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子どもの人権~子どもを知る・見る~ 平成27年8月号

2019年10月1日

ページ番号:482582

北野 真由美さん(NPO法人 えんぱわめんと堺 代表理事)

 今、学校へ行くとさまざまな子どもたちがいます。机の上に教科書や体操服、折り紙を散乱させたまま何かを探している子ども。何をしているのかと思い、近寄って様子をうかがうと、今必要としている消しゴムを懸命に探しているのです。目を移すと、授業中に突然立ち上がり、教室の中を立ち歩く子どももいます。目に入ったものが気になって、教室の中を歩き回っているのです。「一体どうしたのだろうか」と思わせるような、一見不思議な行動をとるこんな子どもたちの中に、実は、発達障がいと言われる子どもがいます。このような光景になじみのない人の中には、授業中にふいに立ち上がって教室内を歩き回る様子を聞くと、「学校の指導はどうなっているのか」「家庭でのしつけはどうなっているのか」と疑問を持つ人もいるかもしれません。しかし、発達障がいは、しつけや家庭環境が直接の原因ではなく、先天的な脳の機能上の特徴によって起こるものとされています。そのため、発達障がいの特性を理解せずに「失敗」を叱責し続けると、自身の喪失を引き起こして、かえって学校生活になじめなくなることがあります。たとえば、本人なりに努力していて、それでも失敗してしまったことを「努力が足りない」と叱られ続けると、「自分は駄目なんだ」と思い込んでしまい、できることもできなくなってしまいます。そして、誰にも困っていることに気づかれず、友だちからもわがままな子と誤解されるなど、周囲から理解されないことで孤立することもあります。

 不思議な行動をとる発達障がいの子どもたちも、実際に目の前にして話をすると一人ひとり違った輝きを秘めています。おとなの顔色をうかがって不安げな表情を浮かべていても、私たちが近寄って目を合わすと最高の笑みで返してくれます。周囲のことはお構いなしに目に入ったものに次々と関心が移っていく子どもも、きちんと向き合えば、自分の気持ちや興味のあるものについて、目を輝かせながら話してくれるのです。障がいと言うと、一般には特殊なイメージで受け止められがちですが、私は子どもたちの個性であり、特徴でもあるとみています。(9月号につづく)

子どもの人権~子どもを知る・見る~ 平成27年8月号

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