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サンパウロ市出張報告詳細(2014年8月)

2023年4月10日

ページ番号:287497

8月25日(月曜日)9時から10時 サンパウロ市副市長表敬訪問

サンパウロ市役所6階会議室において、ナジア・カンペオン副市長を表敬訪問しました。 

冒頭、カンペオン副市長より、「市、市会、姉妹都市協会からなる代表団のサンパウロ市訪問を心より歓迎する。サンパウロ市が現在抱える様々な都市課題、とりわけ都市計画、固形廃棄物処理等について、大阪の経験から学びたい」と挨拶されました。

さらに、「サンパウロ市は現在改革期にあり、治水、水害対策、交通、住宅、保健、教育など様々な課題に取り組んでおり、新都市マスタープランの導入により、市民の移動をより快適にし、都市内のバランスを調整し、市民の生活水準を高めたい」との抱負を力強く語られるとともに、大阪との都市間協力について、「自分の任期中に是非大阪を訪問し、具体化の可能性を吟味したい」と述べられました。田中副市長は、セミナー開催、記念事業開催への協力に対する謝意を述べるとともに、これまでの両市の姉妹都市交流において姉妹都市協会をはじめ、市民の果たしてきた役割が大きいことに言及し、今後とも両市の絆が市民レベル、行政レベルでますます深まることを期待する」と挨拶しました。また、カンペオン副市長の来阪を心より歓迎する旨を伝えました。

表敬、意見交換

 表敬、意見交換

田中副市長とカンペオン副市長

 田中副市長とカンペオン副市長

表敬訪問後の記念撮影

 表敬訪問後の記念撮影

サンパウロ市役所

 サンパウロ市役所

8月25日(月曜日)10時30分から11時30分 サンパウロ市環境局との意見交換会

サンパウロ市環境局からは、リカルド・ブランダン・フィゲイレド次長、ルイス・エドワード・パレス・ダマスケノ部長ほか4名が出席し、意見交換を行いました。

冒頭、フィゲイレド次長よりサンパウロ市の環境政策について説明がありました。その内容は、(1)廃棄物処理、分別について、市民の環境教育に重点を置く(2)市内103の市立公園を整備し、イベント、芸術等の啓蒙に活用する(3)河川敷を公園として整備し、増水時の緩衝地(リニアパーク)として活用する(4)緑化推進(100万トンの植樹を計画、20万トンを既に実施)(5)先日策定されたサンパウロ市戦略都市計画指導条例により、基金で土地を買収し、新規に公園・広場を160箇所設置予定(6)南部に農園地帯を開発し、持続可能な有機栽培を計画などです。田中副市長は、「大阪市環境局は、早い時期から公害対策をメインに取り組んでおり、その後、生活環境を豊かにする取り組みへ移行した。最近はごみ処理をいかに効率的に行うか、エネルギー環境問題を主体に取り組んでいる。大阪は、河川、水路に恵まれる水都として、河川敷の整備も行っていることから、この面でも有益な情報交換ができると考える」と述べました。その後、環境教育の拠点となる公園整備、小学校での環境教育、廃棄物処理の今後のあり方等について具体的な意見交換を行いました。

田中副市長とフィゲイレド環境局次長

 田中副市長とフィゲイレド環境局次長

意見交換

 意見交換

8月25日(月曜日)14時から15時 サンパウロ市会議員および都市計画局との意見交換会

2014年5月に大阪市を訪問し、田中副市長と意見交換をしたジョゼ・ポリセ・ネット市会議員(都市計画担当)とサンパウロ市において新都市マスタープランの作成を担当したジゼリ・メンドーサ氏が出席し、公共交通機関を中心としたまちづくりについて意見交換を行いました。

ポリセ・ネット議員は、「大阪を視察した際、鉄道駅周辺に様々な都市機能が立地しており感銘を受けた。行政としてこれらをどのように誘導してきたのか、また地域との合意形成の方策について教えてほしい」との要望があり、(1)大阪の容積率制度(2)都市計画制度を活用し、民間の開発を誘導する形で実現した大阪駅周辺の開発事例(3)地域住民への説明に関する諸手続等について説明し、今後とも情報連携していくことで合意しました。

