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子どもの人権~多様な存在を認められる視点を育てるために~ 平成26年9月号

2019年10月1日

ページ番号:482583

北野 真由美さん(NPO法人えんぱわめんと堺 代表理事)

私たち“NPO法人えんぱわめんと堺”は、子どもの人権が尊重された社会にしたいという思いで「人権教育」による参加型研修(ワークショップ)を実施しています。

小学校低学年の子どもたちへのワークショップでは、1学級30~40名に対して複数名のファシリテーターが入って子どもたちの参加を促し、子どもたちの声を聴くように努めます。その際、私たちは、子どもを一人の人格として尊重し、一人ひとりと対等に向き合います。

この年代、8~9歳の子どもたちは、自分や他者との違いに気づき、良いか悪いか、強いか弱いかの優劣をつけたがるようになります。この段階はいじめの萌芽(ほうが)と言っても良いかもしれません。この時こそ、子どもたちにそれぞれの違いがそれぞれの持ち味であることを、おとなが関わることによって理解できるようにすることが大切です。

私たちのワークショップの中からわかりやすい事例を一つ紹介したいと思います。

私たちは、環境との共生と人権を学ぶ「五感から学ぼう」というワークショップを行っています。この中で、さまざまな道具を使って音や色を感じてもらい、子どもたちに言葉で表現してもらう活動があります。感性が豊かな子どもたちはさまざまな発想で表現してくれるのですが、この年代の子どもたちは、その表現についても正解か間違いか、優劣をつけたがるのです。

「五感から学ぼう」の聴覚を使う活動は、音を聞いて、「これは何か?」と問うものではありません。音を聞いて感じたこと、連想したことなどを表現する活動です。

例えば、ビニールをガサガサ鳴らすと多くの子どもたちは「スーパーの袋の音」と答えますが、中には「宇宙人が下りてきた音」と答える子どももいます。すると、「スーパーの袋の音」と答えた子どもたちが、「宇宙人なんかみたことないくせに」「そんなわけないやろ」とその子の自由な発想を間違いであると指摘することがあります。

そこで、おとなの関わりが重要となってくるのです。この時に、おとなが「面白いねぇ」「○○ちゃんにはそう聞こえたんやねぇ」と正誤ではなくそれぞれの自由な発想を認めると、子どもたちもお互いの発想を認め合うことができるようになります。お互いの存在に、良いか悪いか、強いか弱いかという優劣をつけるものではないということを気付かせています。

このように、子ども同士がお互いを認めていけるような場を、おとなたちが提供していく必要があるのではないでしょうか。多様な存在を認めていく視点は、子どもの頃から身についていくのです。

用語説明

ファシリテーター

中立な立場を保ちながら話し合いに介入し、議論をスムーズに調整しながら(相互理解に向けて)場を運営する人

子どもの人権~多様な存在を認められる視点を育てるために~ 平成26年9月号

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