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決算の概要(令和2年度)

2021年11月17日

ページ番号:549263

水道事業・工業用水道事業 令和2年度決算の概要

 令和2年度大阪市水道事業・工業用水道事業会計決算が大阪市会で認定されました。

 水道事業では、約59億円の黒字となりました。

 また、工業用水道事業では、約3億円の黒字となりました。

1 水道事業会計

令和2年度水道事業会計決算概要

(1) 経営収支

上水経営収支
  • 収益は、559億9,500万円で、前年度(663億9,600万円)に比べ15.7パーセント減少しました。これは、新型コロナウイルスの影響を踏まえた水道料金の減免措置や、コロナ禍における水需要の構造変化などにより、収益の大部分を占める給水収益が前年度(593億1,300万円)に比べ16.9パーセント減の492億8,400万円と減少したことに加え、不適正施工問題にかかる損害賠償金等のその他の収益が減少したことなどによるものです。
  • 費用は、500億5,400万円で、前年度(504億900万円)に比べ0.7パーセント減少しました。これは、資産減耗費などのその他経費の増加があったものの、人員の減などにより人件費が前年度(114億5,300万)に比べ2.1パーセント減の112億800万円に減少したことや、委託料等の物件費が前年度(175億3,800万円)に比べ2.9パーセント減の170億2,800万円に減少したことなどによるものです。
  • この結果、当年度損益は59億4,100万円の純利益となり、前年度(159億8,700万円)に比べ100億4,600万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では38億5,000万円の経常利益となり、前年度(141億6,600万円)に比べ103億1,600万円の収支悪化となりました。
  • これにより令和2年度末の未処分利益剰余金は219億2,800万円となり、このうち38億4,100万円を減債積立金に、21億円を建設改良積立金に積立てて、159億8,700万円を資本金に組み入れます。

(2)資本的収支

上水資本的収支
  • 資本的収入は、80億7,300万円で、これは、建設改良費に充当するために借り入れた企業債及び工事負担金などです。
  • 資本的支出は、362億9,800万円で、これは、管路耐震化促進整備や浄配水施設基盤強化などの建設改良費、企業債の償還金などです。
  • この結果、収支差引は282億2,500万円の不足となり、この不足は、減債積立金、建設改良積立金及び損益勘定留保資金等で全額補てんしました。

(3)主要事業

施設整備事業の計画的推進
1 管路耐震化促進・緊急10ヵ年計画
全体計画

計画期間

平成30年度~令和9年度[10ヵ年]

事業費

1,900億円

事業量

1,000 キロメートル

令和2年度執行

事業費

101億800万円

事業量

57キロメートル

事業内容

経年管路の更新

2 浄配水施設基盤強化計画
全体計画

計画期間

平成30年度~令和9年度[10ヵ年]

事業費

700億円

令和2年度執行

事業費

100億500万円

事業内容

・豊野浄水場浄水施設耐震改良工事

・柴島浄水場上系配水池改良工事

・楠葉取水場電気・機械設備他整備改良事業 など

2 工業用水道事業会計

令和2年度工業用水道事業会計決算概要

(1) 経営収支

工水経営収支
  • 収益は、14億8,500万円で、前年度(15億6,700万円)に比べ5.3パーセント減少しました。これは、給水収益が前年度(13億3,900万円)に比べ3.9パーセント減少の12億8,700万円となったことなどによるものです。
  • 費用は、11億8,900万円で、前年度(12億5,900万円)に比べ5.5パーセント減少しました。これは、もと城東浄水場施設撤去工事の設計業務などに伴う特別損失の増加があったものの、人員の減などにより人件費が前年度(1億6,700万円)に比べ22.7パーセント減の1億2,900万円に減少したことや、資産減耗費などのその他経費が前年度(1億3,000万円)に比べ32.1パーセント減の8,900万円に減少したことなどによるものです。
  • この結果、当年度損益は2億9,600万円の純利益となり、前年度(3億900万円)に比べ1,300万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では3億5,900万円の経常利益となり、前年度(3億3,300万円)に比べ2,600万円の収支改善となりました。
  • これにより令和2年度末の未処分利益剰余金は10億6,700万円となり、このうち1億900万円を資本金に組み入れます。

(2)資本的収支

工水資本的収支
  • 資本的収入は、1億8,600万円で、これは、資金の長期運用を目的にした定時償還債の元本償還によるものです。
  • 資本的支出は、5億9,400万円で、これは、浄・配水施設の整備などの建設改良費や企業債の償還金です。
  • この結果、収支差引は4億800万円の不足となり、この不足は、減債積立金や損益勘定留保資金等で全額補てんしました。

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