海外出張(サンパウロ市)報告について(2019年8月)
2023年4月10日
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1 出張先
2 出張期間
令和元年8月18日(日曜日)から24日(土曜日)まで
3 出張者
大阪市副市長
- 経済戦略局立地交流推進部長
- 経済戦略局立地交流推進部都市間交流担当課長代理
- 経済戦略局立地交流推進部担当係長
(注)大阪市会代表団、大阪・サンパウロ姉妹都市協会代表団も同行
4 出張概要
令和元年8月18日(日曜日)から8月24日(土曜日)までの7日間、中尾副市長が、大阪・サンパウロ姉妹都市提携50周年を記念し、大阪市会代表団、大阪・サンパウロ姉妹都市協会代表団とともにブラジル連邦共和国のサンパウロ市を訪問しました。
サンパウロ市主催の大阪・サンパウロ市姉妹都市提携50周年記念式典に出席するとともに、桜の木の記念植樹を行い、更なる姉妹都市交流の強化を図る機会としました。
また、ブラジルを代表する漫画作家であるマウリシオ・デ・ソウザ氏より日本に住むブラジル人の子どもたちに向け、本やスタンプを寄贈いただくことができました。
日系コミュニティーにも訪問し、特に会員の高齢化、会員数の減少が課題となっている在伯大阪なにわ会に対し、剣道防具等の寄贈を行うことで同会の担い手獲得に向けた基盤強化を図るとともに、今後とも連携していくことを確認しました。
本市主催の大阪プロモーションセミナー・ネットワーキングレセプションにおいてはイノベーション都市大阪の魅力をPRするとともに、サンパウロを拠点に活動する企業や組織からもプレゼンテーションを行っていただき、在サンパウロの企業等が大阪で活動する契機とすることができました。
なお、サンパウロ市は、姉妹都市50周年を記念し、記念ロゴマークを作成するとともに、サンパウロ市役所等のライトアップを行いました。
5 出張日程
8月18日 (日曜日) | 23時45分 | 関西国際空港発 |
8月19日 (月曜日) | 4時50分 9時05分 17時 | ドバイ着 ドバイ発 サンパウロ(GRU)着 |
8月20日 (火曜日) | 9時45分 10時 11時30分 12時 13時 15時 19時 | 大阪市立田辺小学校絵画展視察 大阪・サンパウロ姉妹都市提携50周年記念式典 日本館視察及び50周年記念植樹式 慰霊碑参拝 ニッケイ新聞社取材 【行政視察①】マウリシオ・デ・ソウザプロダクション訪問 日系コミュニティ有志との意見交換会 |
8月21日 (水曜日) | 10時 10時15分 10時30分 12時15分 14時45分 19時30分 | 日本ブラジル文化社会福祉協会訪問 ブラジル日本都道府県人会連合会訪問 日本移民史料館視察 在伯大阪ナニワ会訪問 ジェトロサンパウロ事務所訪問 在サンパウロ日本国総領事との意見交換会 |
8月22日 (木曜日) | 10時 10時15分 12時45分 14時 18時 | 大阪とサンパウロをつなぐ「大阪スコープ」視察 大阪プロモーションセミナー ネットワーキングレセプション 【行政視察②】サンパウロ市役所イノベーション担当との意見交換及びイノベーション支援施設「FABLAB Galeria Olido」視察 【市会代表団はサンパウロ市議会表敬・表敬後合流】 大阪・サンパウロ姉妹都市協会主催レセプション |
8時23分 (金曜日) | 1時25分 22時55分 | サンパウロ(GRU)発 ドバイ着 |
8月24日 (土曜日) | 3時 17時15分 | ドバイ発 関西国際空港着 |
6 活動内容
8月20日(火曜日)
大阪・サンパウロ姉妹都市提携50周年記念式典
【時間】
9時45分から11時
【場所】
サンパウロ市役所(Viaduto do cha, 15)
【主な出席者】
ブルーノ・コーバス サンパウロ市長、ルイス・アルヴァロサンパウロ市国際交流局長、マウリシオ・デ・ソウザ氏、野口在サンパウロ日本国総領事
【概要】
サンパウロ市役所において大阪・サンパウロ姉妹都市提携50周年記念式典が開催された。1階ホールにおいて大阪市の田辺小学校とサンパウロ市のオオサカシ小学校の児童が描いた絵が展示されており、その視察を行うとともに、式典においては田辺小学校の児童による学校紹介の映像を鑑賞した後、ブラジルを代表する漫画作家であるマウリシオ・デ・ソウザ氏より日本に住むブラジル人の子どもたちに向け、本やスタンプを寄贈いただいた。ブルーノ・コーバス市長は挨拶の中でサンパウロ市が大阪市から受けた行政、民間への好影響に対し謝意を述べられた。
【成果】
両市の交流が行政レベルにとどまらず、絵画交流にみられる姉妹校交流や市民レベルの草の根交流にまで広がっていること、両市が相互に発展していけるよう友好協力関係をさらに深めていくことを確認した。

