従来ワクチン(武田社ワクチン〈ノババックス〉を除く)の効果と副反応
2023年9月25日
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接種の効果と副反応のリスクの両方をご理解いただいた上で接種を受けるかどうかお考えください。


大阪市で接種可能なワクチンについて
令和5年9月20日以降は、全年齢で初回・追加接種にオミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチンを使用します。従来ワクチンによる接種は終了しております。
【1・2回目接種】
1回目と2回目では、同一のワクチンを接種する必要があります。
ただし、下記のような場合に限り、1回目と異なるワクチンを2回目に接種すること(交互接種)は可能です。
•1回目のワクチン接種後に重篤な副反応が生じたこと等により、医師が医学的見地から、2回目に同一のワクチンを接種することが困難であると判断した場合
•国内のワクチン流通の減少や接種を受ける方の転居等により、1回目と2回目で同一のワクチンを接種することが困難な場合
交互接種の場合、1回目と2回目の接種の間隔は、27日以上の間隔をおくこととされています。
5~11歳に使用するワクチンについてはこちらをご覧ください。
ファイザー社 | |
---|---|
対象年齢 | 12歳以上 |
接種間隔/回数 | 3週間の間隔で2回(※1) |
1回投与量 | 0.3ml |
用法 | 筋肉注射 |
接種間隔について
(※1)接種後3週間を超えた場合は、できるだけ速やかに2回目の接種を受けてください。
※アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、令和4年9月30日をもって接種を終了しております。
※モデルナ社の従来ワクチンは、令和5年2月11日をもって接種終了しております。
※令和5年8月7日からファイザー社オミクロン株(BA.1及びBA.4-5)対応2価ワクチンが初回接種に接種可能となりました。初回接種に用いるワクチンは2価ワクチンを基本とします。
【3・4回目接種】
※従来ワクチンによる3・4回目接種は、令和5年3月31日をもって終了しております。
オミクロン株対応ワクチンについては、「オミクロン株対応ワクチン(12歳以上用)の効果と副反応」のページをご覧ください。

ファイザー社ワクチン(コミナティ筋注)について
ワクチンの開発に当たって、国内外での臨床試験(治験)で接種後に生じた様々な事象(症状、疾病など)の件数や頻度は、薬事審査の際に審査され、添付文書などに記載されています。
参考:厚生労働省 ファイザー社の新型コロナワクチンについて
添付文書
CC(クリエイティブコモンズ)ライセンス
におけるCC-BY4.0
で提供いたします。
- オープンデータを探す大阪市オープンデータポータルサイト
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)
- PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。

モデルナ社ワクチン(スパイクバックス筋注 〔旧販売名:COVID-19 ワクチンモデルナ筋注〕)について
※モデルナ社の従来ワクチンは、令和5年2月11日をもって接種を終了しております。
ワクチンの開発に当たって、国内外での臨床試験(治験)で接種後に生じた様々な事象(症状、疾病など)の件数や頻度は、薬事審査の際に審査され、添付文書などに記載されています。
参考:厚生労働省 モデルナ社の新型コロナワクチンについて
添付文書
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アストラゼネカ社ワクチン(バキスゼブリア筋注)について
※アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、令和4年9月30日をもって接種を終了しております。


ワクチンの効果
オミクロン株に対する1・2回目接種による発症予防効果は、デルタ株と比較して低下するものの、3回目接種により回復することが示唆されています。入院予防効果も、デルタ株と比較すると一定程度の低下はありますが、発症予防効果よりも保たれており、3回目接種で回復することが報告されています。
また、オミクロン株流行下において、60歳以上の方に対する4回目接種により、死亡予防効果が得られるという報告や、重症化予防効果は、少なくとも接種から6週間経過しても3回目接種と比較して大きく低下せず維持されていたという報告があり、重症化リスクの高い方への効果が期待されています。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A

mRNAワクチン(ファイザー社・モデルナ社)の効果
ウイルスのタンパク質をつくるもとになる情報の一部を注射します。それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。
※モデルナ社の従来ワクチンは、令和5年2月11日をもって接種を終了しております。
【1・2回目接種】
いずれのワクチンも、薬事承認前に、海外で発症予防効果を確認するための臨床試験が実施されており、ファイザー社のワクチンでは約95%、モデルナ社のワクチンでは約94%の発症予防効果が確認されています。
下記の表によると、性別では大きな違いはなく、また年齢別でも高齢者を含めいずれの世代も軒並み90%以上と極めて高い予防効果を示しています。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A コラム "感染症専門医が解説! 分かってきたワクチンの効果と副反応"
感染予防効果 | 発症予防効果 | |
---|---|---|
男性 | 91% | 88% |
女性 | 93% | 96% |
16~39歳 | 94% | 99% |
40~69歳 | 90% | 90% |
70歳以上 | 95% | 98% |
基礎疾患なし | 91% | 93% |
基礎疾患1~2つ | 95% | 95% |
基礎疾患3つ以上 | 86% | 89% |
肥満 | 95% | 98% |
2型糖尿病 | 91% | 91% |
高血圧 | 93% | 95% |
出典:厚生労働省新型コロナワクチンQ&A 感染症専門医が解説!分かってきたワクチンの効果と副反応
【3・4回目接種】
※従来ワクチンによる3・4回目接種は、令和5年3月31日をもって終了しております。
オミクロン株対応ワクチンについては、「オミクロン株対応ワクチン(12歳以上用)の効果と副反応」のページをご覧ください。


ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社)の効果
※アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、令和4年9月30日をもって接種を終了しております。


副反応
※モデルナ社の従来ワクチンは、令和5年2月11日をもって接種を終了しております。
【1・2回目接種】
発現割合 | ファイザー社 | モデルナ社 |
---|---|---|
50%以上 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛 |
10~50% | 筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れ | 関節痛、悪寒、吐き気・嘔吐、リンパ節症、発熱、接種部位の痛み、発赤・紅斑 |
1~10% | 吐き気、嘔吐 | 接種7日目以降の接種部位の痛みや腫れ、紅斑 |
いずれのワクチンも
- 接種直後よりも翌日に痛みを感じる方が多いです。
- これらの症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
- 疲労や関節痛、発熱など、1回目より2回目の方が頻度が高くなる症状もあります。
- 接種後すぐにアナフィラキシーや血管迷走神経反射が起こる可能性があります。
副反応の頻度の違いを重視するよりもいずれかのワクチンを接種できる時に接種することをお勧めします。これらの副反応は接種後2日くらいまでにはほとんどの人で消失します。
5~11歳接種(ファイザー社ワクチン)の副反応についてはこちらをご覧ください。
【3回目接種】
従来ワクチン(1価)において、海外の臨床試験の結果では、ファイザー社のワクチン及びモデルナ社のワクチンいずれの場合も、2回目の接種後と比較して副反応の発現傾向は概ね同様であると確認されていますが、リンパ節の腫れなどについては、初回(1回目・2回目)接種時と比較して、発現割合が高い傾向にあります。
※従来ワクチンによる3回目接種は、令和5年3月31日をもって終了しております。
発現割合 | ファイザー社 | モデルナ社 |
---|---|---|
50%以上 | 接種部位の痛み、疲労 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 |
10~50% | 頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛 | 筋肉痛、関節痛、悪寒、リンパ節症 |
1~10% | 38度以上の発熱、接種部位の腫れ、発赤、リンパ節症(※) | 38度以上の発熱、接種部位の腫れ・硬結、紅斑・発赤 |
(注)モデルナ社のワクチンは、1・2回目は100㎍、3回目は50㎍接種している。
(※)ファイザー社のワクチンのリンパ節症は、接種後1か月以内のデータを記載。
【4回目接種】
※従来ワクチンによる4回目接種は、令和5年3月31日をもって終了しております。
報告割合 | ファイザー社またはモデルナ社 |
---|---|
50%以上 | 疼痛 |
10~50% | 倦怠感、筋肉痛、頭痛、硬結・腫脹 |
1~10% | 関節痛、37.5度以上の発熱、リンパ節腫脹、紅斑・発赤、知覚障害、アレルギー反応 |
(※)対象:274人(ファイザー社:154人、モデルナ社:120人)
- 接種直後よりも翌日に痛みを感じている方が多いです。
- これらの症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
参考:コミナティ筋注(1価:起源株)添付文書・スパイクバックス®筋注(1価:起源株)添付文書より
独立行政法人医薬品医療機器総合機構 特例承認に係る報告書より
厚生労働省リーフレット
・ 「追加(3回目)接種に使用するワクチンについてのお知らせ(65歳以上の方へ)」
・ 「4回目接種のお知らせ(60歳以上の方や、基礎疾患を有する方へ)」
厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A

アレルギー反応について
他のワクチンや注射薬で、(重症でなくとも)すぐにアレルギー反応を起こしたことがある時は、新型コロナワクチンを接種すべきか、かかりつけの医師に相談してください。
日本で承認されているポリエチレングリコールを含むワクチンは、ファイザー社の新型コロナワクチンとモデルナ社の新型コロナワクチンです。ポリエチレングリコールとの交差反応性が懸念されているポリソルベートを含んでいる既に承認されたワクチンは、アストラゼネカ社の新型コロナワクチンと武田社の新型コロナワクチンのほか、複数存在します(※)。
(※)沈降13 価肺炎球 菌結合型ワクチン(プレベナー13)、インフルエンザ HA ワクチン「第一三共」、組換え沈降 4 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(ガーダシル)、乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン(エンセバック)、5 価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(ロタテック)、不活化ポリオワクチン(イモバックス)など
また、 ポリエチレングリコールは大腸内視鏡検査時に下剤として使用する医薬品をはじめ、様々な医薬品に添加剤として含まれており、ポリソルベートも同様に複数の医薬品に含まれています。なお、ポリエチレングリコール は「マクロゴール」という名称で呼ばれることもあります。
参考:日本薬剤師会「薬剤師から一般の方々に向けた新型コロナウイルスワクチンに関するFAQ」

