大阪市会だより3月号 令和2年 編集と発行/大阪市会事務局政策調査担当 〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20 ☎6208-8694 FAX 6202-0508 大阪市会ホームページアドレス https://www.city.osaka.lg.jp/shikai/ 各会派の代表質問 2月27日・28日の本会議では、各会派が代表質問を行い、それに対して市長等が答弁しました。 大阪維新の会 佐々木 りえ 議員 不妊に悩む方への支援について Q. 妊娠・出産や不妊に関しての理解を高めるための啓発については、すみやかに実施すべきと考えます。本市の特定不妊治療助成については、対象となる所得制限限度額があまりにも低い水準であるため、早急に見直すべきと考えます。  また、社会全体での理解、意識の一層の向上を図るため、 本市職員が不妊治療を受けるための勤務制度を設けるべきと考えます。これらについて、市長の見解をお伺いします。 市長 特に若い世代が妊娠・出産に関する正しい知識をもつことは重要であり、そのための啓発を行うよう進めています。  特定不妊治療助成の所得制限限度額については、不妊に悩んでいるご夫婦がためらうことなく安心して治療に専念していただけるよう早急に検討、見直しが必要と考えています。  また、無給ではありますが、来年度から不妊治療を受けるための本市職員の職務に専念する義務を免除する制度を設け、社会的な機運を醸成してまいりたいと考えています。 その他の質問項目 〇学校教育ICT活用事業ついて 〇学校給食費の無償化について 〇新型コロナウイルス感染症について 〇犬猫の理由なき殺処分ゼロに向けた取り組みについて など 自由民主党・市民クラブ 森山 よしひさ 議員 学力向上と家庭の経済事情について Q. 国の調査では、家庭の経済事情が進学率や学力等に大きな影響を及ぼしていると指摘されており、本市が平成28年度に実施した「子どもの生活に関する実態調査」の結果からも、世帯の経済状況や生活状況が子どもたちの学習理解度に影響を与えていることが確認されています。  子どもの学力向上は、学校だけでは限界があり家庭の経済事情が学力の格差をうみ、ひいては地域間格差につながっていると考えますが、市長の見解をお伺いします。 市長 子どもの学力には親の所得など家庭環境が影響していることは認識しています。貧困の世代間連鎖を断ち切るべく「大阪市こどもの貧困対策推進本部」において、区・局が重点的に取り組む事業を取りまとめ、社会全体で子どもを支える仕組である「こどもサポートネット※」を来年度から全区展開するなどの取り組みを進めています。本市のすべての子ども達がその生まれ育った環境に関わらず生き抜く力を備え、心豊かに未来を切り開いていけるよう施策を推進していきます。 その他の質問項目 ○IRの誘致について 〇こども相談センターの機能強化について 〇災害対応について 〇大都市制度について など ※こどもサポートネット 学校の「気づき」を生かし、こどもやその世帯に必要な支援を検討し、区役所や地域等の支援につなぎ、社会全体でこどもとその世帯を総合的に支える仕組み。 公明党 土岐 恭生 議員 小中学校の給食無償化について Q. 給食費は、義務教育の期間に保護者が負担する費用の中でも、非常に大きなウエイトを占めており、これまで 市長に求めていたことでありますが、できる限り早期に無償化を実現していただきたいと考えています。所得制限などを設けることなく、完全無償化を目指し、また、学校給食の内容充実についても併せて行っていただきたいと思います。学校給食の無償化をいつから実現されるのか、市長の考えをお伺いします。 市長 学校給食については、中学校給食の学校調理方式への移行が完了し、ハード面での課題は一定解決しましたが、給食費の無償化が次の大きな課題と認識しています。給食費を全額無償化するためには、現在の額で、新たに約60億円の経費が必要となり、給食内容の充実の観点も踏まえ、実現に向けて教育委員会に検討してもらいます。令和3年度に向けて、教育委員会の検討をもとに、できる限り早い時期に考え方を取りまとめます。 その他の質問項目 ○大阪・関西万博に向けた鶴見緑地の活用について 〇不妊治療及び不育症に対する助成制度の充実について 〇ひきこもり対策について 〇ながらスマホ等にかかる条例制定について など 大阪維新の会 上田 智隆 議員 都構想の住民投票に向けた広報の充実について Q. 将来に向かって豊かな大阪を実現することができるのは、大阪都構想しかないと考えており、議論は詰めの段階に入っているものと感じています。