救急隊の医療機関搬送について
2023年5月1日
ページ番号:596980
市民の声
当方は内科開業医です。救急隊には当院患者の病院への搬送にてお世話になっております。ただ、救急車への搬入後、実際に出発するまでかなりの時間を要しています。それがなぜなのかについて教えてください。
医療機関から病院への搬送は、医師が必要と認め、依頼しているわけであり、最も重要な搬送業務の一つであると思います。
当方が救急搬送を依頼する場合は下記4点を満たして依頼しております。
1.医師が病院への早急な搬送が必要な状況と判断している状況
2.患者が自力で病院まで行くことが困難または危険な状況
3.搬送先病院が受け入れを承諾している。
4.「転院搬送依頼書」に病名、状態、指示を記載している。
先日も、ある症例の搬送を依頼しましたが、救急車に搬入後、出発までに10分以上停車していました。
救急隊に病名は伝えてあり、できるだけ早く搬送する必要のある症例であることはあきらかです。当院から搬送先医療機関までは救急車であれば5分程度で搬送可能なはずです。見た目が軽症でも、重症の可能性がある症例があることぐらいはわかっておられると思います。
今回に限らず、以前から、搬送先が決まっているにもかかわらず、救急車がなかなか出発しないことが多く、疑問を持っていました。いったい車中で何をされているのでしょうか?当方で何か準備不足があるのであれば、それを教えていただきたいです。
以前から、急ぎの症例で診断名を救急隊に告げているにもかかわらず、現場で患者に一から問診を始める隊員がいたり、理解のでき無い対応をとられることがあります。民家からの搬送と医療機関からの搬送は根本的に異なると思うのですが、いかがでしょうか?
市の考え方
本件に対応した救急隊に聞き取りを実施しましたところ、救急隊到着時、お申出人様の医院では十分な準備を整えていただいていたとのことでした。傷病者様を救急車内に収容した後、バイタルサイン等(血圧、血中酸素飽和度、呼吸数、脈拍数、体温、心電図等)を測定し、大阪府情報収集システム(ORION)へ情報を入力するとともに、事故概要等の聴取を行い、お申出人様からご提供いただいた情報と合わせて、医療機関へそれらを提供し搬送を開始したものです。
お申出人様のご指摘のとおり、医療機関からの転院搬送と一般の方からの救急要請とは全く異なるものです。しかしながら、救急隊から搬送先医療機関へ傷病者の状況を伝達することは消防法令で定められており、医師により医療機関を選定していただいたとしても例外なく行う必要があります。当局におきましては、救急隊の観察結果に基づく傷病者の緊急度・重症度、発症に至った経緯や転院元の医療機関から提供を受けた医療情報などを正確に転院先医療機関へ伝えるよう救急隊に指導しております。
また、バイタルサイン等の測定については、転院搬送中適切に傷病者様の状態を管理し、急変等に備えるためにも不可欠であると考えております。
そのうえで、緊急に専門的な治療を受ける必要がある傷病者様の搬送であるという転院搬送の主旨を遵守し、迅速な対応及び搬送に努めてまいります。
担当部署(電話番号)
消防局 救急部 救急課
(電話番号:06-4393-6627)
対応の種別
説明
受付日
2023年3月9日
回答日
2023年3月23日
公表日
2023年5月1日
注意事項
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