大阪市会だより 令和6年1月号 編集と発行/大阪市会事務局政策調査担当 〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20 ☎6208-8694 FAX 6202-0508 大阪市会ホームページアドレス https://www.city.osaka.lg.jp/shikai/ 令和6年1月1日発行 新春のお慶びを申し上げます  市民の皆様には、良き新年をお迎えのことと存じます。  また、平素より大阪市会にご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。  長く続いたコロナ禍は収束し、以前の生活に戻りつつありますが、エネルギー価格や円安の影響などにより物価が高騰し、市民生活は厳しさを増しています。  大阪市会では、皆様のご期待に応えられるよう市民の安心・安全と豊かな大阪の実現に向けて全力で取り組むとともに、来年開催される2025大阪・関西万博の準備を着実に進めてまいります。  皆様にとりまして本年が素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。 大阪市会議長 片山 一歩 一般会計等 決算特別委員会 議員のQ 昨年11月6日から10日まで5日間質疑が行われました。 各委員の質疑項目を紹介します。 一般会計等決算報告は11月22日の本会議で認定しました。 財政運営・市政改革 ○決算の状況と今後の財政認識 ○財政調整基金の現状と活用 ○一般会計の不用額 ○働き方改革 ○将来需要への対応を見据えた未利用地の有効活用 ○地域活動協議会補助金制度 ○ふるさと寄附金 ◯大阪公立大学と連携した産学官民連携の取組 ◯本市システムのあり方、DXの推進 ◯宝くじの現状と収益金の活用 子育て・教育 ○児童いきいき放課後事業 ○学力向上の取組 ○不登校特例校・中学校夜間学級 ○学校給食を通じた食育の推進 ○中之島小中一貫校 ◯病児・病後児保育事業の充実 ◯保育士人材の確保策 ◯幼稚園の特別支援教育に係る職員の体制 ◯待機児童対策に係る保育施設の整備状況 ◯本市独自の少人数学級の実現 ◯スクールソーシャルワーカーの学校配置 ○学校施設の補修 ○こどもの居場所開設支援事業 ○公立保育所における紙おむつのサブスク ○市立小学校体育館への空調機設置 ○外国からの編入生に対する支援体制の充実 健康・福祉 ○障がいのある子どもへの支援 ○特別養護老人ホームの整備 ○生活保護受給者の健康管理 ○多死社会に向けた大阪市の取組 ○公共交通のバリアフリー化の促進 ○重度障がい者日常生活用具給付事業 ○HPVワクチンの接種状況 まちづくり ○御堂筋の歩行者空間化 ○喫煙所の整備 ○道路の区画線の維持管理 ○西成特区構想 ○京橋地区の活性化のための取組、客引き対策 ○阪神高速道路の料金改定 ○放置自転車対策 ○天王寺大和川線の整備及び有効活用 ○生野区におけるシェアサイクル事業 ○地域コミュニティの形成支援 ○あいりん総合センター跡地等の利活用 ○大阪城東部地区のまちづくり ○定期修繕に向けた道路行政への提言 ○商店街のアーケードの老朽化 ○AIオンデマンド交通の社会実験 大阪の成長 ○副首都ビジョンの改定 ○夢洲関連事業に係る工事調整の取組 ○万博の機運醸成 ○IRの推進 ○大阪の改革評価 ○IR区域整備計画 ○万博の開催の可否 ○なんば広場(仮称) そのほか ○国際交流センターにおける通訳ボランティア派遣 ○人権相談事業 ○スーパー等の冷蔵ショーケースの衛生保持 ○業務委託における入札 ○困難を抱える女性への支援方法 ○防災行政無線の整備 ○外国人材マッチングプラットフォーム ○不適切な公文書管理 ○ユニバーサルデザインタクシーの普及促進 など 委員会の詳しい内容については、こちらの議会中継をご確認ください。 