より多くの方が、都構想について十分に理解し納得のいく形で投票所に足を運び判断していただくことが重要であり、わかりやすい説明を丁寧に行うべきと考えています。今年の秋と言われる住民投票に向け、 市長はどのような広報活動を行っていきますか。また、住民投票に最も適している投票日はいつ頃と考えていますか。 市長 特別区制度の必要性や内容、議論状況などを住民の皆さんに丁寧にわかりやすくお知らせすることが重要であり、あらゆる媒体を使った広報に取り組んでいます。今後さらに、ホームページの充実など、住民の皆さんの関心を高め理解を深めていただく工夫を重ね、住民投票の実施が決まれば、正しく判断いただけるよう丁寧に説明していきます。また、投票日については、繁忙な年末ではなく気候も比較的穏やかな 11月初旬の実施がふさわしいと考えています。 その他の質問項目 ○感染症の拡大防止に向けた対応について 〇IR事業者の公募について 〇マイナンバーカードの普及促進について 〇家庭系ごみ収集輸送事業の経営形態について など 2・3月定例会 市会のうごき 1/31(金) 招集告示【2・3月定例会】 2/ 7(金) <開会>本会議(当初案件上程・付託など) 14(金)・17(月)・18(火) 常任委員会(付託案件の審査など) 21(金) 本会議(当初案件議決、予算案件上程など) 27(木) 本会議(代表質問) 28(金) 本会議(代表質問、予算案件付託、追加案件上程・付託など) 可決した 意見書 意見書は可決後、国会及び関係行政庁に提出します。 ○新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書(2月7日) ○中高年の引きこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書(2月21日) インターネット議会中継 3/26木本会議(予定)の模様をご覧いただけます。 大阪市会 議会中継 検索 高校生×大阪市会議員 本音でトーク ぶつけよう ボクらの意見 意見交換会を開催しました  令和元年12月26日に「高校生と大阪市会議員との意見交換会」を開催しました。  市内在住または在学の高校生76名が参加し、48名の市会議員と活発な意見交換を行いました。 ウィジェナヤケ ライアンさん 市立水都国際高等学校 上野 歩さん 市立鶴見商業高等学校 こんにちは 議場前で受付開始。 ただいまより 始めます! 佐々木 哲夫 実行委員長 議場 議場では、広田議長からあいさつの後、佐々木実行委員長から議場についての説明を行いました。 構内見学へGO‼ 議長公室 みおつくしの鐘 (市役所屋上) 活発な議論を 期待します 広田 和美 市会議長 意見交換開始 16のグループに分かれて、 活発な意見交換を行いました 次回も参加してくださいね 意見交換終了 お疲れ様でした。 グループに分かれて 意見交換 いろいろな意見や 質問がありました 高校生 大阪・関西万博の経済効果と開催後の計画について教えてください。 議 員 万博には、全世界から多くの人々の来阪が予想され、その経済効果は約2兆円と言われている。開催後は、万博が生み出したレガシーを継承し、夢洲を魅力ある国際観光拠点として大阪の発展につなげていきたい。 高校生 南海トラフ地震などの自然災害に対する安全確保について、どのように考えていますか。 議員1 災害で停電が起きると社会生活がマヒしてしまうので、非常用電源設備が水につからないように高い場所に設置するなどの対策をしている。 議員2 大阪市も対策に取り組んでいくが、実際の災害が起こったときには、ひとりひとりの危機管理が大切だと思う。 高校生 選挙権の年齢を、働くこともできる年齢である16歳まで引き下げてもいいと思います。 議員1 投票には責任も伴う。政治について判断できる年齢としては18歳以上が適していると思う。 議員2 政治に対する関心が失われていくなか、そういった声をあげることはいいことだと思う。 ※各意見と写真は対応していません 参加した高校生の 関心のあるテーマ(複数回答可)参加申込時アンケート 気になることが たくさん 意見交換会に参加して… (参加者アンケートより) ●政治や市会議員の仕事内容を知ることができてよかったです。満足度94.7% ●最初は何を話せばいいか、どのような会話になるか分からなかったけど、議員と話していくうちに楽しく思えました。 ●普段体験できないことができて、政治のことについてもわかりやすく説明していただいて本当によかったです。 ●高校生の意見を聞いていただく機会がもっとあればうれしいです。 ●他の高校生の意見を聞くことで、自分の考えを広げることができました。