決算の概要（令和元年度）

令和元年度大阪市水道事業・工業用水道事業会計決算が大阪市会で認定されました。

水道事業では、約160億円の黒字となりました。

また、工業用水道事業では、約3億円の黒字となりました。

• 収益は、663億9,600万円で、前年度（731億1,900万円）に比べ9.2％減少しました。
  これは、不適正施工問題にかかる損害金等によりその他の収益が増加したものの、収益の大部分を占める給水収益が前年度（595億5,400万円）に比べ0.4％減の593億1,300万円と減少したことに加え、固定資産の売却に伴う特別利益が減少したことなどによるものです。
• 費用は、504億900万円で、前年度（497億1,000万円）に比べ1.4％増加しました。
  これは、退職給付費が増加したことにより人件費が前年度（111億1,700万円）に比べ3.0％増の114億5,300万円に増加したことや、委託料等の物件費が前年度（171億9,900万円）に比べ2.0％増の175億3,800万円に増加したことなどによるものです。
• この結果、当年度損益は159億8,700万円の純利益となり、前年度（234億1,000万円）に比べ74億2,300万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では141億6,600万円の経常利益となり、前年度（147億4,800万円）に比べ5億8,200万円の収支悪化となりました。
•  これにより令和元年度末の未処分利益剰余金は393億9,600万円となり、このうち141億8,700万円を減債積立金に、18億円を建設改良積立金に積立てて、234億900万円を資本金に組み入れます。

• 資本的収入は、17億6,900万円で、これは、建設改良費に充当するために借り入れた企業債及び工事負担金などです。
• 資本的支出は、379億4,600万円で、これは、管路耐震化促進整備や浄配水施設基盤強化などの建設改良費、企業債の償還金などです。
• この結果、収支差引は361億7,700万円の不足となり、この不足は、減債積立金、建設改良積立金及び損益勘定留保資金等で全額補てんしました。

• 収益は、15億6,700万円で、前年度（15億8,600万円）に比べ1.2％減少しました。これは、給水収益が前年度（13億7,900万円）に比べ2.9％減少の13億3,900万円となったことなどによるものです。
• 費用は、12億5,900万円で、前年度（12億2,800万円）に比べ2.5％増加しました。
  これは、人件費や物件費の減少があったものの、資本費や資産減耗費などのその他経費が増加し、城東導水管撤去に伴う特別損失が皆増したことによるものです。
• この結果、当年度損益は3億900万円の純利益となり、前年度（3億5,900万円）に比べ5,000万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では3億3,300万円の経常利益となり、前年度（3億5,900万円）に比べ2,500万円の収支悪化となりました。
• これにより令和元年度末の未処分利益剰余金は7億7,600万円となり、このうち1億1,400万円を資本金に組み入れます。

• 資本的収入は、1億1,500万円で、これは、資金の長期運用を目的にした定時償還債の元本償還によるものです。
• 資本的支出は、4億2,700万円で、これは、浄・配水施設の整備などの建設改良費や企業債の償還金です。
• この結果、収支差引は3億1,200万円の不足となり、この不足は、減債積立金や損益勘定留保資金等で全額補てんしました。