都市計画局との意見交換会

 都市計画局との意見交換会

8月25日(月曜日)15時00分から18時 姉妹都市提携45周年記念セミナー及びネットワーキング

サンパウロ市役所講堂において、「経済戦略」「都市計画」「環境」をテーマとする姉妹都市提携45周年記念セミナーを開催しました。行政・民間の関係者や企業、姉妹都市交流にかかわる市民団体等で150名の会場がほぼ満席となりました。

田中副市長による主催者挨拶の後、サンパウロ市国際局のフレデリコ・アシス氏は「サンパウロ市が新都市マスタープランを導入するこの時期に、都市計画、環境の分野で優れた経験を有する大阪の取組みについて学び、意見交換する意義は大きい」と挨拶しました。また、ジョゼ・ポリセ・ネット議員が、今回のセミナー開催に対する謝意を表し、「大阪の皆さんもブラジル人の問題に明るく取り組む姿勢から学んでほしい」と挨拶されました。また、石田靖博ジェトロ・サンパウロ事務所所長より姉妹都市提携45周年に対する祝辞を頂きました。

セミナーでは、サンパウロ市都市計画局を代表してジゼリ・メンドーサ氏が「新都市マスタープラン」について発表し、続いて、井上経済戦略局長が「特区制度を活用した経済戦略」、辰巳都市計画局都市計画課長が「都市再生にむけた取組み」、蓑田環境局施設部長が「環境先進都市としての取組み」について発表を行いました。時間が足りなくなるほど盛りだくさんの内容で、セミナー終了後は、サンパウロ市主催のコーヒーネットワーキングでの質疑応答となりました。セミナーの様子は地元日系紙にも大きく掲載されました。

田中副市長挨拶

 田中副市長挨拶

セミナーの様子

 セミナーの様子

8月25日(月曜日)19時30分から22時 在サンパウロ日本国総領事との意見交換会

今回のセミナーでは各種行事出席やセミナーでの集客など多大なご協力を頂いている在サンパウロ日本国総領事館の福嶌教輝総領事を表敬訪問しました。冒頭田中副市長から今回の代表団受入れに対するご協力についてのお礼を述べ、総領事からは現地のビジネス状況等についてご説明を頂くなど和やかなムードで意見交換会を行いました。

総領事との意見交換会

 総領事との意見交換会

8月26日(火曜日)8時30分から9時15分 ニッケイ新聞社、サンパウロ新聞社による取材

ホテルにおいて、サンパウロ市に本社を置く日刊紙2紙、ニッケイ新聞とサンパウロ新聞の取材を受けました。今回の訪問目的について、田中副市長は、「姉妹都市提携45周年を祝うとともに、都市計画、廃棄物処理技術などサンパウロ市の関心が高い分野についての意見交換、セミナー開催を通じ、今後の両市の互恵的友好関係を一層促進すること」と説明しました。また、前日のサンパウロ市役所訪問の印象を問われ、「サンパウロ市の職員は、若く、プレゼンテーション力も高く、まじめでバイタリティがあると感じた」と応じました。また、今後の行政レベルの協力関係について、「大阪のやり方をサンパウロ市に押し売りはしたくない」としつつ、都市計画、廃棄物処理のみならず河川の洪水対策など他の分野に関しても、大阪の技術やノウハウを提供できるかもしれない」と話しました。井上経済戦略局長は、民間活力を利用した大阪の観光戦略について紹介するとともに、大阪の食、伝統文化などを大阪ブランドとして日系ブラジル人をはじめ多くの方々に発信していきたいと語りました。

 

新聞社取材

 新聞社取材

8月26日(火曜日)11時から14時 サンパウロ市立オオサカシ小学校における記念行事

サンパウロ市立オオサカシ小学校の名前は、1969年のサンパウロ市と大阪市との姉妹都市提携に由来します。生徒数は1172名。15の教室と講堂、運動場、読書室からなり、市内中心部からはバスで1時間半ほどの郊外に位置します。同校は、1982年に大阪市立田辺小学校と姉妹校提携をしており、今回の訪問に際しては、同じ阿倍野区の大阪市立工芸高校映像デザイン科の学生の協力を得て作成した田辺小学校の児童の日常を紹介するビデオレターを持参しました。

