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大阪・メルボルン姉妹都市提携40周年記念事業 大阪市代表団のメルボルン市訪問について(報告)(2018年12月)

2023年6月13日

ページ番号:461739

 平成30年12月16日(日曜日)から12月19日(水曜日)までの4日間、大阪・メルボルン姉妹都市40周年を記念して、大阪市長が大阪市会代表団とともにオーストラリア連邦メルボルン市を訪問しました。

 訪問中には、平成30年5月就任の新メルボルン市長への表敬訪問、意見交換を通じて、今後の連携促進を図り、更なる連携強化のため「世界で最も住みやすい姉妹都市の共同宣言」を行いました。

 また、「世界で最も住みやすい都市2018」のランキングにおいて上位にある両市の住みやすさや、都市魅力のビジョンや取組み等を、フォーラムの開催により共有するとともに、大阪プロモーションセミナーを実施し、広く大阪の魅力を伝えました。併せて、平成30年3月のメルボルン市代表団来阪の際に締結した姉妹ストリート協定に基づく連携促進のため、記念銘板の設置セレモニーに参加するとともに、スワンストンストリートの歩行者優先の空間化等の取組について現地視察を行いました。

 さらに、本訪問の機会を捉えて、本市がライフサイエンス分野の発展のために友好関係の構築を進めている、先進的な医療技術を持つメルボルン病院と大阪市立大学医学部における認知症医療に関するMOUの締結や、BPCビジネスミッション団を帯同しての医療分野における産学連携の取り組みの視察等を通じて、今後の更なる連携強化・経済交流を図りました。また、カジノ等のギャンブル依存症対策についてのビクトリア州専門機関との意見交換やIR(統合型リゾート)施設への視察訪問により先進事例を学びました。

※行程の一部に、公益財団法人大阪観光局、大阪市立大学及び企業(観光事業者、エリアマネジメント団体、ビジネスミッション団)が同行

出張成果まとめ

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主な日程(市長)

主な日程

日(曜日)

時間

行程等

12月16日(日曜日)

11時00分

大阪 発                  (機内泊)

12月17日(月曜日)

8時15分

13時30分

18時30分

メルボルン 着

在メルボルン日本総領事との意見交換会

メルボルン市主催 姉妹都提携40周年記念夕食会

                               (メルボルン泊)

12月18日(火曜日)

9時00分

10時00分

10時15分

14時00分

19時30分

メルボルン市長表敬訪問

姉妹ストリート提携記念セレモニー

行政視察(スワンストンストリート等)

姉妹都市40周年記念フォーラム・セミナー

メルボルン 発                      (機内泊)

12月19日(水曜日)

8時45分

大阪 着

(参考)大阪市代表団の全体日程

大阪市代表団の全体日程

日(曜日)

時間

行程等

12月16日(日曜日)

19時00分

大阪 発                 (機内泊)

12月17日(月曜日)

11時55分

13時30分

18時30分

メルボルン 着

在メルボルン日本国総領事との意見交換会

メルボルン市主催姉妹都市提携40周年記念夕食会

                   (メルボルン泊)

12月18日(火曜日)

9時00分

10時00分

10時15分

14時00分

16時30分

18時30分

メルボルン市長表敬訪問

姉妹ストリート提携記念セレモニー

行政視察(スワンストンストリート等)

姉妹都市40周年記念フォーラム・セミナー

ビクトリア州政府表敬訪問

大阪市・市会主催 ネットワーキングレセプション 

                    (メルボルン泊)

12月19日(水曜日)

9時30分

  ↓

10時00分

15時00分

16時30分

23時10分

ロイヤルメルボルン病院と大阪市立大学医学部との

連携協定締結の立会

行政視察(ロイヤルメルボルン病院等)

ビクトリア州責任あるギャンブリング財団との意見交換

行政視察(統合型リゾート)

メルボルン 発                      (機内泊)

12月20日(木曜日)

11時40分

大阪 着

日程詳細

12月17日(月曜日)

