地域と行政がつくる安全・安心・快適なまちへ【広報紙「かぜ」12月号】
2022年12月1日
ページ番号:585652
西区役所では安全・安心で快適なまちづくりをめざして、さまざまな取組みをすすめています。
警察の皆さんと犯罪や交通事故が起こりにくくするための取組みや、消防の皆さんと災害に備えて、地域住民が日ごろからの防災・防火意識がもてるような取組みを行い、地域と行政が一体となって多くの区民の命が安全に確保されているまちづくりをすすめています。
今回は警察署長、消防署長、区長の三者で、今後の防犯・防火の取組みについて意見交換会を開催しましたので、その内容の一部をご紹介します。
みんなで一緒に安全・安心して暮らせるまちにしましょう!
区長 歳末に向けて世間もあわただしくなってきました。火事や犯罪、交通事故が少しでも減少することを願っていますが、警察署、消防署の専門的な立場から、それぞれの現状や対策についてお聞きしたいと思っています。
犯罪の現状
区長 それでは、西区における犯罪の状況について、上尾警察署長よろしくお願いします。
警察署長 西区の刑法犯の認知件数は、今年の9月末現在で約900件となっており、前年の同じ時期と比べると約20%増えています。
特に今問題となっているのは特殊詐欺が多発していることです。今年に入り、西区内でもすでに28件、2,000万円以上の被害が出ている状況です。特に多い手口では還付金詐欺で19件発生しており、特殊詐欺の約67%を占めています。
西警察署は引き続き、無人ATMに警察官を配置し、ご高齢の方にお声掛けをして、被害を未然に防止するなどの取組み強化に努めていきます。
また、ひったくり犯罪については、昨年西区での発生はありませんでしたが、今年に入り5件となっています。イヤホンのボリュームは下げて周りの様子に注意が払えるようにする、自転車であればひったくり防止カバーを取り付けるなど、外出の際も十分に気を付けることが大切です。
区長 犯罪件数が増えているというお話でしたが、特に特殊詐欺が急増しており、区役所職員を名乗った還付金詐欺も発生しています。「還付金」「ATM」などの言葉が出てきたら、すぐに電話を切って区役所にお問い合わせいただくか、西警察署に通報していただくことが被害を防ぐ第一歩ですね。
交通事故の現状
区長 交通事故の状況について教えてください。
警察署長 今年は9月末現在239件で、昨年同期比でマイナス39件となっています。事故件数は減少しておりますが、年間を通じて一番多発するのが12月ですので、交通指導・取り締まりの強化を行っていきます。
また、西区は自転車の交通事故の割合が40%超と、他区に比べて多いのが特徴です。道路交通法が改正され、来年から自転車利用者はヘルメット着用が努力義務となります。着用を促すことで、死亡事故を無くしていく取組みもしっかりと行っていきたいと考えております。
区長 自転車を利用する方は車道左側通行などの交通ルールを守り、駐輪する場合は駐輪場など決められた場所に駐輪しなければなりませんね。
警察署からのお願い
区長 私たちとして、犯罪にあわないように注意すべきことがあれば教えてください。
警察署長 ひとつは、「ランニングをしながら」「お散歩しながら」と、日常生活の中で「不審な人がいるな」など気づいたら、警察署に連絡をしていただく「ながら見守り活動」にぜひ、ご協力をお願いします。
もうひとつは、防犯カメラの設置です。これまで、地域や法人等、いろいろなところのご協力で、防犯カメラを設置していただいております。防犯カメラは犯罪の抑止に本当に効果があるので、ぜひ設置場所拡大にご協力をお願いします。
火災の現状
区長 次に、山本消防署長にお聞きします。西区における昨今の火事の状況はどのようなものでしょうか?
消防署長 昨年の火災件数は大阪市で596件ありました。この件数は昭和23年に自治体消防発足以降、最少の件数です。
西区に関しても、昨年は27件、今年は10月末現在で17件と、減少傾向となっています。
主な出火原因
区長 出火原因はどのようなものが多いのですか?
消防署長 火災の主な原因は、1位はたばこ、2位は放火、3位は電気配線類となっています。なお、放火については、昭和51年から42年間大阪市内の出火原因の1位を占めていましたが、平成30年にたばこと逆転しました。
放火が減少した要因としては、地域で防犯カメラの普及が進んだこともありますが、何よりも地域の防火意識の向上や見守りの強化によるものが大きいと考えます。
消防署からのお願い
区長 私たちとして、火事を防ぐためにはどんなことに注意をすればよいのでしょうか?
消防署長 西区では、ここ数年電気関係の火災が増えています。例えば、ガスコンロのように直接炎が出るものであれば、火災に気をつけるという意識がはたらきますが、IHクッキングヒーターは炎が見えないため、安全と過信してしまいます。その結果、てんぷら油を加熱し続けるなど間違った操作をしてしまい、火災をひき起こすことも少なくありません。ぜひとも、電化製品を利用する際は、製品の取扱説明書を必ず確認したうえで使用するようにしてください。
また、住宅火災で亡くなられた方の住宅を見てみますと、半数ぐらいの住宅で、住宅用火災警報器の未設置、あるいは、設置していたにもかかわらず作動していなかったことがわかっています。
警報器が鳴ったことによって、気づきも早くなり、初期消火もできますし、被害は最小限に食いとめられます。また、ご家族だけではなく、ご近所さんに気づいてもらって、事なきを得たということもありますので、ぜひ警報器の設置並びに警報器が作動するかどうかの確認をお願いします。
三位一体となって
区長 警察署長と消防署長のお話を聞いて改めて、日ごろからの防犯・防火・防災意識を持つことが重要だということを感じました。
区役所では、警察署と連携しながら、青色防犯パトロールカーによる巡視などの防犯活動を実施し、また、消防署とは地域の防災訓練など、力をあわせて取り組んでいます。区民が安心して暮らせるまちにすることが共通の願いでもあります。警察署・消防署・区役所が日ごろから連携を密にとり、三位一体となって防犯・防火・防災に取り組んでいくことを改めてお互いに確認することができました。
西警察署長 上尾 弘(かみお ひろし)
- 昭和60年3月 曽根崎警察署配属
- 平成28年3月 阿倍野警察署副署長着任
- 平成31年3月 近畿管区警察局機動通信課長着任
- 令和3年3月 西警察署長着任
西消防署長 山本 博文(やまもと ひろふみ)
- 平成5年4月 東成消防署配属
- 平成27年4月 此花消防署副署長着任
- 平成30年4月 危機管理室課長着任
- 令和4年4月 西消防署長着任
安全・安心のまちへ!歳末警戒実施中!