大阪市会 議会中継 決算特別委員会(右側が委員) 決算特別委員会委員 (一般会計等) 委員長 竹下  隆(維新) (維新) 近藤  大  高山 美佳  大西しょういち      たけち博幸  野上 らん  岩池 きよ      馬場のりゆき  わしみ慎一  黒田まりこ      伊藤 亜実 *上田 智隆 〇藤岡 寛和 (公明) 山本 智子 〇今田 信行  司  隆史      山田 正和 *中田光一郎 (自民)  須藤 奨太 *森山よしひさ  渕上 浩美 (自民くらし) *太田 勝己    (共産) *山中 智子 記号 〇…副委員長 *…会派代表者 「大阪市会だより」は再生紙を使用しています。 一般質問 11月28日・29日の本会議で、各会派を代表して3名の議員が、市政全般の課題についてさまざまな観点から市長及び教育委員会に質問しました。 大阪維新の会 高山美佳議員 万博開催の意義について   子どもたちへの「夏パス」の方針を打ち出していただき感謝しています。  本来であれば万博に向けた前向きな挑戦が次々と発信され、万博への期待が徐々に盛り上がっていくはずの時期に、  会場建設費の増額などネガティブなニュースが目立ち、市民も不安に思っています。  先日の万博推進特別委員会において、わが会派から、会場建設費の増額に関して博覧会協会や大阪市に対し、コスト縮減に努め、  適正な執行管理と定期的な公表などを強く指摘しました。  市長は、市民の理解が進むよう万博の意義などを広く発信していく決意を述べられています。  改めて市長に万博開催の意義をどのように考えているのか、ご所見をお伺いします。 市長  万博においては160もの国々の英知が結集され、未来に向けて先進的な技術やサービスが実証・実装されます。  これらを、次代を担う子どもたちが直接体験することで、将来、自らがチャレンジする道しるべとなり、  新しい時代を創造する世代が育まれ、世界の課題解決に結びついていきます。  さらに70年万博がそうであったように、会場内で展開された未来の技術やサービスが新たなイノベーションとなって国内外の企業等により実用化されることで、  大阪・関西、ひいては日本全体の成長・発展につながっていきます。  これこそが万博の開催意義だと考えており、市民の理解が今以上に進むよう、そして2025年4月に万全の状態で開幕できるよう全力で取り組んでいきます。 その他の質問項目 ○新たな市政改革について ○データを活用したまちづくりの推進について ○重大な児童虐待ゼロと子育て家庭を支える施策について ○繁華街における通行環境について など 公明党 永田典子議員 万博の増額に関する市民への説明責任について  経費が増大する中、市民の機運が上がらず、見通しが甘く取り組みが不十分であると言わざるを得ません。  市長は、増額について協会から打診があり、市民や議会に説明する前に受け入れる旨を表明されました。  これに対してわが会派からは、市民を置き去りにすることなく、市長には市民に対する説明責任を果たすよう強く訴えましたが、  会場建設費の増額については納得できていません。経費はどんどん上がるのに機運は全く盛り上がらず、それは世論調査の結果でも明らかです。  市民に対して、市長が本気になって説明責任を果たすため、どのように取り組んでいくのかお伺いします。 市長  この間、国・博覧会協会・経済界など関係者と一丸となって様々な取り組みを進めてきたところです。  今回の増額にあたって、市民の皆さまにご理解いただけるよう極力オープンの場で議論するよう努めてきました。  議会に対しても、まずは府市の考えをまとめた上で対応方針をお示しすべきと考え、11月1日に方針を決定しました。  増額について、厳しいご指摘があることは真摯に受け止めています。  今後は、博覧会協会と緊密に連携しコスト管理等を徹底するとともに、引き続き万博の開催意義や具体的な出展内容等あらゆる機会を通じて発信し、  より多くの市民の皆さまに万博をご理解いただけるよう全力で取り組んでいきます。 その他の質問項目 ○低所得世帯への給付金について ○帯状疱疹ワクチン接種への助成について ○小学校体育館へのエアコン設置について ○困難な問題を抱える女性への支援について など 自由民主党・市民クラブ 森山よしひさ議員 万博におけるシニア層の入場料負担軽減について  若い世代への来場を促そうという施策は重要です。