在メルボルン日本国総領事との意見交換会

〔時間〕13時30分から15時30分

〔場所〕在メルボルン日本国総領事公邸

〔主面談者〕松永 一義 総領事

〔概要・目的〕

観光分野、ビジネス分野等の本市とメルボルン市の交流状況、今後の都市交流の推進について意見交換し、両市の更なる関係強化、交流促進につなげる。

※大阪市立大学同行

〔内容〕

  • 今後の大阪とメルボルンの交流(姉妹ストリート連携、医療分野)や、メルボルンでのビジネスの可能性(日本食など)等について、意見交換を行った。
在メルボルン総領事館との意見交換

【まとめ】

大阪・メルボルンの更なる関係強化や、日本国際博覧会開催に向けた姉妹都市としての絆の強さを活用したPR活動など、総領事館へ協力をお願いした。

メルボルン市主催 姉妹都市提携40周年記念夕食会

〔時間〕18時30分から20時30分

〔場所〕ザ・パビリオン(アート・センター・メルボルン)

〔参加者〕

サリー・キャップ メルボルン市長、行政関係者、本田圭佑選手(メルボルンビクトリーFC)、日系企業、医療・ライフサイエンス分野の機関・企業等 約110名

〔概要・目的〕

今回の大阪からの訪問者全員が参加し、メルボルン側参加者との交流を行うことで、産官学一体となって両市の関係強化、交流促進につなげる。

※公益財団法人大阪観光局、大阪市立大学及び企業(観光事業者、エリアマネジメント団体、ビジネスミッション団)が同行

〔内容〕

  • オーストラリア先住民アボリジニの長老アントニー・ダイアン・カー氏からオーストラリアの歴史・文化が語られた後、姉妹都市40周年を記念する夕食会が開催された。これまでの大阪・メルボルンの交流の積み重ねを再認識し、更に親睦を深めることができた。
  • キャップ市長より、大阪とメルボルンの姉妹都市としての絆の強さや、新たな連携(姉妹ストリート協定・医療連携協定など)が述べられ、メルボルンへの訪問歓迎を意味する鍵型の記念品を授与するセレモニーが行われた。
メルボルン市長と本田選手を挟んで撮影
メルボルン主催夕食会での市長挨拶
鍵型の記念品を授与

【まとめ】

今回の産官学一体となった大阪からの訪問団全員が参加して、幅広い分野でメルボルンとの交流促進を図るとともに、メルボルンで活躍する大阪ゆかりの人物であるメルボルンビクトリーFCの本田選手を激励し、大阪・メルボルンの架け橋として参加者に紹介した。

12月18日(火曜日)

メルボルン市長表敬訪問

〔時間〕9時00分から9時45分

〔場所〕メルボルン市役所

〔主面談者〕サリー・キャップ メルボルン市長

〔概要・目的〕

メルボルン市とのトップ会談を通じて、姉妹都市としての一層の交流促進を図る。

世界で最も住みやすい都市をめざし、更なる連携への共同宣言を行う。

※公益財団法人大阪観光局、大阪市立大学及び企業(観光事業者)が同行

〔内容〕

  • キャップ市長から、メルボルン訪問中の姉妹ストリートセレモニー、姉妹都市40周年記念フォーラム、大阪市立大学とロイヤルメルボルン病院の連携協定締結などの各行事成功への意向が示された後、今回の訪問が2025年日本国際博覧会に向けた大阪・メルボルンの更なる協力関係を期待している旨の発言があった。
  • 吉村市長からは、今回の訪問の趣旨や、代表団受入れに対する謝意を述べ、2025年日本国際博覧会の開催に向け、例えば2023年予定のメルボルン・大阪ダブルハンドヨットレースにおいて、博覧会をPRしていただく等で、姉妹都市としての絆の強さを世界にアピールしたい旨の発言を行った。
メルボルン市長表敬の様子
世界で最も住みやすい姉妹都市の共同宣言
メルボルン市長表敬 記念品授与

【まとめ】

トップ同士で、今回のメルボルン訪問における各行事の意向を確認し、両市の更なる協力関係を確認することができた。

「世界で最も住みやすい都市2018」ランキングで上位にある両市の取組を共有し、更なる連携を促進するため、「世界で最も住みやすい姉妹都市の共同宣言2018」を行った。

姉妹ストリート記念セレモニー・行政視察(スワンストンストリート等の取組)

