大阪市副市長によるインドネシア共和国とベトナム社会主義共和国の出張について
2020年10月1日
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平成30年9月3日(月曜日)から7日(金曜日)までの5日間、田中副市長が、インドネシア共和国のジャカルタ市とベトナム社会主義共和国のホーチミン市を訪問しました。
インドネシア共和国のジャカルタ市では、近年、成長著しい東南アジア地域と大阪港とのコンテナ貨物を増加をめざし、大阪港の港湾運送事業者、阪神国際港湾株式会社、大阪港埠頭株式会社、公益社団法人大阪港振興協会で一体となったポートセールス団を結成し、同国ジャカルタ市内において「大阪港セミナーinジャカルタ」を開催するとともに、タンジュンプリオク港の港湾管理者及びインドネシア共和国海洋調整省を表敬訪問し、大阪とインドネシア間の貨物の獲得、維持、拡大を図る機会としました。
ベトナム社会主義共和国ホーチミンでは、ホーチミン市人民委員会副委員長を表敬訪問し、平成23年に締結した主要分野における協力関係に関する覚書の更新を行うとともに、平成28年に締結した「ホーチミン市低炭素都市形成の実現に向けたホーチミン市・大阪市の協力関係に関する覚書」に基づき、市長級政策対話を開催し、ホーチミン市の低炭素都市形成の進捗等について意見交換を行いました。
あわせて、大阪港の姉妹港であるサイゴン港の港湾管理者を表敬訪問し、今後、両港の交易拡大と友好関係の促進について確認しました。
主な活動、交流項目
【インドネシア共和国ジャカルタ市】
・タンジュンプリオク港を表敬訪問し、平成29年7月に開催した大阪港開港150年記念式典及びアジア国際港湾会議への参加に対する感謝を伝えるとともに、世界第26位(2017年、609万TEU)の取扱量を誇る同港のコンテナターミナルを視察しました。
・大阪港の港湾運送事業者、阪神国際港湾株式会社、大阪港埠頭株式会社、公益社団法人大阪港振興協会と連携して「大阪港セミナーinジャカルタ」を開催し、大阪港の優位性や施設概要などを紹介しました。
・インドネシア共和国海洋調整省を表敬訪問し、意見交換を通じて、港湾開発、港湾経営、物流についての情報を共有し、インドネシアの港と大阪港との連携を強化し、さらなる交流促進を図りました。
【ベトナム社会主義共和国ホーチミン市】
・ホーチミン市人民委員会副委員長を表敬訪問し、平成23年に締結した主要分野における協力関係に関する覚書の更新を行いました。
・平成28年に締結した「ホーチミン市低炭素都市形成の実現に向けたホーチミン市・大阪市の協力関係に関する覚書」に基づき、市長級政策対話を開催し、ホーチミン市の低炭素都市形成の進捗について意見交換を行いました。
・大阪港の姉妹港であるサイゴン港の港湾管理者を表敬訪問し、平成29年7月に開催した大阪港開港150年記念式典及びアジア国際港湾会議への参加に対する感謝を伝えるとともに、今後の両港の交易拡大と友好関係の促進について確認しました。
主な日程
<9月3日(月曜日)>
10時55分 関西国際空港発 (以下、現地時間)
19時20分 スカルノハッタ国際空港着
(ジャカルタ泊)
<9月4日(火曜日)>
9時30分 タンジュンプリオク港港湾管理者表敬訪問・視察
15時 「大阪港セミナーinジャカルタ」
(ジャカルタ泊)
<9月5日(水曜日)>
9時20分 インドネシア共和国海洋調整省
13時50分 スカルノハッタ空港国際空港発
17時5分 タンソンニャット国際空港着
(ホーチミン泊)
<9月6日(木曜日)>
8時 ホーチミン市人民委員会副委員長への表敬訪問及び覚書の交換
8時30分 市長級政策対話に参加
16時30分 サイゴン港港湾管理者表敬訪問