一方で、前回の大阪万博を経験し様々な思い出を持ち、万博への思いも強いシニア層の方々にも、  たくさん来場していただけるようにしていくことが重要です。今回の万博のテーマに照らし、シニア層の方々に、健康で長生きをしていただくためにも、  来場して、万博に参加をしてもらうことも重要だと考えています。愛・地球博では65歳以上の方を対象にシニア割引チケットが販売され、  ドバイ万博では60歳以上の方は無料でした。今回はシニア層に対する割引は用意されていません。  開催地である大阪市として、シニア層の負担軽減について検討すべきと考えますが、市長のご所見をお伺いします。 市長  市民の入場料支援につきましては、シニア層に対する支援は考えていませんが、今回の入場券種・料金は、より多くの方々が来場できるよう、  開幕券や超早期購入割引など様々なバリエーションが用意されており、シニア層の方々にもお求めいただけるようになっています。  また、子どもの無料招待につきましては、大阪府と連携協力して、本市としても夏パスの配付を決めたところであり、  万博会場で、次世代を担う子どもたちが世界の価値観や先進的な技術を直接体験することで、新しい未来社会の創造に向け、自らの将来にチャレンジしてもらいたいと考えています。 その他の質問項目 ○誰一人取り残さない子どもの学力向上施策について ○学校選択制の課題について ○地域活動協議会補助金の増額について ○IRの土地課題対策費等の本市負担リスクについて など 市会のうごき 昨年9月15日に開会した市会定例会は12月14日に閉会しました。 令和5年 10/18(水) 本会議(公営・準公営企業会計決算の議決、一般会計等決算の上程・付託) 19(木)    決算特別委員会【一般会計等】(正副委員長の互選、説明など) 11/6(月)~10(金) 決算特別委員会【一般会計等】(質疑) 14(火) 2025大阪・関西万博推進特別委員会 21(火) 決算特別委員会【一般会計等】(態度決定) 22(水) 本会議(一般会計等決算の議決など) 28(火) 本会議(一般質問、追加案件上程・付託) 29(水) 財政総務委員会  本会議(一般質問、追加案件上程・付託など) 12/6(水) 民生保健委員会・都市経済委員会 7(木)  教育こども委員会・市政改革委員会 8(金)  財政総務委員会・建設港湾委員会 14(木) 本会議(追加案件の提出・議決など)  財政総務委員会・市政改革委員会 閉会 2025大阪・関西万博推進特別委員会では…  11月14日に「2025年日本国際博覧会の会場建設費の見直し及び対応について」を議題とし、  公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 経営企画室長(参考人として招致)から説明を受けました。 (説明内容) ○会場建設費の精査結果 ○建設資材高騰・労務費の上昇等の現状 ○工事内容の見直しによる変更 ○予備費の計上 (委員からの質疑)  ○会場建設費の執行状況の公表 ○会場建設費増額についての説明責任 ○施工環境の改善への具体的な取組 ○会場の防災計画及びその費用 など この後、万博推進局からも説明があり、質疑を行いました。 可決した意見書 意見書は、国会及び所管大臣に提出します。 ○障害福祉サービスの自己負担額上限の見直しを求める意見書(11月22日) ○学校への福祉職の配置拡充を求める意見書 ○認知症との共生社会の実現を求める意見書 ○医療・介護・障害福祉分野における処遇改善等を求める意見書 ○食品ロス削減への国民運動のさらなる推進を求める意見書 ○保育施設等の職員配置基準及び人材確保策のさらなる改善を求める意見書 (以上、12月14日) ※大阪市会だよりは新聞折込みでお届けします。折込みは、朝日・毎日・読売・産経・日本経済の朝刊です。これらの新聞を購読されていない方でご自宅への郵送を希望される  場合は、電話・ファックス等で市会事務局政策調査担当(☎6208-8694 FAX 6202-0508)へお申し込みください。