調査及び患者の接触者に対する健康調査と検便、並びに施設に対する感染拡大防止の指導を実施しました。
当該保育施設においては、令和4年12月18日(日曜日)に園児の保護者に対して説明会を行っております。
引き続き、当該保育施設での消毒等の実施状況や有症状者の健康状態等を把握し、関係者への注意喚起と二次感染予防の徹底等、対策を継続します。
5 腸管出血性大腸菌感染症と予防策
腸管出血性大腸菌感染症とは、腸管出血性大腸菌がベロ毒素(VT)という強い毒素を産生し、腸管を傷つけることで発症します。その結果、腹痛、水溶性下痢、嘔吐、血便などの症状が出ます。また、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などを発症して重症化することもあります。
汚染された食品による経口感染や、感染者の便を介して感染します。予防のために、食前・トイレの後などは、石けんと流水で十分な手洗いを行い、調理器具の消毒・殺菌を確実に行いましょう。また、肉製品の調理の際には、中心部まで十分加熱しましょう。
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