〔時間〕10時00分から12時00分

〔場所〕スワンストンストリートとバークストリートの交差点

〔主面接者〕サリー・キャップ メルボルン市長、ロン・ジョーンズ シニア開発マネージャー・都市デザイン計画プロジェクトマネージャー

〔概要・目的〕

両市のメインストリートである御堂筋とスワンストンストリートの姉妹ストリート協定締結(2018年3月に大阪において締結)を記念するセレモニーを実施。また、スワンストンストリートの歩行者優先の空間化や小路(レーンウェイ)のにぎわい創出等に関する取組事例について視察し、今後の本市取組に活用する。

※大阪市立大学及び企業(エリアマネジメント団体)が同行

〔内容〕

<姉妹ストリート記念セレモニーについて>

  • 両市長による除幕により、御堂筋を象徴するイチョウと、スワンストンストリートを象徴するプラタナスをあしらった記念銘板のお披露目を行い、姉妹都市としての絆の強さをメルボルン市民へ広くアピールするとともに、姉妹ストリート協定による連携の促進を図った。
姉妹ストリート記念セレモニーの様子1
姉妹ストリート記念セレモニーの様子2
姉妹ストリート記念セレモニー3

<スワンストンストリートについて>

  • 記念銘板を設置した場所は、メルボルンの中心であり、30年前にここから空間再編が始まった。
  • スワンストンストリートは、メルボルンの中でも特別な通りであり、歩行者優先の空間となっている。路面電車(トラム)の路線の3分の2が通過し、自転車の交通量も多い。
  • 通りの店舗が賑わうだけでなく、通りと通りの間には、小路(レーンウェイ)のネットワークができており、カフェなども多くある。散策するのに非常に楽しい空間となっている。
  • 1980年代までは、メルボルン中心地の人口は減っていたが、80年終わり頃に州政府と連携して住宅を誘致した。それまでは、メルボルン中心地には住みたくないというのが一般的だった。
  • 現在、スワンストンストリートをはじめとしたメルボルン中心地は非常に賑わいのある空間となっている。
スワンストンストリート視察の様子1
スワンストンストリート視察の様子2
スワンストンストリート視察の様子3

【まとめ】

姉妹ストリート記念セレモニーの開催により、姉妹ストリート協定に基づく連携促進を図ることができた。併せて、スワンストンストリートにおける歩行者優先の空間化や小路(レーンウェイ)の賑わい創出等に関する取組事例を視察することで、知見を深め、今後の具体的な連携を進めるうえでの礎にすることができた。

姉妹都市提携40周年記念フォーラム・セミナー

〔時間〕14時00分から16時00分(全体開催時間14時00分から16時40分)

〔場所〕メルボルン市役所

〔参加者〕行政・経済関係者、観光関連関係者 全60名

〔概要・目的〕

世界の権威ある調査「世界で最も住みやすい都市2018」のランキングで上位を占めるメルボルン・大阪のビジョン・取組を共有し、両市の都市魅力の更なる向上を図る。また、大阪の魅力を官民一体となって発信し、大阪への投資促進を図る。

※大阪市立大学同行

(主催)大阪市、メルボルン市、公益財団法人大阪観光局

(後援)在メルボルン日本国総領事館、日本貿易振興機構シドニー事務所

〔内容〕

<フォーラムについて>

  • 大阪における再開発(うめきた・ベイエリア)や、メルボルンと協力することができる取組(姉妹ストリート、医療・ヘルスケア関係等)など、魅力あるビジョン・取組を紹介
  1. 挨拶(メルボルン市)
  2. 大阪市長プレゼンテーション「魅力あふれる都市をめざして」
  3. メルボルン市プレゼンテーション「メルボルンの住みやすさについて(成長のための計画)」
  4. 講演:ケビン・ルーイ市議会議員、リンディ・フェザーストン都市計画・都市戦略チームリーダー
  5. 大阪市会副議長プレゼンテーション「大阪の魅力」

<セミナー(大阪プロモーションセミナー)について>

  • 大阪の食文化や、水都、光の饗宴等の取組、市内主要エリア(キタ、ミナミ、阿倍野・天王寺、ベイエリア)等、大阪の観光魅力を紹介
  1. 大阪観光局プレゼンテーション
  2. 大阪観光事業者(USJ・大阪城・海遊館)によるプレゼンテーション
姉妹都市提携40周年記念フォーラム・セミナーの様子1
姉妹都市提携40周年記念フォーラム・セミナーの様子2
姉妹都市提携40周年記念フォーラム・セミナーの様子3

