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飲食物などから感染する病気

2023年12月27日

ページ番号:5075

生水、生の食品の飲食は避けましょう

海外には日本より衛生状態の悪い国も多く、生水や生の食品が病原体や寄生虫に汚染されていることもあります。また生活様式に馴染みのない旅行者はストレスが多く、病気に対する抵抗力が弱くなることもあります。

安全のためにも、生水や氷入りの飲料、生の魚、肉、野菜などを口にしないようにしましょう。たとえ、水道の水でも安心して飲めるとは限りません。十分に加熱された水や食品を衛生的な場所で飲食するようにしましょう。

コレラ

主な症状

典型例では、大量の水様性下痢で発症し、下痢に続いて嘔吐が出現します。大量の水分と電解質の喪失により、特有の症状(コレラ顔貌、コメのとぎ汁様便、乏尿、嗄声、痙攣)が現れることがあります。通常、発熱や腹痛は伴いません。

軽度の場合は、軟便や1日数回の下痢でとどまることが多いです。

感染経路

・コレラ患者や保菌者の排泄物(便、吐物)で汚染された水や食物(主に魚介類)などの経口感染
・まれにヒトからヒトへの直接接触感染

治療

・適切な体液・電解質管理

・抗菌薬投与は有病期間や菌排出期間を短縮します

細菌性赤痢

主な症状

全身の倦怠感、悪寒を伴う急激な発熱、水様性下痢が出現します。発熱は1日から2日続き、腹痛やしぶり便、膿粘血便などの赤痢症状が見られます。近年では、重症例は少なく、数回の下痢や軽度の発熱で経過する事例が多いです。

感染経路

・患者や保菌者の便、それらに汚染された手指、水、食物による経口感染

・ヒトからヒトへの直接接触感染

治療

対症療法と抗菌薬療法

腸チフス・パラチフス

主な症状

腸チフスとパラチフスの臨床症状や重症度はほとんど同じです。

発熱、比較的徐脈、バラ疹、脾腫が主要な初期症状です。病初期に下痢症状は見られないと言われていたが、最近では半数程度に下痢症状が認められます。重症例では、意識障害や難聴、腸出血、腸穿孔などが見られます。

感染経路

患者や保菌者の便で汚染された水や食物の経口感染

治療

抗菌薬の投与

A型肝炎

主な症状

発熱、倦怠感、食欲不振、嘔吐などの消化器症状が見られます。また、典型的な症例では、黄疸や肝腫大、膿色尿、灰白質便などを認めます。

感染経路

・汚染された食品や水を介した経口感染

・性的接触による直接接触感染

治療

原則として、急性期は入院して安静を保ちます。重症化、劇症化した場合は、血漿交換や肝移植など症状に応じた治療を行います。

感染予防方法

・患者や保菌者の便や吐物で汚染されたトイレ等の消毒

・排便後や食事前の手洗いの励行

・生水や加熱処理しない食物の摂取を避ける

・ワクチン接種(A型肝炎)

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このページの作成者・問合せ先

大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課感染症グループ

住所:〒545-0051 大阪市阿倍野区旭町1丁目2番7-1000号(あべのメディックス11階)

電話:06-6647-0656

ファックス:06-6647-1029

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