ルチアナ・ニーナ・ジ・フィゲイレド校長の出迎えを受け、校内に入ると、廊下や階段の至る所に児童の描いた日本のアニメなどの手作りの飾りつけが施されていました。全校生徒が集まる講堂では、日本とブラジルの国旗のパネルをしつらえた壇上に、フィゲイレド校長、ポッサーニサンパウロ市教育部長、田中副市長、床田議長、吉川大阪・サンパウロ姉妹都市協会会長が並び、校長の歓迎挨拶の後、両国の国家斉唱、代表団挨拶、記念品の贈呈式が行われました。その後、田辺小学校のビデオレターとちょうど一週間前に友好親善公演のためサンパウロ市を訪問した大阪ジュニアバンドとオオサカシ小学校の児童の交流の様子がスライドで上映されました。最後に児童による歌の発表の後、大阪市の花パンジーの植花セレモニーを行いました。田中副市長は児童と一緒にプランターに種を撒き、「ポルトガル語で(アモール・ペルフェイト:完全な愛)と呼ばれるパンジーが2都市間の友愛の象徴となるように」と挨拶しました。

田中副市長挨拶

 田中副市長挨拶

児童による歌の歓迎

 児童による歌の歓迎

田辺小学校ビデオレター

 田辺小学校ビデオレター

パンジー植花セレモニー

 パンジー植花セレモニー

8月26日(火曜日)16時から17時 ブラジル日本商工会議所における進出企業との意見交換会

平田事務局長より、ブラジル日本商工会議所の活動紹介を頂いた後、大阪に縁のあるブラジル進出企業の方々との意見交換を行いました。村上パナソニック社長(副会頭)、上野クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル社長(副会頭)、桒山ダイキン・マッケイ・エアコンディショニング・ブラジル副社長、辻長瀬産業ブラジル(ナガセ・ド・ブラジル)社長が出席し、ブラジルのビジネス環境について、労働コスト上昇、インフラ未整備等の課題や、消費者人口が若いことによる市場としての魅力など、実地経験にもとづく貴重なお話を拝聴することができました。

ブラジル日本商工会議所商工会議所プレゼンテーション

ブラジル日本商工会議所プレゼンテーション

8月26日(火曜日)19時から22時 大阪・サンパウロ姉妹都市協会主催姉妹都市提携45周年記念レセプション

大阪・サンパウロ姉妹都市協会が「ビュッフェ・コロニアル」で開催した45周年記念レセプションに出席しました。

吉川秀隆会長(タカラベルモント代表取締役兼社長)の主催者挨拶に続き、田中副市長は、姉妹都市関係において市民レベルの交流の果たしている役割に言及し、サンパウロ、大阪の両姉妹都市協会に謝意を表しました。サンパウロ市からは、ジョゼ・ポリセ・ネット議員が代表挨拶を行い、福嶌総領事からは、「サンパウロ市はブラジルの大阪と言える。エネルギッシュでオープンな面など両市には様々な共通点がある。更なる友好関係の発展を期待する」との祝辞を頂きました。高木ラウルサンパウロ・大阪姉妹都市委員会委員長の乾杯の発声の後、日系団体や行政、企業の代表者ら約60人が和やかな雰囲気の中で両市の友好を祝いました。

レセプションでは、両市の姉妹都市協会が実施しているスピーチコンテストにおいて受賞し、サンパウロから大阪に派遣された2名、大阪からサンパウロに派遣された1名、計3名の派遣生が、両市の友好の架け橋となるべくお互いの言語で今後の抱負を発表しました。また、大阪の観光DVDを上映し、現在の大阪の魅力をPRしました。