17時30分 サイゴン港主催歓迎夕食会に参加
(機内泊)
<9月7日(金曜日)>
0時5分 タンソンニャット国際空港発
9時30分 中部国際空港着
10時20分 新大阪着
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日程詳細
9月4日(火曜日)
タンジュンプリオク港港湾管理表敬訪問及び視察
〔時間〕9時00分から11時30分
〔場所〕Indonesia Port Corporation, IPC 本社
〔主面接者〕イマヌディン社長ほか幹部職員
〔概要・目的〕
- タンジュンプリオク港は、ジャカルタ特別州に位置し、インドネシア全体の国際物流のうち約5割の取扱シェアを誇るインドネシア最大の国際商業港湾である。また、昨年7月に大阪で開催した「アジア国際港湾会議」に参加していただいている。
- タンジュンプリオク港は、2017年のコンテナ貨物取扱量は約609万TEU(前年比10.4%増)であり、取扱量では世界で 26番目である。
- タンジュンプリオク港は PELINDO II(別名:Indonesia Port Corporation, IPC)が管理しており、ターミナルは複数の会社によって運営されている。コンテナ貨物取扱量が限界に達しつつあることを受け、現在、2023年の完工を目標としターミナル拡張計画(Newpriok計画)が進められ、2016年8月には年間150万TEUの取扱が可能な新ターミナル(NPCT1)が操業開始している。同ターミナルは全長850mであり、喫水16mの最新鋭の大型船の寄港が可能である。今回は、新ターミナル(NPCT1)を視察した。
※港湾運送事業者、阪神国際港湾株式会社、大阪港埠頭株式会社、財団法人大阪港振興協会同行
〔内容〕
- IPCは港湾オペレーターの他、ディベロッパー、港湾設備、カーターミナル、港湾電力供給など17の子会社を経営し様々なビジネスを行っている。IPCはソフト面及びハード面のインフラを進歩させることにより、世界第一の港湾オペレーターになれるよう努めているとのことであった。
- 両港の発展のために連携していくことを確認した。
〔まとめ〕
- 説明を受けたタンジュンプリオク港のインフラ整備(新ターミナル、沿岸道路)のスピードは非常に早く、重要となる労働力の確保が可能な国であり、現段階では、開発と雇用創出が好循環で回っているのだと感じた。
- 今後さらなる発展が予想されるタンジュンプリオク港とは引き続き連携をはかり、大阪港の港勢拡大に役立てていきたい。
田中副市長とイマヌディン社長
多くの貨物船で混雑するタンジュンプリオク港
新ターミナルと大型船
「大阪港セミナーinジャカルタ」の開催
〔時間〕15時から17時30分
〔場所〕サリ パシフィック ジャカルタ
〔参加者〕インドネシアに進出している日系企業(荷主・物流会社)、船会社、現地外資系企業等、全42社60名
〔概要・目的〕
インドネシアに進出している日系企業(荷主・物流会社)、船会社、現地企業等を対象に、大阪港の魅力をPRし、大阪港で取り扱うインドネシア貨物の獲得、維持、拡大を図る。
〔内容〕
主催:大阪市・阪神国際港湾株式会社・大阪港埠頭株式会社・公益財団法人大阪港振興協会
後援:日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部・ジャカルタジャパンクラブ
- 挨拶(主催者、来賓)
- 大阪市プレゼンテーション「大阪港の概要」
- 山九株式会社プレゼンテーション「山九株式会社の物流事業概要とインドネシアでの取り組み」
- 鴻池運輸株式会社プレゼンテーション「大阪(日本)・インドネシア物流事業案内」
- 株式会社住友倉庫プレゼンテーション「住友倉庫の大阪支店&インドネシア現地法人の事業紹介」