【まとめ】

メルボルンと、魅力ある取組を共有するとともに、現地関係機関・企業等に大阪の観光魅力を発信することができた。

ビクトリア州政府表敬訪問

〔時間〕16時30分から17時15分

〔場所〕ビクトリア州議事堂

〔主面談者〕ギャビン・ジェニングス ビクトリア州特命州務大臣

〔概要・目的〕ビクトリア州政府大臣との会談を通じて、メルボルン市及びビクトリア州との交流促進を図る。

〔内容〕

  • ジェニングス大臣からの歓迎あいさつの後、メルボルン市、ビクトリア州との緊密な関係を確認し、今後の連携、交流について、意見交換を行った。
ビクトリア州政府表敬訪問の様子1
ビクトリア州政府表敬訪問の様子2

【まとめ】

大阪・メルボルンの姉妹都市関係の促進に係る協力依頼や、日本国際博覧会開催に向けたビクトリア州との協力関係、ビクトリア州の方々の博覧会訪問等について、意見交換を行った。

大阪市・大阪市会主催ネットワーキングレセプション

〔時間〕18時30分から20時30分

〔場所〕メルボルン市役所

〔参加者〕

サリー・キャップ メルボルン市長、松永総領事、姉妹都市40周年記念フォーラム・セミナーの参加者、医療・ライフサイエンス分野の機関・企業等   約100名  

〔概要・目的〕

フォーラム・セミナーの参加者をはじめ関係機関等とのネットワークをさらに進めていくための場とする。

※公益財団法人大阪観光局、大阪市立大学及び企業(観光事業者、エリアマネジメント団体、ビジネスミッション団)が同行

〔内容〕

観光関連関係者や、医療関連機関・企業などが集い、ネットワーク及び交流を深めた。

ネットワーキングレセプションの様子 メルボルン市長あいさつ
ネットワーキングレセプションの様子 在メルボルン日本国総領事の乾杯
ネットワーキングレセプションの様子 うどんのデモンストレーション

【まとめ】

フォーラム・セミナーで紹介した大阪の「だし文化」を実際に体験していただくため、「うどん」のデモンストレーション・試食を行うなど、大阪の魅力を更に伝え、ネットワーク及び交流を深めた。

12月19日(水曜日)

ロイヤルメルボルン病院と大阪市立大学医学部との連携協定締結の立会・行政視察(ロイヤルメルボルン病院等)

〔時間〕9時30分から12時30分

〔場所〕ロイヤルメルボルン病院

〔主面談者〕

クリスティン・キルパトリック CEO、パトリシオ・セプルベダ 事業開発ディレクター、エマ・オブライアン 音楽療法マネージャー/上級臨床医

〔概要・目的〕

医療分野の交流促進を図るため、オーストラリアの最先端病院であるロイヤルメルボルン病院と大阪市立大学医学部との連携協定を締結する。また、ロイヤルメルボルン病院等を視察し、研究課題の実用化等の取組を学ぶ。

※大阪市立大学及び企業(ビジネスミッション団)が同行

〔内容〕

〈連結協定締結の立会について〉

  • ロイヤルメルボルン病院と大阪市立大学医学部との認知症医療に係る連携協定締結式に立ち会った。

〈ロイヤルメルボルン病院等の視察について〉

  • 臨床医に、医療技術の商業化の知識を身に付けてもらうため、実際に企業が行っている知財等のケーススタディを実施。選抜者においてスタートアップ企業とのタイアップを予定している。
  • ゲノム研究において、様々なリスクの予見が可能。
  • 音楽療法は、認知症の分野でも有効であり、ストレス軽減や、認知症の進行を抑えることができる。
ロイヤルメルボルン病院と大阪市立大学医学部との連携協定締結
ロイヤルメルボルン病院の取組を学ぶ
ロイヤルメルボルン病院内の視察

【まとめ】

ロイヤルメルボルン病院と大阪市立大学医学部との学術連携の促進により、先進的な取組を医療現場に反映させることが可能となった。また、両市の医療・ヘルスケア関連企業・研究機関の交流を図った。