一人ひとりが防火・防犯の意識を高め、火災や犯罪のない明るい新年を迎えましょう
西警察署
特殊詐欺にご注意!
- 還付金詐欺の電話が多発しています。保険料や医療費の返金があると言われても、ATMでの返金はありません。
- キャッシュカードは誰にも渡さない!暗証番号は教えない!ようにしましょう。
車上ねらい等の被害防止!
- 車を離れる際には、短時間でも「車内はからっぽ」、ドアロックを忘れないようにしましょう。
交通事故にあわないように気をつけて!
- とくに自転車が関係する交通事故が多いので、自転車利用者も交通ルールをしっかり守りましょう。
問合せ
- 電話 06-6583-1234
- ファックス 06-6584-5014
西消防署
たばこにご注意!
- たばこの火は、水に濡らすなど、完全に消火しましょう。
- 布団などの上では、くわえたばこは絶対にやめましょう。
放火にご注意!
- 家のまわりに燃えやすい物を置かないようにするなど、日ごろから、地域みんなで放火をされない環境づくりを心がけましょう。
住宅用火災警報器の点検を!
- 設置から10年を経過した住宅用火災警報器は取り替えましょう。
- 不適切な訪問販売・点検等に注意しましょう。

問合せ
- 電話 06-4393-0119
- ファックス 06-4393-0124
西区役所
安全安心なまちづくりをめざします!
- 青色防犯パトロールカーによる地域安全パトロールを実施し、年末に向けて増加が予想されるひったくりや、特殊詐欺などの「大阪重点犯罪」の抑止・減少に向け、歳末警戒を実施しています。安全・安心なまちづくりのため、ご理解とご協力をお願いします。

問合せ
- 電話 06-6532-9972
- ファックス 06-6538-7318
問合せ
西区役所 地域支援課(防災・防犯)
- 電話 06-6532-9972
- ファックス 06-6538-7318
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