両市の生徒による絵画展示

マウリシオ・デ・ソウザ氏より本の寄贈を受ける様子

50周年記念式典の様子
日本館視察・慰霊碑参拝及び記念植樹式
【時間】
11時30分から12時30分
【場所】
イビラプエラ公園(Av. Pedro Álvares Cabral)
【主な主席者】
高木ラウル サンパウロ・大阪姉妹都市委員会委員長、ルイス・アルヴァロ サンパウロ市国際交流局長 ほか
【概要】
イビラプエラ公園内の日本館を視察した。桂離宮をモチーフとした日本館玄関前には大阪・サンパウロ姉妹都市提携40周年を記念して大阪・サンパウロ姉妹都市協会が贈呈した「みおつくしの鐘・愛の鐘」が設置され、館内には陶磁器や仏像などが展示されている。
ブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑で献花並びに参拝を行った後、中尾副市長、有本副議長、吉川姉妹都市協会会長、ルイス・アルヴァロサンパウロ市国際交流局長が桜の木の記念植樹を行った。
【成果】
ブラジルにおける日本の情報発信について理解するとともに、50周年記念事業の一環として桜の木の植樹をすることでサンパウロ市との連携を確認することができた。

日本館前で記念撮影する様子

植樹を行う様子
ニッケイ新聞社による取材
【時間】
13時から14時
【場所】
CHURRASCARIA PRAZERES DA CARNE(Rua Pedro de Toledo, 1361- V.Mariana)
【主な出席者】
ニッケイ新聞石川記者、高木ラウルサンパウロ・大阪姉妹都市委員会委員長、花田サンパウロ・大阪姉妹都市委員会副委員長 ほか
【概要】
昼食を取りながら、サンパウロ市に本社を置くニッケイ新聞の石川記者から取材を受けた。姉妹都市交流のあり方や日本における外国籍住民に対する本市の対応等について、質疑応答が行われた。
【成果】
現地の新聞に掲載され、大阪についてアピールすることができた。
マウリシオ・デ・ソウザプロダクション訪問
【時間】
15時から17時
【場所】
マウリシオ・デ・ソウザプロダクション(Rua Warner Von Siemens 111, Prédio 19, Área 01, Lapa de Baixo)
【主な出席者】
マウリシオ・デ・ソウザ氏、沖野リガルド マウリシオ・デ・ソウザ・プロダクションズ・ジャパン取締役 ほか
【概要】
漫画絵本等の寄贈をいただいたマウリシオ・デ・ソウザプロダクションを訪問し、マウリシオ・デ・ソウザ氏と意見交換を行うとともに、漫画・アニメ制作の現場を視察した。同氏は「ブラジルから日本へ行っている家族の子ども達が日本の学校を理解し、友達を作ることで、最終的に国同士が仲良くなることを期待している」と挨拶された。
【成果】
プロダクションが行っている社会貢献活動等の理解を深めるとともに、ポルトガル語冊子の発行等による大阪のプロモーションの可能性について確認することができた。

