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マララさん17歳 ノーベル平和賞 平成26年12月号

2019年10月1日

ページ番号:290986

金 香百合(きむ かゆり)さん(ホリスティック教育実践研究所所長)

子どもや女性の教育を訴えて受賞

2014年のノーベル平和賞が10月に発表され、パキスタンの女子学生マララ・ユスフザイさん(17歳)が受賞されました。この受賞は子どもや女性の人権擁護に取り組む世界中の人たちに大きな喜びと勇気をくれました。

襲撃されたマララさんが奇跡の回復

マララさんは、11歳の頃からブログに武装勢力タリバーンにおびえながらも登校する日々を仮名でつづり始めました。14歳の頃、米国メディアの取材で「私には教育を受ける権利がある。遊んだり、歌ったり、市場に行ったり、自由に発言したりする権利がある」と語るなどしました。そうした中、2012年10月、下校途中、武装勢力に頭と首を撃たれましたが、英国の病院で治療を受け奇跡的に回復。2013年3月には復学しました。そして同年7月、16歳の誕生日に国連本部で演説しました。

「本とペンが世界を変える」

演説では「テロリストは私たちを銃撃で黙らせようとしたが、私の意思は変わっていない。(略)本とペンを手に取り、全世界の無学、貧困、テロに立ち向かおう。それこそ私たちにとって最も強力な武器だから。1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンが世界を変えられる。教育以外に解決策はない」。また、欧州議会では「国の強さを決めるのは兵士や武器の数ではなく、識字率や教育をうけた人々の多さだ」と語りました。

「声なきすべての子どもへの賞」

ノーベル平和賞の受賞決定会見で「私を愛してくれる親愛なる父母に感謝したい。ありがたいことに父は私の翼を折るのではなく、羽ばたかせてくれ、目標を達成させてくれました。(略)すべての子どもに学校に行ってほしい。(略)自分のことを伝えることで、世界中の子どもたちに自分達の権利のために立ち上がろうと呼びかけたかった。(略)子どもたちには権利があるのです。良質な教育を受ける権利や児童労働から逃れ、人身売買の被害にあわない権利。そして、幸せな人生を過ごす権利があるのです」と語りました。

女性や子どもの権利を認めない背景にあるもの

イスラム武装勢力が女子生徒の通う学校を攻撃するのはイスラム教の聖典コーランの一節を極端に解釈し、女性が外で働いたり教育を受けたりすることを<悪>とみるからです。児童労働、貧困、教育の欠如、紛争、複雑に絡み合うこの4つの要素を考えないといけません。教育の欠如は負のサイクルを加速させるのです。

マララさんの受賞に思う

マララさん受賞のニュースは、日本に住む私たちにとっても、たくさんの示唆を与えてくれます。「子どもの貧困」は日本国内でも深刻化しており、貧困の中で高等教育を受ける機会を失う子どもたちの存在が浮き彫りになっています。マララさんは子どもであり女性です。複合する差別の中を生きながらも、自分のもつ尊厳や生まれながらの権利というものを自覚し、希求する態度や行動は常に前向きで、感謝に満ちています。その主張ゆえに武装勢力に襲われ命を落としかけてもなお、揺らぐことなく、自分と自分につながる世界の子どもや女性への連帯を呼びかける姿を私は尊敬します。いえ、それ以上に驚愕します。すべての人の人権が尊重される世界の実現を願うことが命がけである現実に怒りを感じつつ、マララさんの静かで力強い呼びかけに応答するひとりになりたいと思います。(1月号に続く)

マララさん17歳 ノーベル平和賞 平成26年12月号

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