水難救助隊の紹介
2023年3月22日
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都島消防署水難救助隊

水難救助隊【ダイバーレスキュー略して「DR」】の歴史
平成3年3月11日、水難救助隊の前身となる潜水救助班が、大阪市港区にある水上消防署において運用が開始されました。その後、平成17年4月13日、潜水救助活動を必要とする水難事故に対応する水難救助隊として、水上特別救助隊が救助隊及び船艇隊(消防艇に配置された隊員)により編成され、さらには平成25年4月に都島消防署に水難救助隊が新たに発足し、今日に至っています。
水難救助活動においては28年の歴史があり、現在は水上、都島両水難救助隊(DR)が大阪港及び市内河川で年間約100件発生している水難事故に対応しており、昼夜を問わず潜水業務に従事しています。
水難救助隊【DR】の車両及び船舶
RE7:救助器材車

マイクロバスを改造し、車内後部に水難救助資器材(潜水装備等)及び船外機、車両上部に救助ボートが積載可能となっています。大阪市内で水難事故が発生した場合は、水難救助隊員5名が乗車し水難現場へ出場します。
ゆめしま2号:水難救助艇

都島区の桜ノ宮公園内に艇庫があり、海や河川で水難事故が発生した場合に都島消防署東野田出張所の隊員が船に乗り込み出場します。機動力に優れ、水面の要救助者を救出する事に適しています。
水難救助隊【DR】の活動
水難救助隊の出場範囲

図は水難救助隊の出場範囲を表示しています。
【水の都】と呼ばれるほどに、大阪市内には多数の河川が存在しており、有名なところでは一級河川の【淀川】や【大和川】、その他にも【大阪港】や【大阪城堀】があります。水難事故は海や川だけではなく、堀、池で発生した事故も含まれ、出場範囲は市内全域となっており、水上、都島両水難救助隊により対応しています。
水難救助隊【DR】の装備

写真は実際に水難現場で潜水する際に必ず着装する装備一式になります。
左の写真は完全着装した状態になります。水温が高い夏場はウエットスーツを着装し、水温が低い冬場はドライスーツを着装します。今回の写真はドライスーツバージョンを掲載しています。
水難救助隊【DR】の潜水活動時の状況
水難事故が発生し要救助者が水底へ沈んでいる場合、水難救助隊員は上記潜水装備を着装し、潜水救助活動を行います。潜水を行う場合は必ず【バディ】という2人1組の体制を取り、何らかのトラブルが発生した場合に、お互いを助ける事ができる状況を作っています。
水難救助隊員が水中へ潜り検索活動を開始すると、陸上からはどのような活動をしているのか見ることができません。そこで、今回は特別に水中の状況をお見せします。
陸上から見た水難救助隊員の状況

陸上から見た水難救助隊員の状況を写真で紹介していますが、これでは何をやっているかわかりませんよね?
この時、水難救助隊員は水深や水底の状況を判断し、検索方法を選定しています。主な検索方法は、【環状検索】、【半円検索】、【平行検索】、【ジャックステイ検索】の4種類になります。今回は、【環状検索】と【ジャックステイ検索】をピックアップしてお伝えします。
環状検索

環状検索方法を図と写真で紹介。
水底で円を描くようにして検索する方法です。要救助者などの検索対象の位置や範囲が比較的はっきりわかっている際に用いられます。
(※右写真:視界が良く中性浮力をとった状態での検索方法)
ジャックステイ検索

ジャックステイ検索方法を図と写真で紹介。
両端のアンカー(重り)に結着した基導索(ロープ)を水底に沈め、その基導索にそって検索する方法で広範囲な検索を可能とする検索方法です。
(※右写真:無視界で水底を確認しながらの検索方法)
このように、水中ではさまざまな検索方法により潜水救助活動を行っています。今回はプール訓練時の写真を掲載しているため、水中の透明度が良い状況です。しかし、実際の河川や海などは視界が悪く、意思の疎通を図ることが難しいのが現状です。
以上で水難救助隊の紹介を終わります。何か気になったことなどがありましたら、お気軽に都島消防署までご連絡ください。
今後も火の用心、救急車の適正利用にご協力よろしくお願い致します。
都島区公式Youtubeチャンネルにて水難救助の訓練動画を掲載しています。
下記のリンク先をクリックしてぜひご覧ください!

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