大阪城天守閣復興90周年~市民とともに歩んだ90年~記念事業を始めます
2021年7月16日
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大阪城天守閣は、令和3年8月1日(日曜日)から令和4年11月6日(日曜日)まで、天守閣復興90周年を記念する事業を実施します。
現在の大阪城天守閣は昭和6年(1931年)11月7日に竣工(しゅんこう)し、令和3年11月7日(日曜日)で復興90周年を迎えます。これを機に、これまでの大阪城天守閣の歩みを振り返るとともに、市民の皆様と復興90周年を祝い、来る100周年に向け、新たな第一歩を踏み出したいと思います。
当館の主催事業としては、現時点では令和3年8月に開催する夏の恒例イベント「豊国踊り」を幕開きに、令和3年秋頃に「大阪城の秋まつり」を実施する予定です。また、現在の天守閣は豊臣時代の天守の外観復元をめざして造られたことから、令和3年10月9日(土曜日)から令和3年12月19日(日曜日)に開催予定のテーマ展では、豊臣秀吉とその子秀頼が大坂城主として活躍した「豊臣時代」に焦点を当てます。
さらには主催事業のみならず、大阪城周辺の施設や事業所、市民団体、天守閣復興に携わった企業などにもご協力をいただき、復興90周年のロゴマークを使用した広報やイベント・記念品の共同企画など、多角的な事業展開をめざします。
1.概要
(1)事業名称
大阪城天守閣復興90周年記念事業
(2)実施期間
(3)キャッチコピー
大阪城天守閣復興90周年~市民とともに歩んだ90年~

古写真 大阪城天守閣復興工事
鉄骨組み上げ完了(南東方向より)
(4)開催趣旨
大阪城天守閣は昭和天皇の即位御大典記念事業として、全額大阪市民の寄付金により復興され、昭和6年(1931年)11月7日に開館し、令和3年11月7日で復興90周年を迎えます。
昭和6年(1931年)といえば、満州事変の起きた年で、以降、日本は太平洋戦争への道をまっしぐらに突き進んでいきました。
戦争の激化にともない、大阪城天守閣は、昭和17年(1942年)9月25日に休館となり、やがて陸軍に接収され、昭和20年(1945年)8月15日の終戦を迎えました。この間、大阪城は大阪陸軍造兵廠(ぞうへいしょう)(大阪砲兵工廠(ほうへいこうしょう))に隣接して立地したため、度重なる米軍の空襲にさらされ、伏見櫓(やぐら)・京橋門・京橋口多聞櫓・坤櫓・二番櫓・三番櫓など、いくつもの貴重な歴史的建造物が焼失しましたが、復興天守閣については、幸い被災を免れました。
戦後、大阪城天守閣は米軍(GHQ)に接収されたものの、昭和23年(1948年)8月25日に大阪市へ返還され、翌年7月20日には一般公開が再開されました。
以来、大阪城天守閣は、1.豊臣時代歴史資料、2.大阪郷土資料、3.武器・武具参考資料、4.城郭参考資料の4つの分野で、資料の収集・調査・研究に努め、今日まで多くの特別展・テーマ展を開催しました。また、昭和30年(1955年)12月28日に「博物館相当施設」、平成8年(1996年)12月6日には国宝・重要文化財等の「公開承認施設」に指定されました。
平成7年(1995年)から平成9年(1997年)にかけて実施した「平成の大改修」では、お色直し、耐震補強工事とともに、鉄筋コンクリート製建造物の延命工事も行い、面目を一新するとともに、平成9年(1997年)9月3日には優れた近代建築として評価され、国土の歴史的景観に寄与する建造物との事由で、国の登録文化財ともなりました。
このように、大阪城天守閣は建物自体も、博物館施設としても、高い評価を得て、こんにちに至っています。
昨年来のコロナ禍で、大阪城天守閣も休館を余儀なくされるなど、厳しい状況が続いておりますが、復興90周年を迎えるこの機会に、幾多の苦難を乗り越えてきた大阪城天守閣の歴史を振り返るとともに、コロナ関連の暗い話題が続く中だからこそ、多くの方々と復興90周年をともに祝い、明るい話題を提供して、復興100周年に向け、新たな第一歩を踏み出したいと思います。
2.ロゴマーク
復興90周年を記念し、ロゴマークを作成しました。
大阪城天守閣を象徴する銅板瓦の緑青色(ろくしょういろ)、壁飾や鯱(しゃちほこ)の金色、卒寿(90歳)の祝いの色・紫色をイメージカラーとして、天守閣の外観を描いたものです。