田中副市長の挨拶

IPC社のリズキー・ウィジャヤント副社長の挨拶

情報交換会での風景
9月5日(水曜日)
インドネシア共和国海洋調整省表敬訪問
〔時間〕9時20分から10時20分
〔場所〕インドネシア共和国海洋調整省
〔主面接者〕
マンティ・M・フィールザーシ部長、ルスリ ラヒム部長、ラフマン・ヒダダット部長、ルキヤント副部長
〔概要・目的〕
- 海洋調整省は、運輸省、海洋・漁業省、観光省、エネルギー鉱物資源省を統括する省である。
- 意見交換等を通じて、港湾開発、港湾経営、物流についての情報を共有し、インドネシアの港と大阪港との連携を強化し、さらなる交流促進を図る。
※阪神国際港湾株式会社、大阪港埠頭株式会社、財団法人大阪港振興協会同行
〔内容〕
- 日本とインドネシアは非常に深い関係で、多くのプロジェクトを両国で進めている。大きなプロジェクトとしては、新港のパティンバン港の整備、他にもMRT(鉄道)の整備も進めている。
- インドネシアと大阪港の発展のために連携していくことを確認した。
〔まとめ〕
- 大阪港は、インドネシアとの貿易がこの10年で13%ほど伸びている。今後、連携していくことで、さらに伸びていく可能性がある。
- インドネシア共和国海洋調整省からの出席者は、日本の滞在経験者が多く、4人中3人が日本語で対応してもらえたことに加え、日本の港のことにも精通していたことに感銘を受けた。
- 日本政府がインドネシアへの協力を進める中、大阪港においてもインドネシアとの連携を深め、まずはインドネシア航路を復活させるべく、引き続き、我々にできることを探っていきたい。

集合写真

会談風景
9月6日(木曜日)
主要分野における覚書の更新及び低炭素都市形成にかかる市長級政策対話の開催
〔時間〕8時から13時
〔場所〕レックスホテル Daisy Room他
〔概要・目的〕
両市の都市間協力を引き続き推進するとともに、ホーチミン市の低炭素都市形成を支援する。
〔内容〕
- ホーチミン市人民委員会ウィン・カク・マン副委員長を表敬訪問し、平成23年に締結した経済・水・環境分野等の主要分野における協力関係に関する覚書を更新した。
- 市長級政策対話では、「ホーチミン市気候変動対策実行計画2017年-2020年、2030年までの展望」にかかわり、JCM(二国間クレジット制度)プロジェクトの創出、職員の人材育成や気候変動プログラムなどを、引き続き、都市間協力で進めることを確認した。

田中副市長とウイン・カク・マン副委員長

市長級政策対話の様子
サイゴン港港湾管理者表敬訪問
〔時間〕16時から17時30分
〔場所〕サイゴン港株式会社 本社
〔主面接者〕 サイゴン港株式会社 クォン会長、ジャン社長ほか幹部職員
〔概要・目的〕
大阪港の姉妹港であるサイゴン港の港湾管理者に対しての表敬訪問
〔内容〕
- 大阪港開港150年記念して、平成29年7月に大阪市で開催 した「大阪港開港150年記念式典」、「アジア国際港湾会議」への参加に対するお礼。
- 大阪港とサイゴン港との友好交流を通じて、大阪とベトナム間の貨物の獲得・維持・拡大及び経済交流の活性化を図る。
〔まとめ〕
- 大阪港にとって、経済成長の著しいベトナムの港湾と交流を深めることは、さらなる貿易拡大の可能性が期待できる。
- サイゴン港にとっても、大阪港の港湾管理に関するノウハウを得ることで、港のさらなる発展が期待できるため、今後も姉妹港として継続的に交流を行い、情報共有等を行っていくことを確認した。
サイゴン港主催歓迎夕食会
〔時間〕 17時30分~20時
〔場所〕 ホーチミン市内レストラン
〔主面接者〕 サイゴン港株式会社 クォン会長、ジャン社長ほか幹部職員ほか幹部職員
〔概要・目的〕 副市長のサンゴン港訪問を祝しての歓迎夕食会

サイゴン港港湾湾管理者への表敬訪問
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