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ふだんのくらししあわせレポートその18 子ども食堂で朝ごはんを!

2020年12月10日

ページ番号:455938

地域福祉ってなんでしょう?

住之江区では、ひとりではできないことも、2人以上の人々がつながって知恵と力と思いを合わせることで「ふだんのくらしのしあわせ」をつくり出し支えあうことだと考え、ふだんのくらししあわせプラン~住之江区地域福祉計画を策定しています。

ふだんのしあわせレポートでは、住之江区の「ふだんのくらしのしあわせ」を作り支える方々をご紹介します。

新北島地域にあるCaféLINO(カフェ リノ)さんは、平成30年5月より、毎週水曜日から金曜日に朝食を提供する子ども食堂を運営されています。

主催者の阿部仁美(あべひとみ)さんは、以前は障がい者支援や子どもの居場所づくり関わるお仕事をされており、障がいがある人や障がいに理解のある支援者のための居場所づくりの必要性を感じたことから、この活動をスタートされました。

阿部さんに活動を始めたきっかけや居場所づくりへの思いをお伺いしました。

― CaféLINOでの子ども食堂を始めたきっかけを教えてください。 

阿部さん:実は、初めから「子ども食堂」をやろうと思ったんではないんです。 私は以前は敷津浦学園で働いていました。知的障がい児と関わるお仕事をしており、グループホームの立ち上げなどに携わってきました。その中で、障がい児や障がい者が地域で暮らすことの大変さを感じていました。支援者にとっても24時間の支援は大変なものです。

― 障がいのある方たちや支援者の大変さとは、例えばどのような大変さですか?

阿部さん:福祉サービスを利用する障がい者の方も、ヘルパーなどの支援者もしんどいことは少なくありません。例えば、移動支援でヘルパーに入る場合は利用者の家の中には入れませんので、どこか外で過ごせる場所が必要です。とはいえ、障がいにあまり理解がない場所で過ごすのは困難です。障がいへの知識がない一般の喫茶店などには入りにくいですし、長時間居ること難しいでしょう。

― 障がいのある方にとって、障がいに理解がある人がその場所にいるかいないかで、大きな違いがあるのでしょうか。

阿部さん:そうですね。私のような障がいについての知識がある人間がいて、一般の方に障がいについて説明しながら、みんなが一緒に過ごせるような居場所があればいいなと考えました。

― 障がいのある方のための居場所の必要性を感じておられたとのことですが、今現在は子ども食堂をされています。なぜでしょうか。

阿部さん:単に居場所というよりも、「食」があると立ち寄りやすいかな、と考えました。障がい者支援のお仕事の後に、子どもの居場所づくりに関わる仕事をしていた時に、朝ごはんを食べていない子どもがいることを知ったこともあり、まずは、朝ごはんを提供する子ども食堂から始めようと思いました。

- 子ども食堂では、子どもたちはどのような様子でしょうか。

阿部さん:夏休みにはお昼ごはんも食べに来てくれたり、お父さんと一緒に来てくれたこともあります。他のお客さんたちも、子どもたちの相手をしてくれています。メニューがおにぎりだった時には、自分で海苔を好きなマスコットの形にカットして、お手伝いをしてくれたりもします。子どもたちには、いろんなものを食べられるようになってほしいですね。この夏は猛暑で子どもたちの食欲も落ちて、食べてもらうことの大変さを感じました。

- CaféLINOさんはチケット制を導入されているのが特徴的だと思いますが、どういった理由で導入されたのでしょうか。

阿部さん:まず、子どもたちにお金を持たせるのが怖いということがあります。子どもたちの中には食事代としてもらったお金を別のことに使う子もいると聞きます。チケット制にすればその点が安心ですし、お父さんやお母さんがCaféLINOにチケットを買いに来て子どもに渡すようにしたら、子どもだけでなく家族の方にも会えて話もできるかなと思っています。

- 現在は何人ぐらいの子どもたちが利用しているのでしょうか。

阿部さん:特別な広報もしていませんので、近所に住む子どもたちが数人登録しています。あまり多くの子どもたちが登録することは想定していません。子ども食堂ありきで始めたのならば、小学校に近いところで始めたと思いますし、「夜ごはんを提供するほうが子どもたちが集まりやすいよ」と周囲の方たちには言われますが、私なりのこだわりがあります。

- どのようなこだわりですか?

阿部さん:私としては、夜に子ども食堂を開催するなら、月に1回や2回ではなく、定期的に開催して「あそこに行けば何かがある」と思っていただけるような場所になりたいと考えています。また、夜に開催するなら、食事の提供だけでなく学習支援もしたいと考えています。今はまだ活動を広げる余力がありません。オープンした時には町会の方もお越しいただきましたが地域の方々との関わりはまだまだ少ないので、暫くはこのままの活動を続けたいと思っています。

- 夜の開催や学習支援の他には、今後CaféLINOさんは子ども食堂としてどのような活動をしていきたいと考えておられますか。

阿部さん:過去の職業上、私は障がいのある方たちの特性を知っています。障がいのある方の中には、一見変わった行動をする人もいます。その行動にも意味があると私にはわかりますが、障がいのことを知らない人から見たら、なぜそんなことをするのかわからないし怖いですよね。CaféLINOのお客さんたちのほとんどは、私の前職をご存知なので、障がいのある人たちを拒否せず受け入れてくれます。そんな風に、障がいのある人もない人も一緒にいられる場にしたいです。CaféLINOに来てくださる高齢者の方も障がいのある方も、1~2時間お話してくつろいでいってくれます。子どもたちも含めて、お互いが気にかけあったり、一緒にごはんを食べてくれたらいいなと思います。そうしたら、CaféLINOは地域のコミュニティになれるんじゃないかと思っています。

- CaféLINOさんが地域のコミュニティのひとつになることが理想ですか。

阿部さん:障がい者も高齢者も子どもたちもみんな、私がいなくても声をかけあって、「荷物持ってあげようか?」「ほんまかいな、ありがとう!」と言った会話があればいいですね。障がいのある方、特に施設に入っている方が、その施設の中だけで暮らすということは寂しいことです。施設の中だけで過ごすと他の人に障がいのことを知ってもらう機会がありません。グループホームを立ち上げるのに場所探しに苦労した経験もあります。障がいを知らない方が、障がいのことを何もわからないのに「どうぞ使ってください」と簡単には言えない気持ちもわかります。

-障がいのある方が地域で暮らす大変さを身近で見てこられたんですね。

阿部さん:22年間、障がい児支援の仕事をしてきました。施設に入所していた子どもたちは大人になると施設を出ることになりますが、出ていった子どもたちは地域で幸せに暮らしているだろうかと気にかかります。時には、すでに退所した障がい児に対する苦情がその方のご近所の方から施設あてに来ることがあります。苦情があるのは残念なことではありますが、逆に、障がいのことを理解してもらうチャンスでもあると思います。近所の方に理解していただいて、障がいのある方を見守る目が増えればいいなと思います。お互いがお互いのことを知っていたら差別もなくなるのではないでしょうか。一人でも多く、CaféLINOでやろうとしていることを分かっていただける味方を住之江区の中で作りたいと思います。

- 阿部さん、ありがとうございました。

阿部 仁美(あべ ひとみ)さんの写真

阿部 仁美(あべ ひとみ)さん
22年間、住之江区内で障がい児支援の仕事に携わる。平成30年5月から新北島地域にCaféLINOをオープン。同時に毎週水曜日から金曜日に朝食を提供する子ども食堂の活動を開始する。

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