高木ラウル委員長による乾杯

 高木ラウル委員長による乾杯

大阪の魅力をPR

 大阪の魅力をPR

8月27日(水曜日)10時分から11時 イビラプエラ公園内日本人慰霊碑参拝及び日本館視察

在伯大阪なにわ会の山本副会長、在伯和歌山県人会連合会の木原会長のご案内で、イビラプエラ公園内のブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑を訪問し、献花並びに参拝を行いました。この慰霊碑は、故国日本を常に想いながらブラジルの土と化した多くの日本移民先駆者の霊を祀るもので、ブラジル日系移民の心情的拠点となっているとのことでした。

その後、同公園内にある日本館を視察し、日本の文化、芸能などに関する展示を見学しました。

ブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑

 ブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑

8月27日(水曜日)10時から11時 ジェトロ・サンパウロ事務所訪問

ジェトロ・サンパウロ事務所を訪問し、ブラジル経済・ビジネス環境について井上次長よりお話を伺いました。人件費の高騰、強い労働者の権利、労働訴訟のリスク、複雑・煩雑で重い税負担、インフラの不備など、自由で効率的なビジネスを阻害する所謂ブラジルコストといった負の側面はあるものの、現在の日本企業の進出動向について、「資源・食料以外の分野で拡大している。ペトロブラス需要の取り込みに向け、造船業界の進出が見られる。拡大する富裕層、中間層を見据えたサービス、医療・医薬・日用品、雑貨、食品等の分野の事業展開が見込まれる」とのお話を頂きました。現在日系ブラジル進出企業数は約450社とのことで、ダイソーなど進出成功の具体事例についてもご紹介頂きました。

 

ジェトロサンパウロ事務所訪問

 ジェトロサンパウロ事務所訪問

8月27日(水曜日)11時30分から13時 在伯大阪なにわ会との意見交換会

在伯大阪なにわ会館を訪れ、会員の方々との親睦を深めました。冒頭、下平尾哲男会長より、同会の概要、活動内容についてのご紹介を頂きました。「在伯大阪なにわ会は、1965年に結成され、来年設立50周年を迎える。文化事業や慈善事業、就学制度、研修制度などの育英事業等を通して、日本文化の普及促進に努めてきたが、創設時の目的を知る会員も少なくなってきており、この交流を機に、大阪の方々との縁を強化し、会が将来にわたり発展することを希望する」との挨拶を頂きました。大阪の観光DVDを上映し、現在の大阪の姿をご覧いただきました。

在伯大阪なにわ会との意見交換会

 在伯大阪なにわ会との意見交換会

8月27日(水曜日)13時30分から15時 ブラジル日本移民資料館及び大阪橋視察

在伯大阪なにわ会山本副会長のご案内で、1978年の移民70周年を記念して日伯文化協会ビル内に開設したブラジル日本移民資料館を訪問し、1908年の笠戸丸から始まった日本人移民のブラジルにおける生活、社会背景等についての展示を視察しました。パネルや模型を使い、コーヒー農場における過酷な生活の様子、工夫により生み出された生活用具、農業面での社会的貢献を経て徐々に日本移民に対する信頼が醸成された背景、戦後の混乱、現在のブラジルにおける日系社会の貢献など、日本人移民の軌跡が年代準に紹介されており、大阪との姉妹都市交流の担い手である日系人のルーツについて深く知ることができました。続いて、リベルダージ地区(東洋人街)の大阪橋を訪ねました。同橋は、欄干に1971年に大阪市からサンパウロ市に寄贈した「大阪橋」の銘板が埋め込まれており、サンパウロ市民にとって大阪市との姉妹都市関係の象徴となっているというお話でした。

大阪橋の銘板

 大阪橋の銘板

8月27日(水曜日)16時30分から17時30分 サンパウロ市国際局担当者との意見交換

急遽サンパウロ市国際局より連絡を受け、担当者レベルの意見交換会を開催しました。

今回の都市計画局、環境局との意見交換、記念セミナー開催を受けて、サンパウロ市から年度内に都市計画、環境の担当職員を大阪に派遣し、今後の両都市の間の協力関係を具体化したいとの申し出を受けました。本市として協力を惜しまない旨を回答しました。

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大阪市 経済戦略局立地交流推進部国際担当都市間交流担当

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