予算の概要（平成27年度）

　収益では、給水収益の基となる調定水量が引き続き減少傾向にあるうえ、平成27年10月実施の料金改定の影響及び、市外分水の減少などにより、給水収益は前年度と比べ1.3％減の641億1,300万円を見込んでいます。このほか、固定資産の売却に伴う特別利益が前年度に比べ2億7,300万円減少したことなどにより、収益合計では前年度に比べ1.4％減の705億8,200万円を見込んでいます。

　費用では、人件費について27年度予算は給与改定を見込んでおり、給与改定分を含んでいない前年度予算（5月補正後）に対して増加となるほか、電力料金の値上げに伴う動力費の増や営業所オンラインシステムの機器更新に伴うシステム改修費用などにより物件費が増加するものの、会計基準見直しに伴い前年度に計上した特別損失が皆減となることにより、費用合計では前年度に比べ18.7％減の611億6,100万円を見込んでいます。

　この結果、当年度損益では94億2,100万円の剰余を見込み、前年度に比べ130億4,900万円の収支改善となっています。なお、特別損益を除いた経常損益では82億1,600万円の剰余を見込み、前年度に比べ26億8,200万円の収支悪化となっています。

業務の予定量

給水世帯数： 154万2,000世帯 ＜前年度(153万2,000世帯)に比べ0.7％増＞

給水量： 4億2,231万1,000㎥ ＜前年度(4億2,811万9,000㎥)に比べ1.4％減＞

調定水量： 3億6,905万6,000㎥ ＜前年度(3億7,388万1,000㎥)に比べ1.3％減＞

   資本的支出では、水道管の耐震化に向けた経年管路の更新費用や浄水場及び配水場の経年施設の更新費用等の建設改良費として223億2,600万円を見込むほか、企業債の償還金などにより、全体で388億1,600万円を見込んでいます。

   資本的収入では、一般会計からの貸付金返還金や企業債及び水道事業基金からの繰入金などで、118億円を見込んでいます。

    収益では、その大部分を占める給水収益は、全体的な水需要が中長期的に減少傾向で推移していることから前年度と比べ2.1％減の16億2,400万円を見込んでいます。このほか、長期前受金戻入の減少や、前年度に給水収益の計上期間の見直しに伴い計上した特別利益が皆減となることなどにより、収益合計では前年度に比べ6.8％減の19億5,000万円を見込んでいます。

　費用では、人件費について27年度予算は給与改定を見込んでおり、給与改定分を含んでいない前年度当初予算に対して増加となるほか、電力料金の値上げに伴う動力費の増などにより物件費が増加するものの、会計基準見直しに伴い前年度に計上した特別損失が皆減となることにより、費用合計では前年度に比べ7.3％減の17億3,200万円を見込んでいます。

　この結果、当年度損益では2億1,800万円の剰余を見込み、前年度に比べ500万円の収支悪化となっています。また、特別損益を除いた経常損益でも同額の2億1,800万円の剰余を見込みますが、前年度に比べ4,000万円の収支悪化となっています。

業務の予定量

契約社数： 296社＜前年度(298社)に比べ0.7％減＞

工場数： 361工場＜前年度(365工場)に比べ1.1％減＞

給水量： 2,468万3,000㎥＜前年度(2,552万㎥)に比べ3.3％減＞

調定水量： 3,132万4,000㎥＜前年度(3,208万4,000㎥)に比べ2.4％減＞

   資本的支出では、建設改良費及び企業債の償還金で6億5,400万円を見込み、資本的収入では、工事負担金で 1,700万円を見込んでいます。

   この結果、収支差引で不足となる6億3,700万円は、損益勘定留保資金等で全額補てんする予定です。