心筋炎・心膜炎について
ファイザー社ワクチンとモデルナ社ワクチン接種後、頻度としてはごく稀ですが、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告がなされています。
ファイザー社ワクチンとモデルナ社ワクチン接種後に、高齢者よりも思春期や若年成人に、女性よりも男性に、より多くの事例が報告されています。3回目接種後の心筋炎・心膜炎疑いの全体の報告頻度は、2回目と同様、若い方、特に男性で高かったものの、2回目よりも低い傾向となっています。4回目接種は、製造販売業者からの副反応疑い事例報告について専門家評価を行った結果、心筋炎や心膜炎と評価された事例は、ファイザー社のワクチンのみ心筋炎が2件となっています。
ワクチン接種後4日程度の間に胸の痛みや動悸、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診して、ワクチンを接種したことを伝えてください。
注意)10代及び20代男性で、モデルナ社ワクチンを1回目に接種をしたものの、2回目にファイザー社ワクチンの接種(交互接種)をされる場合、2回目の接種は1回目の接種から27日以上の間隔をおくこととされていますので接種間隔にご注意ください。その他詳しくは、下記の参考ページ、リーフレットをご覧ください。
参考:大阪市ホームページ 「新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について」
厚生労働省リーフレット 「10代・20代の男性と保護者の方へのお知らせ」

血小板減少症を伴う血栓症・毛細血管漏出症候群等について
ごく稀ではあるものの、アストラゼネカ社ワクチン接種後に、血小板減少症を伴う血栓症(※1)毛細血管漏出症候群(※2)ギラン・バレー症候群などの脱髄疾患(※3)を発症した例が、海外で報告されています。接種後に次のような症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。
(※1)持続する激しい頭痛、目のかすみ、息切れ、錯乱、けいれん、胸の痛み、足のむくみや痛み、持続する腹痛、接種部位以外の内出血(あざ)などの症状。なお、これらの症状のほとんどは接種後28日以内に起きることが多く、また、2回目の接種後よりも1回目の接種後に起きることが多いといわれています。
(※2)手足のむくみ、低血圧などの症状
(※3)手足の力が入りにくいなどの運動障害、しびれなどの感覚障害、排尿・排便障害、目のかすみなどの視力障害
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A ワクチン接種後の血栓症について

ギラン・バレー症候群について
ごく稀ではあるものの、mRNAワクチン(ファイザー社・モデルナ社)及びアストラゼネカ社ワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後、ギラン・バレー症候群が疑われる症状(両側の手や足に力が入らない、歩行時につまずく、階段を昇れない、物がつかみづらい、手足の感覚が鈍くなる、顔の筋肉がまひする、食べ物が飲み込みにくい、呼吸が苦しい)があらわれた場合には、すぐに医師などに相談してください。

接種日以降に副反応があらわれたとき
大阪府新型コロナウイルスワクチンに関する専門相談窓口
電話番号: 050-3613-9605
相談受付時間:7時から22時まで(土日・祝日も実施)
聴覚に障がいのある方をはじめ、電話でのご相談が難しい方は以下の番号までFAXにてご相談ください。
大阪府新型コロナワクチン専門相談窓口 FAX番号:06-4400-9419
相談受付時間:7時から22時まで(土日・祝日も実施)

副反応疑い報告の状況について
厚生労働省では、ワクチンの接種後に生じうる副反応を疑う事例について、医師・医療機関の開設者に報告をお願いし、収集しています。 収集した報告について、審議会に報告し、専門家による評価を行います。こうした結果を公表するなどして、安全性に関する情報提供などを行っていきます。
参考:厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)


ワクチン接種を受けることができない方
・体温が37.5℃以上の方
・重い急性疾患にかかっている方
・ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症の既往歴のある方
・上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある方



注意が必要な方
接種会場にて、医師の問診により接種を見合わせることがありますので、以下に該当する場合には接種前に医師に伝えるようにしてください。
・過去に免疫不全の診断を受けた方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方
・過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状が出た方
・過去にけいれんを起こしたことがある方
・ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方
・抗凝固療法を受けている方、血小板減少症または凝固障害のある方(新型コロナワクチンは筋肉内に注射することから、接種後の出血に注意が必要とされています。)

すでに新型コロナウイルスに感染した方について
すでに新型コロナウイルスに感染された方もワクチン接種ができます。
感染してから接種するまでの期間については、1~4回目接種とも感染後、体調が回復して接種を希望する際には、その治療内容や感染からの期間にかかわらずワクチンを接種することができます。モノクローナル抗体や血漿療法による治療を受けた場合も、本人が速やかにワクチン接種を希望する場合には、必ずしも一定期間を空ける必要はありません。
ただし、2回目接種は1回目接種後、各ワクチンの必要な接種間隔をあけていることが前提です。(※交互接種の場合:1回目と2回目の接種間隔は27日以上の間隔をあける必要があります。)また、3回目及び4回目接種は前回の接種日から3か月以上経過している必要があります。


副反応による健康被害が起きた場合の補償について
健康被害が予防接種によるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。
探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先
健康局 大阪市保健所 感染症対策課 ワクチン接種等調整チーム
電話:0570-065670、06-6377-5670(大阪市新型コロナワクチンコールセンター)