中尾副市長による挨拶の様子

制作過程の説明を受ける様子
日系コミュニティー有志による意見交換会
【時間】
19時から20時30分
【場所】
Ranho Rio Doce(R. Machado de Assis, 556 – Vila Mariana)
【主な出席者】
石川レナトブラジル日本文化福祉協会会長、山田康夫ブラジル日本都道府県人会連合会会長、野口在サンパウロ日本国総領事、ルイス・アルヴァロサンパウロ市国際交流局長 ほか
【概要】
石川レナト日本ブラジル文化福祉協会会長、山田康夫ブラジル都道府県人会連合会会長など日系コミュニティー有志に加え、野口総領事、ルイス・アルヴァロサンパウロ市国際局長等が出席した意見交換会が行われた。
【成果】
現地情勢等様々な意見交換を行うことができた。
8月21 日(水曜日)
ブラジル日本文化福祉協会、ブラジル日本都道府県人会連合会訪問
【時間】
10時から10時30分
【場所】
文協本部ビル(R. São Joaquim, 381 – Liberdade)
【主な出席者】
石川レナト日本ブラジル文化福祉協会会長、山田康夫ブラジル日本都道府県人会連合会会長 ほか
【概要】
日本ブラジル文化福祉協会(文協)及びブラジル日本都道府県人会連合会(県連)を訪問し、意見交換を行った。県連では山田康夫会長から日本祭りの説明を受けた。
・1998年にブラジル移民90年祭が行われた際、日本文化をブラジル社会に知ってもらうことを目的に小規模な展示から始まった日本祭りが、現在はサンパウロ市、サンパウロ州の公式行事にも認定されるほど大規模なものになっている。
【成果】
日本文化の発信等サンパウロにおける日本人コミュニティーの活動内容について理解を深めることができた。

石川レナト会長と意見交換する様子

山田康夫会長の説明を聞く様子
ブラジル日本移民史料館の視察
【時間】
10時30分から11時30分
【場所】
文協本部ビル(R. São Joaquim, 381 – Liberdade)
【主な参加者】
山下リジア玲子 ブラジル日本移民史料館運営委員会委員長
【概要】
ブラジル日本移民史料館運営委員会委員長の山下リジア玲子氏より史料館の案内と説明を受けた。
- 日本移民史料館は移民70周年の記念に建てられ、時系列で移民の歴史がわかるような展示がされている。
- 1908年から始まった日本からのブラジル移民が最初はコーヒー農園で働き始め、コーヒー価格の暴落等により借金がかさみ、日本に帰ることができなかった。
- 日本人の困窮状況を知った日本政府は1920年代に大規模な土地を購入し、移住地とした。
【成果】
ブラジル日系人のルーツやこれまでの苦難の歴史について理解を深めることができた。

史料館で記念撮影する様子
在伯大阪なにわ会との意見交換会
【時間】
12時15分から14時
【場所】
在伯大阪なにわ会館(Rua Domingos de Morais,1581)
【主な出席者】
下平尾ニルザ会長、松岡副会長、ロドリゴ・マッシ サンパウロ市国際交流局次長 ほか
【概要】
在伯大阪なにわ会を訪れ、意見交換を行った。同会は会員の高齢化、会員数の減少が課題となっており、その課題解決のため、若い世代を取り込む事業を始めている。本年度から開始した剣道教室用に、大阪市職員厚生会剣道部よりいただいた中古の防具等を寄贈した。
その後、なにわ会の歴史及び今年と来年の計画がスライドで紹介された。図書室を増設する計画に対し、中尾副市長、吉川姉妹都市協会会長は、本の寄贈についてできることを行いたい旨応じた。
【成果】
剣道防具等を贈呈することで同会の担い手獲得に向けた基盤強化を図るとともに、今後の連携について確認することができた。

下平尾会長と記念撮影する様子
ジェトロ・サンパウロ事務所訪問
【時間】
14時45分から16時
【場所】
ジェトロサンパウロ事務所(Alameda Santos, 771 Primeiro Andar, Jardim Paulista)
【主な出席者】
大久保所長、二宮次長、古木氏ほか
【概要】
ジェトロ・サンパウロ事務所を訪問し、ブラジル経済・ビジネス環境について説明を聴取し、意見交換を行った。
- サンパウロは南半球の起業の街であり、文化の発信拠点。
- ブラジルは人口で世界第5位。内需が強く、個人消費支出が中国、インドに比べて大きい。ビジネスをする上では大きなポイントとなる。税制、労働訴訟、インフラの不備がリスク要因であり、ブラジルコストと呼ばれている。
- ブラジルのスタートアップについてはITサービスの提供、決済、納税まで行えるシステムの提供や、アグリテックの分野が期待されている。
【成果】
ブラジルのビジネス環境のポテンシャルとスタートアップ企業が社会課題の解決に貢献していることについて理解を深めることができた。

大久保所長の説明を受ける様子
在サンパウロ日本国総領事との意見交換会
【時間】
19時30分から22時
【場所】
在サンパウロ日本国総領事公邸
【主な出席者】
野口泰 在サンパウロ日本国総領事
【概要】
野口泰総領事を表敬訪問した。サンパウロやブラジルの現状等について説明を聴取するとともに、意見交換を行った。
【成果】
ブラジルにおける年金改革の状況等、現状を理解することができた。