ビクトリア州責任あるギャンブリング財団との意見交換

〔時間〕15時00分から16時00分

〔場所〕ビクトリア州責任あるギャンブリング財団

〔主面談者〕

ジャネット・ドレ 暫定CEO、 トニー・フィリップス ナレッジ・政策部門長、 ターニャ・フレッチャー 防止策・プログラム部門長

〔概要・目的〕

南半球最大の統合型リゾートを有するビクトリア州におけるギャンブル依存症対策について、ビクトリア州責任あるギャンブリング財団と意見交を行う。

※大阪市立大学が同行

〔内容〕

  • ビクトリア州では、カジノに対し、ギャンブル規制法とカジノ規制法の2つの法律で規制している。
  • 当財団は、ギャンブルにおける危害の防止、処置対策を担当しており、ギャンブルから得られる利益で運営している。
  • 対策は、ギャンブルにおける健常者と依存症の方の2者で分けるのではなく、依存症の症状を重度、中度、軽度の3段階に分けて、それぞれ異なる対策を考える必要がある。
  • 対策は、本人だけでなく家族や知人などにも必要。
  • 支援の方法は、5つ分類している(地域団体によるサポート、電話によるサポート、WEBによるサポート、依存症から立ち直った方によるボランティアサポート、原住民・他言語の方に対するサポート)
  • ギャンブル依存症への注意喚起の広報については、既に依存症である方をはずかしい気持ちにさせ、相談することへの障壁になることもあるため、細かなバランスが必要である。
責任あるギャンブリング財団との意見交換の様子1
責任あるギャンブリング財団との意見交換の様子2

【まとめ】

ビクトリア州の先進的な依存症対策を学び、ギャンブルをする方の年齢や、おかれている状況に応じた、きめ細かな対策・対応が必要であることを理解した。今後取組を参考とした本市ギャンブル依存症対策研究を促進する。

行政視察(統合型リゾート)

〔時間〕16時30分から18時00分

〔場所〕クラウン・メルボルン

〔主面談者〕

ケン・バートン CFO、ソーニャ・バウアー ゼネラルマネージャー、シェーン・トーマス インターナショナルグループ本部長

〔概要・目的〕

南半球最大の統合型リゾートを視察するとともに、地域社会への貢献や課題について意見交換を行う。

※公益財団法人大阪観光局、大阪市立大学及び企業(観光事業者)が同行

〔内容〕

  • クラウンの中心的役割は、従業員の研修、訓練と、責任あるギャンブル対策
  • クラウンは、24年間の実績があり、インフラ、地域社会、社会的ネットワークの一部となっており、政府機関、お客様、地域社会との持続的な関係を保っている。
  • 利益の3分の2を納税しているが、さらに地域社会に利益を返していく取組を実施している。2億ドルを財団に入れ、若者に対する支援など、様々な慈善事業を行っている。
  • カジノ以外のエンターテインメントの施設が非常に充実している。イベントスペース(500席)や、ショールーム、飲食店(70店)、カフェ、映画館、ボーリング場、ゴルフ施設がある。また、ホテルも3つあり、現在マンション建設も進めている。
  • 環境に対する影響についても配慮しており、1か所に施設が集約することによって、廃棄物、エネルギー消費対策も、効果的、効率的に行うことができる。
  • 従業員教育については、クラウン・カレッジ施設があり、ディーラーやレストラン、ホテル等の教育を行っている。正式な研修機関の認定を受けており、従業員に対して公式の認定証が発行できる。20年間で8000人が、他の接客業に移っている。
  • 依存症対策としては、支援センターを24時間体制で開設しており、心理学、牧師支援なども含めて様々な支援を行っている。
  • お客様をギャンブルの危害から守ること、雇用をできるだけ増やすこと、政府機関等に対して様々な利点を与えることが重要と考えている。
IR(統合型リゾート)視察の様子1
IR(統合型リゾート)視察の様子2
IR(統合型リゾート)視察の様子3

【まとめ】

IR施設は、地域社会への貢献を進めているほか、従業員(1万5千人)の接客の研修・訓練を重視し、特にカジノにおいては依存症対策の支援を常に行える体制をとっている。「ビクトリア州責任あるギャンブリング財団」との意見交換の内容と併せて、本市ギャンブル依存症対策研究促進の参考とする。

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