3.各種事業
(1)大阪城天守閣実施事業・イベント
リアル宝探し 赤絵から逃げ出した虎を探せ
(2)協力企業・団体実施事業・イベント
夏休み特別ワークショップ 楽しく学ぼう!大阪城
「水の都大阪」大阪水上バスアクアライナーから見る大阪城の歴史ツアー
主催:大阪水上バス株式会社
日程:令和3年秋頃開始予定
事業についての注意事項
- 一部、先行して開始となる事業があります。
- この他にも、複数の事業について準備を進めています。
- 新型コロナウイルス感染症拡大状況により、中止又は内容が変更になる場合があります。
(3)事業の募集
天守閣復興90周年記念事業の趣旨に賛同し、一緒に盛りあげてくださる参加事業を募集します。参加の特典として、事業名称やキャッチコピー、ロゴマークを使用した活動の実施や広報を行うことができます。
参加にあたっては事前に申請いただき、許可を受けることが必要となります。応募要項や申請方法等の詳細は、復興90周年の下記「4.特設WEBサイト」にてご案内します。申請は令和3年7月28日(水曜日)より受け付けます。4.特設WEBサイト
天守閣復興90周年に関する情報を集約して掲載します。
(1)運用開始日時
(2)URL
https://www.osakacastle.net/90/
(注)運用開始日時以降にご覧いただけます。
(注)ホームページ「大阪城天守閣」とホームページ「大阪城公園」のサイトトップ画面に特設WEBサイトのバナーを掲載します。

特設webサイト
二次元コード
5.のぼりの掲出
(1)掲出開始日
(2)サイズ・数

のぼり (イメージ)
6.記念グッズの販売
大阪城天守閣は、復興に際し二つの命題が課せられました。構造や意匠は豊臣期大坂城にこだわり、当時の図面がない中でも、絵画資料や文献をもとに桃山時代の特徴をできる限り再現するとした一方で、関東大震災の影響が色濃く残る時代を背景に、建造物としては地震や火災に強い堅牢さを追求し「現代科学と技術の粋」を集めて建築するとしたのです。これらの相反する命題をみごと両立させ、大阪城天守閣という形にしたのは、当時の設計者や技術者たちの心意気です。そうした彼らの願いと高度な技術があったからこそ、太平洋戦争でたびたび米軍の激しい空襲にさらされ、伏見櫓(やぐら)や京橋口多聞櫓など多くの木造建造物が焼失するなか、復興天守閣については被災することなく戦火を潜り抜け、本年無事に90周年を迎えることができました。
今回は期間限定で、天守閣復興に携わった人々の情熱を感じていただけるような記念グッズを販売します。
販売期間

登閣符・記念符
(イメージ)

「登閣符」入り復興90周年セット
(イメージ)
(1)「登閣符」
豊臣秀吉の書状から「大坂」「城」の文字を採用しました。中央の印は天守閣大屋根の「桐紋鬼板(きりもんおにいた)」の絵柄です。
「登閣符」は、大阪城天守閣1階ミュージアムショップでの限定販売となりますので、登閣の文字通り、天守閣にご入館された方のみお買い求めいただけます。
【販売価格】
1枚300円(税込)
【販売場所】
大阪城天守閣1階ミュージアムショップ(店頭販売)
(注)ご入館に際し、大阪城天守閣の入館料がかかります。
詳細は大阪城天守閣ホームページ(開館時間・入館料)をご覧ください。
(2)「登閣符」入り復興90周年記念セット
【セット内容】
- 「登閣符」
- 昭和6年の天守閣観覧券(原寸大複製)
- 古川重春氏作成 大阪城天守閣新築設計図 正面矩計図(かなばかりず)/側面矩計図(縮小複製)
- 専用台紙
【販売価格】
1冊1,200円(税込)
【販売数】
初回生産2,000冊(おひとり様10冊までとさせていただきます)
(注)販売期間中に初回生産分が完売した場合の再販売については未定です。
【販売場所】
大阪城天守閣1階ミュージアムショップ
(注)ご入館に際し、大阪城天守閣の入館料がかかります。
詳細は大阪城天守閣ホームページ(開館時間・入館料)をご覧ください。
(3)「記念符」
豊臣秀吉の書状から「大坂」「城」の文字を採用しました。中央の印は天守閣最上層外壁の「伏虎(ふくこ)」の絵柄です。
「記念符」は、遠方にお住いの方にもご購入いただけるよう、JR大阪城公園駅直結の複合施設JO-TERRACE OSAKA(ジョーテラスオオサカ)にある公式ショップと大阪城オンラインショップで販売します。
(4)「記念符」入り復興90周年記念セット
【セット内容】
- 「記念符」
- 昭和6年の天守閣観覧券(原寸大複製)
- 古川重春氏作成 大阪城天守閣新築設計図 正面矩計図(かなばかりず)/側面矩計図(縮小複製)
- 専用台紙
【販売価格】
1冊1,200円(税込)
【販売数】
初回生産1,000冊(おひとり様10冊までとさせていただきます)
(注)販売期間中に初回生産分が完売した場合の再販売については未定です。
【販売場所】
JO-TERRACE OSAKA公式ショップ、大阪城オンラインショップ
記念グッズについての注意事項
- (1)「登閣符」と(2)「登閣符」入り復興90周年記念セットは、大阪城オンラインショップでの取り扱いはありません。
- 「登閣符」と「記念符」の形状はお寺の「御朱印」にならったものですが、納経や参拝の証となる「御朱印」とは異なり、宗教的・信仰的要素をもつものではありません。
- 筆耕は行いません。
問合せ先
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