野口総領事と意見交換する様子
8月22日(木曜日)
大阪プロモーションセミナー及びネットワーキングレセプション
【時間】
10時から14時
【場所】
ジャパンハウス(Av. Paulista, 52 - Bela Vista)
【参加者数】
約130人
【概要】
ジャパンハウスに設置された大阪スコープを視察した後、大阪プロモーションセミナーを開催した。このセミナーは在サンパウロ企業や大学等に対してイノベーション都市大阪の魅力を伝え、事業展開につなげることを狙いとしたもの。
日本語スピーチコンテスト優勝者等による和太鼓の演奏の後、大阪のプロモーションビデオを放映し、本市に加え、ジェトロ・サンパウロ、プレディクト・ビジョン社、SpNeocios、ADESAMPAからプレゼンテーションが行われた。
【成果】
両市のビジネス魅力やイノベーションの事例紹介を通じ、セミナー参加者の理解を深めることができた。

大阪スコープを視察する様子

挨拶する中尾副市長
サンパウロ市イノベーション・技術局訪問及びファブラボ・ギャレリア・オリド視察
【時間】
14時から17時
【場所】
- イノベーション・技術局(R. Líbero Badaró, 425 Centro Histórico)
- ファブラボ・ギャレリア・オリド(Av. São João, 473 Centro Histórico)
【主な出席者】
ダニエル・アネンベルグ サンパウロ市イノベーション技術局長
【概要】
サンパウロ市イノベーション・技術局を訪問し、アネンベルグ局長から市民サービスの向上とデジタルデバイド解消に向けたサンパウロ市の取組について説明を聴取した。その後、ものづくり工房である「ファブラボ」のうち、市内中心部に立地し映画館等との複合施設内に設置されているファブラボ・ギャレリア・オリドを視察し、利用状況等について説明を聴取した。
【成果】
両市におけるICT活用についての課題を共有し、引き続き両市で情報を交換していくことを確認できた。

イノベーション・技術局での様子

ファブラボ・ギャレリア・オリドでの様子
大阪・サンパウロ姉妹都市協会主催姉妹都市提携50周年記念レセプション
【時間】
18時から21時30分
【場所】
ビュッフェ・コロニアル(Av. Indianópolis, 300 – Indianópolis)
【主な出席者】
高木ラウルサンパウロ・大阪姉妹都市委員会委員長、ロドリゴ・マッシ サンパウロ市国際交流局次長、石川レナト文協会長、山田康夫県連会長、村田俊典ブラジル日本商工会議所会頭、下平尾ニルザ在伯大阪なにわ会会長 ほか
【概要】
大阪・サンパウロ姉妹都市協会が「ビュッフェ・コロニアル」で開催した50周年記念レセプションに出席した。サンパウロ市のロドリコ・マッシ国際交流局次長からは今後とも両市の関係を深めていきたいという市長メッセージが披露され、スピーチコンテスト優勝者からは日本語で感謝のスピーチが行われた。その後中尾副市長と、オオサカシ小学校校長により、互いの生徒が描いた絵画を交換した。
【成果】
両市の交流が行政レベルにとどまらず、絵画交流にみられる姉妹校交流やスピーチコンテスト優勝者等市民レベルの草の根交流にまで広がっていること、両市がさらに友好協力関係を発展させていくことを確認できた。

挨拶する中尾副市長

絵画交換の様子
サンパウロ市庁舎等ライトアップ視察
【時間】
21時30分から22時
【場所】
- サンパウロ市役所(Viaduto do cha, 15)
- イビラプエラ公園(Av. Pedro Álvares Cabral)
【概要】
空港に向かうバスの車中から大阪市旗の色である青と黄色でライトアップされたサンパウロ市役所とイビラプエラ公園にあるバンデイラス記念像を視察した。ライトアップはサンパウロ市役所が本市との姉妹都市提携50周年を記念し、8月20日から22日に行ったもの。ライトアップは他にオクタヴィオ・フリアス・ジ・オリヴェイラ橋及び市立劇場につながる高架橋で行われた。

サンパウロ市役所のライトアップ

バンデイラス記念像のライトアップ
サンパウロ出張報告資料
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