エボラ出血熱について
2023年12月25日
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エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症で、日本では一類感染症に分類されています。
アフリカでは1976年から2019年3月時点までで30回を超えるエボラ出血熱の集団発生が報告されてきました。
直近では、2022年9月20日にウガンダ共和国において集団発生の報告がありましたが、2023年1月11日、最後の患者の発生から42日間、新たな患者の報告がないことを受け、同国保健省は、エボラ出血熱の終息を宣言しました。日本では、現在まで発生はありません。
最新の情報は厚生労働省検疫所のホームページでご確認ください。
どうやって感染するの?
症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、唾液、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染されたもの(注射針など)に触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。
流行地では、エボラウイルスに感染した野生動物(オオコウモリ、サル、ウシ科の動物等)やその死体、及び
その生肉(ブッシュミート)に触れることで感染します。
なお、WHO(世界保健機関)は、流行地でエボラ出血熱に感染するリスクが高い集団を、
・医療従事者
・患者の家族・近親者
・埋葬時の儀式の一環として遺体に直接触れる参列者
としています。
エボラ出血熱は、咳やくしゃみを介してヒトからヒトに感染するインフルエンザ等の疾患とは異なり、簡単にヒトからヒトに伝播する病気ではありません。病気に関する知識を持ち、しっかりした対策を行うことで感染を防ぐことができます。
どんな症状?
エボラウイルスに感染すると、2~21日(通常は7~10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状が現れ、それに続いて、嘔吐、下痢、発疹が出現します。さらに症状が増悪すると吐血、下血等出血傾向や意識障害が出現します。
予防方法は?
渡航前の注意点
- 流行地域への、不要不急の渡航は避けましょう。
- やむを得ず渡航する場合は、渡航前にFORTH(厚生労働省検疫所)や海外安全ホームページ(外務省)等で現地の流行状況等、最新情報を確認しましょう。
発生国滞在中の注意点
- 野生動物及びその死体には直接触れないようにし、それらの肉を生で食べないようにしましょう。
- 感染したコウモリとの接触を防ぐため、流行地域の洞窟には入らないようにしましょう。
- 患者(感染者)の体液及び患者(感染者)が触れた可能性のあるものには直接触れないようにしましょう。
帰国後の注意点
- 体調の変化に注意しましょう。エボラ出血熱を疑う症状については、上記のどんな症状?をご確認ください。
- 1か月以内に発生国への渡航歴があり、かつ発熱などの症状がみられた方は、万一の場合を考えて、最寄りの医療機関を受診することは控え、大阪市保健所感染症対策課(電話:06-6647-0656)にご連絡ください。
また、夜間・休日は健康局宿日直センター(06-6647-0802)にご連絡ください。
もっと詳しい情報が必要な方へ
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大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課感染症グループ
住所:〒545-0051 大阪市阿倍野区旭町1丁目2番7-1000号(あべのメディックス11階)
電話:06-6647-0656
ファックス:06-6647-1029